【2023/1】パタゴニア旅行記 vol.13(メキシコシティ~バンクーバー) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2023/1】パタゴニア旅行記 vol.13(メキシコシティ~バンクーバー)

 

■1月8日(土)、9日(日) Day_13/14

 

3時半に起床。

シャワーを浴びパッキングをして、ホテルのエントランスを出て目覚めの一服。

眠い目をこすりながら、静寂の夜明け前の真っ暗なメキシコシティの路地でこれまでの旅路を振り返る。

そにれしても、本来の予定どおりならば、このままバンクーバーで乗り換えて東京に戻る予定が、ANAのフライト変更のため今日もバンクーバーでトランジットで一泊。

パタゴニア旅程もハードだったが、帰路も相当タフな移動だ。

4時半にチェックアウトし、タクシーで空港へ。

 



 

 

5時前でもAir Canadaのカウンターは結構な混雑ぶり。

チェックインしてラウンジで朝っぱらからビール飲んでサンドウィッチで朝食をとる。

往路では期待していた機内食がとてつもなく貧相だったので、今回は教訓を活かし、ラウンジでしっかり食べておく。

6:30に搭乗手続きを終え、7:05メキシコシティ発。

今回は長距離移動・長時間待機に備えて3冊の本を持ってきたが、それもいよいよ最後の一冊に手を付ける。(①「女のいない男たち」村上春樹、②「舞姫」川端康成、③「グラスホッパー」伊坂幸太郎)

となる本を読む旅に出て思うのはやはり読書量が増えること。だいたい僕はいつも家に5冊ぐらいのストック本を持っていて、本が切れることはないが、こうゆう旅中の纏まった移動の時は再読も含めて

機内では『マイ・スモールランド』という在日クルド人の難民申請にかかる映画を観たが、これは久しぶりに良かった。

 


 

11:15、バンクーバー到着。

これから明日の11:20発の東京行きまで、23時間のトランジット・・・

ANAのフライト変更のためとはいえ、厳しい旅を終えて帰路にほぼ丸一足止めとはとても悲しい。

そして、また雨!

前回2016年のキューバ旅行に続き、今年も往路/復路ともに雨。こうなると僕にとってバンクーバー=雨の街のイメージが完全に定着する。(台湾の九份もそんな感じだけど)

入国手続きを終え、ダウンタウンのWaterfront 鉄とバスを乗り継いで市内へ。

 

どうせ本来ならばなかった筈の余分な一泊。

ということで開き直って、目標であったパタゴニア・トレッキングの走破の自分へのご褒美として一泊$200(CAD)の高級ホテルを予約!

もちろんこの旅、最高額のホテルである。なんだったら一泊ぐらいそこらへんの公園(だいたいドラッグ漬けの危ない連中の溜まり場なので良い子はやめた方がいい)でテント張ってもいいぐらいだが、今回は奮発して単なる想い出作り。

前回は一泊$15のホステルのドミトリーだったことを考えると、雲泥の差。たまにはそうゆうのもいいでしょう。

今回泊まったのはこのBlue Hotelというところ。

12:45、レインジャケットを着て雨の中ホテル着。

チェックインは14時ということで、荷物を預けて昼食に出る。

そして向かったのはマクドナルド!

僕はだいたい米国・カナダに行くときは必ずといっていい程マクドナルドを買う。

何故か?

それは、ファーストフードがこの国の国民食でありローカルフードだから。

インドでカレーを、ベトナムでフォー、インドネシアでナシゴレン、英国でFish&Chipsを食べるのと同じぐらい至極当然の選択である。

こに至っては「日本でも食べられる」とかそうゆう問題ではない。(そもそも日本でマクドナルドなんて年に数回しか食べないし、どうせ食べるならモスバーバーの方が好きだし)

前回のトランジット時にもCanada Placeのマクドナルドで食べた記憶がある。

その後、部屋の準備が終わりチェックイン。

広いバルコニーにはテーブル&チェアもあり、さすがに充実のアメニティ。

(ただ、チェックイン時は雨のため傘をさしながらの一服)

 


 




 

 

夕方から雨の中、お土産探しに街に出る。

ブエノスアイレスで買ったのは、親族向けの土産とちょっとしたバラ蒔き用だけだったので、会社・友人用はこの最後の経由地であるバンクーバーで買おうと思っていた。(荷物キャパの問題で一泊だけしかしないトランジット経由地での土産購入は味気ないが仕方ない)

1月のバンクーバーは厳しい寒さの上、雨のためさらに体感温度が下がる。

冷たい雨に打たれながら、前回も歩いたダウンタウンの公園や蒸気時計など散策しつつ、お土産屋さんを巡る。

自分へのお土産は、、、Tシャツ、パンツ、靴下。

そう、今回の旅は移動・観光・移動の連続で全ての宿(テントサイト・野宿)において一泊だけで、それもほとんど早朝チェックアウトのため、洗濯をする時間がなく下着がなかったのだ。

何とも実用的なお土産で、これで明日は綺麗な身体で日本に帰れる。

最後の夜はどこかのステーキハウスで豪華なDinnerをと思っていたが、疲れ切っていたので近くのファーストフード店でメキシカン料理をTake outで買ってきてホテルで食べる。

(スゲー辛くてうまかったがあまりにも量が多くて食べきれなかった・・・)

 






そして、今回25年越しの夢を叶えることができたこの2週間のパタゴニアへのトレッキング旅行の想い出を噛みしめながらバンクーバーの夜景をつまみに酒を煽り一人余韻に浸る。

圧巻の大自然、山で出合った世界中のトレッカーの方々、極限に生きる野生動物たち、、、そして何よりも怪我も事故もなく無事に走破できたことに感謝!

(山焼けで2回目の顔の皮が剥がれ、3枚目の皮膚が出てきて、ほぼケガ?に近いほどの日焼けだけど)

だいぶ時間がかかってしまったが、なんとか45歳にして一つ大きなタスクを成し遂げた達成感と充実感が込み上げてくる。40代後半、50代になったらもっときつかったんだろうと思うと、まだ身体がしっかり動いて無理の利くうちにやっておいて本当に良かった。これでまた数年後トライできそうな自信にも繋がった。
 

 

翌朝6:30起床。8時半にチェックアウトをして、地下鉄で空港へ。
この旅、最後の移動。さすがに一度の旅行で9機の飛行機に乗るのは初めてだった。
ANA、Air Canada、LATAM、アルゼンチン航空と4社を利用し、東京、バンクーバー、メキシコシティ、サンティアゴ、プンタ・アレナス、エル・カラファテ、ブエノスアイレスと7つの空港を使った。
久しぶりに日系航空会社のカウンターを見て落ち着いた。
ラウンジも使い倒し、コロナ禍の間全く出番のなかったPriority Passも今回の旅では大活躍だった。
ラウンジで朝食をとりつつ、最後のひと時を過ごし、飛行機に乗り込む。
2022年の年末からパタゴニアのキャンプで年越し、最高の2023年を迎えた今回の旅。
おそらくこれまで行った旅の中でも、一生忘れられない充実と達成感に満ちたものだった。
 
そして、自分の中の大きな山を越え、次なる目標・目的を求めて新たな旅路に向かっていく時期なんだと悟った。