【2023/8】ベトナム(サイゴン~ムイネ―)旅行記 vol.6 | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2023/8】ベトナム(サイゴン~ムイネ―)旅行記 vol.6

 

■8月17日(木)/18(金) Day_6-7 

 

昨日は結局ホテルに戻って、一人飲みなおしてたらTVつけっぱなし(NHK world)で寝落ちしてしまった。

8時に2Fにある朝食ビュッフェに行くと、この旅初めての日本人に遭遇。(昨日飲んだ知人を除いて)

日本人の中年夫婦といったとことだ。

やっぱりオフィス街のドンコイ・エリアのホテルだけあって、デタムst.近辺のゲストハウスとは全く客層が違う。

ビジネスホテルっぽくオーソドックスなビュッフェメニューで、炒飯、焼きビーフン、仕上げにフォーの小椀を食べる。デザートはスイカとドラゴンフルーツ。

食後、屋上のプールでひと泳ぎ。都会のビル群に囲まれたルーフトップのプールは狭いながらも気持ちがいい。残念ながらビーチチェアが4つしかなく全て埋まっていたが、日本から持参してきたアウトドアチェアを持ち込んで、ビル風に吹かれながらビールを飲みつつ、本を読みながらボーっとする。

明日の今頃は飛行機の中、、、

急かされるように、義務感に駆られるように、心身ともにリラックスをする。

 

 

 

 

 

 

せっかくなのでチェックアウトギリギリの12時までプールサイドでダラダラする。

チェックアウト後バックパックをホテルに預け、昨日会った友人とランチに行く予定だったので数分の会社のオフィスに向かおうとすると、猛烈なスコールにあう。

傘ではどうにもならないぐらい30分ほど待って雨が落ち着いてからオフィスで再会。

地元料理の店に入り、揚げ春巻き(VND30k)とバイドゥック(VND40k)を食べる。もち米のお粥のような料理で始めて食べたが、新食感。まだまだ知らない料理があってベトナム料理は奥が深い。

14時過ぎに友人と別れホテルに戻り、そこからGrabのバイクでブイビエンSt.に移動。(VND21k≒120円)

 

 

 

 

この旅最後の宿はブイビエンst.の西端から5分程度のところにある『Savanna Hotel』という宿。ブイビエンから徒歩圏内でバルコニーのあるシングルだったらどこでも良かったのでAgodaで予約したが、決済は現地で現金払いのみ。(Premium Double with Balcony:VND540k≒3,200円、カード不可)

華僑系の家族経営のゲストハウスのようで、部屋はシンプルなユニットバスタイプ。一応エアコン、TV、冷蔵庫付き。バルコニーから大通りが見渡せるロケーションで金額的にも決して悪くはないが、とにかく入口がメチャクチャ分かりにくかった・・・

GoogleMapやMaps Meを見ながら行ったが、表通りからはホテルの看板が見えず、そこらへんの人に教えてもらってようやく発見。ビルの隙間の道幅2m程度の路地を行くと看板と入口があるが、これは初心者ではなかなか見つからないだろう。

明日はどうせ朝4時にチェックアウトしなければならないので滞在時間はおよそ12時間程度。お土産を買って、最後Barで飲んで帰るぐらいなので、プールも朝食もいらないし、昨日の泊まった1泊7,000円もするようなホテルに泊まる必要はない。

しばらく、部屋で休んで土産でも買いに出掛けようと思っていたが、ここでまたもやスコール。しかも、バケツをひっくり返したようなやつ・・・

Grabでタクシーを呼べば済む話だが、基本的にバイクタクシーにこだわるバックパッカーなので、雨がやむまで待つことにする。ということで、部屋でひと眠り。

18時過ぎに雨が弱まったのでバイタクを呼んで家族と会社用に高島屋に行き、それらしい土産物を選んで帰ってくる。定番のジャコウネコのベトナムコーヒー、お茶とベトナム産のチョコレート。ホントはPhevaが欲しかったが、なかったので別のものにした。

 

 

 

 

一度、宿に戻って土産を置いて、20時過ぎに再度外出。

近くのマッサージに行った後、この旅最後の食事として選んだのはやはりQuinhのフォー。結局この旅で3回も行ってしまった。

僕はタイ、ベトナム、インド、インドネシア等々とにかく無類の辛党でアジア料理好きではあるが、日本ではほとんどそうゆう店には行かないので(日本食が一番好きだし日本食が一番安く食べられるのは日本なので)、旅に行った時に死ぬほど食べて帰ることにしている。

最後はブイビエンの喧噪の中、スポーツBarで最後の夜を楽しんでホテルに戻る。

0時ぐらいに就寝、、、そして3:30起床。

シャワーを浴びパッキングをして4:45にチェックアウト。

Grabでバイクを呼んで(VND71k≒430円)、5:20空港着。

しかし、ここからが最後の試練だった。この早朝なのに出国審査は長蛇の列で1時間以上並んでイミグレ通過。その後の手荷物検査でも30分以上並んで、この時点でBording Timeの6:40を過ぎる。

結局ANAの職員がFainal Callを呼びに来て、走ってなんとか機内に乗り込みギリギリセーフ!

飛行機は定刻通り7:00にドアが閉まり、最後の最後にこの旅一番のピンチを乗り切った。

ということで、今回もなかなかスリリングで楽しい旅だった。

今回もありがとう、ベトナム!

今度来るのはいつになることやら・・・

 

 

 

 

 

 

 

[後記]

この旅ではタイパ重視でGrabを多用したが、非常に効率的で値段も安く、少なくともサイゴン市内では早朝だろうが、深夜だろうがアプリ一つでいつでも自由に移動ができる。

そして、値段も観光客だからといってボラれることもなく、目的地が間違ったりすることもなく、カード決済のため運転手にお釣りがないとか、そんな問題もない。いわゆるストレスフリーの非常に便利なサービスだ。

でもさ、僕のような往年のバックパッカーにしてみたら、やっぱりタクシーや、トゥクトゥクや、リキシャ―のおっちゃん達との金額交渉た色んな駆け引き、雑談だったり、トラブルも含め一つの醍醐味だった。

それが、このアプリ一つでそんなドラマは展開されることもなく、会話も、感動も何もない、ただ自分の身体を目的地に運ぶだけの移動作業になってしまったことに一抹の寂しさを覚えてしまう。

足がない、タクシーボラレる、遠回りされる、訳のわからん所に連れてかれる、こんなことに頭を悩ませたり、怒ったり、呆れたり、移動一つに様々な感情を持って旅をしていた頃のことを懐かしく思うし、あの頃の旅人は皆本当に逞しかった。

ただ一方で、それは「金はないが、時間だけは有り余るほどある」という長期の放浪旅ならでは特性を加味したうえでの”醍醐味”だったことも事実だ。

今、自分がこうやって年に数回の長期休暇(と言ってもせいぜい1~2週間)をアテにして短期旅行に出るサラリーマンバックパッカーとなってみれば、やはり無駄なく時間を有意義に使って「ここに行きたい」「あれがしたい」と思うのは当然であり、移動一つに時間やリスクをかけるのはバカバカしいと思ってしまう気持ちもよく分かる。

旅先の宿にしても10年ぐらい前までは僕は事前予約なんて大嫌いだった。現地でいい宿・安い宿を見つけて交渉するのが醍醐味だと豪語していたが、今やAgoda、Booking.com、Expediaあらゆるツールを駆使して宿探しの時間を省いて旅をしてしまう。

旅のスタイルというのは常に時間・資金・目的・労力、この4つのファクターによって制限されながら計画・実行されるのものである。決してそれらを無視することはできない。ただ、それらの要素を上回って自分の旅を決める最終ファクターは何かと言えば、行きつくところ「スタイル」なんだと思う。自分が”旅”自体に何を求めるのか?という、自分の意志と信念とこだわりに基づく「自分なりの旅のスタイルやテーマ」が最大の決定要素になるんだと思う。(特に”一人旅”という観点で言えば)

ただ単純に利便性や経済性を追い求めても自分が納得しない旅になったら元も子もない。うまくいかなくたって、思い通りに進まなくたって、お金や時間がかかってしまったって、自分のスタイルを貫いてやりきった時、たぶんその旅は自分にとって大成功の旅だと自信を持って言えるだんと思う。それが、徒歩旅だろうが、チャリダーだろうが、沢木耕太郎のような公共バスのスタイルだって、とにかく自分で決めたらそれをやりきる。逆にそうゆうものがなければ本当の意味で旅好きにはならないんだと思う。(何も考えず、何もしないでボケーっとする事だって、立派なテーマになりうる)

他人の旅を笑ったり、否定したりなんてできない。

だって、一人旅というのは、結局、自己満足のための、自作自演の、空虚な一人芝居に過ぎないのだから・・・