【2023/1】パタゴニア旅行記 vol.10(ペリトモレノ氷河) | 旅人Toshiの徒然独り言。

【2023/1】パタゴニア旅行記 vol.10(ペリトモレノ氷河)

 

■1月5日(木) Day_10

 

7時ぐらいに起きて、残っていたガス缶を使いお湯を沸かし日本から持ってきたコーンクリームスープを飲む。とっれキングも終わりもう残しておく必要何もない。

朝ごはんにフィッツロイのトレッキング前に食べたサンドウィッチの残り半分を食べる。ホントはフィッツロイのトーレ湖展望台で食べる予定だったが、フランスパンは時間が経ってもおいしく食べられるのがいい。昔、放浪の旅をしてる時は、よくバックパックの中にフランスパンを詰め込んでた。長細く軽く袋に入れておけば長持ちして、バスや電車の長距離移動の中、いつでもさっと取り出して食べられるのが重宝したものだ。

 

昨日予約した日帰りツアーバスが、9:00~9:30ホステル迎えなので、9時前ぐらいにチェックアウトして、バックパックをホステルの荷物置き場で預かってもらって、昨夜21時にギリギリ予約間に合ったCal Turのバスを待つ。

レセプション前が併設のレストランになっており、Breakfast付きプランの宿泊客が集まっている。

 

外はもう陽が高く直射日光を浴びるとメチャクチャ暑い。

この旅数少ないTシャツ1枚になる。暑い中、比較的大きめのサギが目の前を闊歩していく。

ペリトモレノ氷河行きの現地ツアーは旅行会社やバス会社ごとに数多くあり、同じバス待ちの宿泊客グループが何組か待っていた。

大きな観光バスからワンボックスのワゴンタイプまで、色々なバスが来たが、僕の予約したCal Turのバスは9:30を大きく回ってもまだ来ない。

『何かの手違いがあって、取り残されたのか?』と不安になりけかた10時過ぎ、ようやく中型バスが到着。

やれやれ、さすがアルゼンチン、、、こうゆうところでも若干チリの方が優秀な気がする。

 


 

10時過ぎに出た観光バスは一応英語/スペイン語のガイド付きで、往復のバス代以外、公園の入園料(ARS5,500≒4,200円)、ボートツアー(ARS6,000≒4,600円)等は全て自腹。ただ、キャッシュ払いの人はガイドさんがバスの中で取り纏めてくれる。カード払いの人は公園入口の受付で個別決済。

バスは途中、ペリトモレノ氷河含め複数の氷河から流れ出る大きな氷河湖・アルヘンティーノ湖の絶景ポイントで停まってくれる。

ツアー客は皆外に出て、カメラを構える。(僕はカメラを構えるツアー客にレンズを向ける)

 

 



 

カラファテを出て、1時間半ぐらいでペリトモレノの第一展望台に出る。

ここでもみんなバスを降りて、ペリトモレノ氷河の全貌を写真に収めている。

TVやガイドブックで見てきたあの超ド級の氷河が遠目に見える。

これまでパイネやフィッツロイのトレッキングの中で見てきた氷河とはスケールが全く違うのがよく分かる。

と、同時に何の苦労もなくこんな観光バスで誰でも簡単に見に来れてしまう氷河もあるんだなと、改めて感じる。

強い日差しは変わらないが、氷河風が強く吹いてくる。

 


  

12時前ぐらいにペリトモレノ氷河のメインエントランスに到着。

ここでバスを降ろされ、ここから15:00までは完全自由行動。

公園内は全て木造の遊歩道が整備されており、ロースケールからアップスケールまでそれぞれ景観の違いが楽しめるように色別のコースで区切られている。しっかりコースタイムも書かれているがゆっくり歩いても3時間あれば十分だ。

 

さすがに人が多い!

こんな人間に囲まれた場所に来るのはパタゴニアに来て始めてた。

山の中にいるとあまり感じられなかったが、やっぱり真夏の観光シーズン、こんなにたくさん観光客が来ていることを改めて実感する。

林の中に迷路のように張めぐされた遊歩道をゆっくりと歩いていく。

時折、『ゴゴゴゴゴーーーーッ』という轟音を立てて聳え立る巨大氷河の先端が崩れていく音が聞こえる。

が、河口があまりにも広大に広がり過ぎていてどこで崩落しているのかなかなか分からない。

音が聞こえてそちらに視線を向けた時には既に大きな水飛沫と波紋が氷河湖に飛び散っている感じで、その瞬間を捉えるのはなかなか難しい。

所々に点在する少し開けたベンチのあるような展望台では、三脚を構えてその瞬間を見逃さず撮ろうとしている人や、氷河風に晒されながら食事を楽しんでいる人、自撮りをしているYou tuberや、家族連れなど様々な観光客を目にする。

やはりパタゴニア観光の目玉の一つであり集客力抜群の一大観光地だ。

 



 



 

氷河風に吹かれながら、たっぷり2時間遊歩道を歩いて巨大氷河を眺める。

公園入口で予め別料金でボートチケットを予約していたので、出発の14:30に間に合うようにExit付近にあるボート乗り場に着こうと思っていたが、ちょっと早かったので、Exit隣のレストランで缶ビールを購入して、トレッキング用の行動食の残りのチョコウェハースで昼食代わりにする。チョコが溶けかけていたが、ビニールに噛り付きながら氷河を見ながらの一杯。(レストランには氷河の氷を使ったウィスキーやカクテルも売っていたが、本物か怪しい。。。トレッキング中たくさん口にしてきたたのでわざわざこんなところで高い金は出したくない)

時間になって、ボートに乗り込むと船内は超満員。

 

 






 

約30分間のボートツアーが終わると、出口のところでガイドさんが立っており、ツアーバスが待っているポイントへ案内してくれる。

15時過ぎにペリトモレノのターミナルを後にして、ちょうど17時ぐらいにカラファテの街に戻ってくる。

19:05のフライトに間に合わせるためにも18時前には空港に着いていたかったので、ギリギリのタイミングだ。

メインロードの中心街でバスを降りて、急いでホステルに戻って、バックパックをピックアップ。受付でタクシーを呼んでもらって、エル・カラファテ空港に向かう。(ARS2,000≒1,500円)

市内から空港までタクシーでおよそ20分。だたっ広い荒野の中にポツンとこじんまりした空港が現れる。

人生初のアルゼンチン航空。ネット情報では遅延も珍しくないらしいが、ブエノスアイレス行きのフライトスケジュールは”On time”の表示。チェックインカウンターで荷物を預け、空港内に入る。

チリのプンタアレナスから始まったこのパタゴニアの旅もここで終わり。

空港の待合室からパタゴニアの雄大な大地に別れを告げる。

 

たくさんの素敵な想い出をありがとう、パタゴニア!!

長年の夢を期待以上のレスポンスで叶えてくれたよ!

 



 

22:00、予定通りブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港へ到着。

こちらは国内線メインの空港で、市街地であるレティ―ロ地区、サン・ニコラス地区にも近い。

と、言ってもこの時間になるとバスや電車など公共交通機関はなくなってしまう。

預けていたバックパックをラゲージテーブルから出てくるのを待ち構えてピックアップすると、事前にネットで調べていたローカルバス会社”Tienda Leon”のカウンターに行き、市街地にあるMaderoターミナル行きのチケットを購入する(ARS1,200≒900円)

すると「22:30発の最終バスがちょうど今出るとこだ!Vamos!」と言って、空港外のバス停まで案内してくれる。

何とか最終バスに飛び乗り、20分程でMadero到着。これに乗れなきゃ、ブエノスアイレスの深夜に悪質客引きTaxiと値段交渉しなければならなかったので助かった。

バスから流れるネオン街、スラム街、真夜中にも関わらず外で遊んでいる子供たちを横目に大都会ブエノスアイレスに来た事を実感する。運河の奥に高層ビル群が聳え立っているの見える。

MaderoからはMaps meを頼りに、またもやBooking.comで前日予約したサン・ニコラス地区にある安ホテルに向かう。

真夜中のブエノスアイレスは人影も少なく、優雅にライトアップされたカサ・ロサーダ(大統領府)、カテドラルを眺めながら5月広場を一人大きなバックパックを担いで闊歩する。この辺りは各国の大使館なども集まっていて、日本で言えば『国会議事堂前』とか『永田町』とか日比谷公園あたりのイメージだろう。

15分程歩くと賑やかな通り(Mayo通り)に出る。カフェやレストランバー、小さな売店などもまだ開いている。

23時過ぎに「Hotel Avenida」(バルコニー付きツイン:ARS7,200≒5,500円)に到着。

値段の割にはしっかりしていて、やはり観光ピークシーズンのパタゴニアの各町に比べれば安くファシリティのしっかりしたホテルに泊まることができる

 







ホテルにチェックインして荷物を降ろすと、どっと疲れと空腹が押し寄せる。

早速外に出て酒を飲めるところを探す。

しかし、こんな疲労困憊の状態で高そうなBarに入っても長居もできないし、さすがにもうメインディッシュのオーダーはできないだろうということで、たまたまやっていた近くのファーストフード店に入る。

その名も『Kentucky』???!

赤い看板ではあるが、例のオヤジが立ってない・・・

中に入ると意外にも本格的な窯焼きピザとブリトーなどがメインのファーストフード店だった。

外にはバカ騒ぎしている若者たちがいて煩いので、テイクアウトにして、近くの売店でパタゴニア産のクラフトビールを購入して宿に戻る。

23:30、カラファテからペリトモレノ氷河の1日ツアー後のブエノスアイレス移動、そして、ようやくの夕食である。ペリトモレノでビール飲んで以来、機内食でクッキーを食べたぐらいで空きっ腹にピザをビールで流し込む。

旨い!オーダーしてから窯で熱してくれてアツアツの状態でくれただけはある。

 

今日一日を振り返ると、ツアーバス、ボート、タクシー、飛行機、路線バス、徒歩と色んな交通手段を使った怒涛の乗り物ちゃんぽん旅だった。

そして、明日は久しぶりに早起きする必要はない平和な朝である。

部屋のテラスで真夜中の繁華街を見下ろしながら、ビールを飲みながらタバコをふかす。。。

サイコーのひと時、久しぶりに全身の力を抜いて何も考えずにボーっとできる夜を楽しむ。