石鹸と私 | 旅人Toshiの徒然独り言。

石鹸と私

シリアの古代都市・アレッポを訪れたのは2000年3月1日・・・そう、ちょうど10年前の今日、僕はその街にいた。

(こう書き始めると狙ってたかのように思われるかもしんなけど、ただの偶然です。アレッポの話を書こうとして当時の旅行記見てみたらたまたま今日だった。何の因果かね・・・)
 
 

イェルサレム、ダマスクスと並び称される3000年前の石畳のスーク(市場)が今も残る世界遺産にもなっている素敵な街なのです。
シンボルのアレッポ城を中心にキャラバン宿が点在する城塞都市で、何とも言えない独特のアラビック感漂う荘厳なオーラを放っていた。トルコのアンタキアから国境を越えて初めての街だったということもあり、僕が出遭った初めての本格的なアラビア都市として今も記憶が鮮明に蘇ってくる。
 
 
 

ただ、この街の一番の思い出はそんなことではない。。。
「石鹸」なのだ。
皆さんは石鹸を最後の最後まで使い切ったことが何回ありますか?
台所や浴槽に置いておくとほぼ100%の確率でどこかにいってしまう、もしくは意図的に新しいものに小亀のように上に乗っけて合体させてしまうあの石鹸を!

僕は少なくとも30回以上は単独で最後の一泡になるまで使い切ったことがある。
個人的にいうと最後は胸から腹の辺りに擦りつけながらその終焉を見届けるのが好きなのである。
(どーでもいーことだけど)

僕は一人旅に行くときはほぼ坊主でいくんだけど、理由は簡単・・・持ち物を減らす為。
坊主だと頭のてっぺんから足のつま先まで石鹸一個で済んでしまう。
そして、石鹸を持っていれば洗濯もこれでいけるので、洗剤もいらない。
そんな理由もあって僕は世界各国でいろんな石鹸を買い、それが本当に跡形も残らない状態まで使いきってきた石鹸ヘビーユーザーなのである。


そして、その中でも最もクオリティーの高かった石鹸・・・
それこそ『アレッポ石鹸』である。
洗い心地、洗後のスベスベ感、減り加減(コレかなり重要)、値段
どれをとっても申し分のない石鹸だった。
それもそのはず、石鹸の発祥地はこのアレッポなのだから。
スークにいくとピラミッド状にエライ数の石鹸がいたるところにある。
こんなに石鹸屋さんが多くていいのか?と思うくらい。


そして、つい先日「VillageVangard高円寺店」にて発見。
即買い。
最近まで使っていたボディーソープがきれたので、ようやく封を開けて使ってみたけど、当時の旅の香りが漂ってきて、なんかとても懐かしい感じがしてしまった。
匂いと体感で22歳当時シリアを旅していた時の感覚が蘇ってきたよ。
マイブーム(死語)です。。。

女性の方は騙されたと思って一回使ってみなされ!
他の石鹸と全くスベスベ感、ツヤツヤ感違うよ。



<後記>
日にちが偶然一致してちょっとあがったので当時(22歳)の旅行記公開↓↓↓

2000年3月1日(水)
10:30発のアレッポ行きのバスに乗る。レートは悪かったが、TCをシリポン(シリアン・ポンドの略称)にExchange。イミグレでかなり時間がかかりアレッポ到着は15:00だった。バスターミナルからInfoに行き「AL-Rabih」というホテルにCI。(ドミ:150S£)。アレッポ城を見に行く。今日は休みらしく中に入れなかったが、外からでも十分だった。スークは色々な物が並んでてさすが元キャラバン都市。特に石鹸多し!これといって客引きもしつこくなく楽しかった。アルメニア人地区は雰囲気最高。歩いてるだけでも楽しかった。とりあえず、シリアの物価について調査。

闇両替:US$1=50S£
ビール:75S£
タバコ:10~40S£
ライター:5S£
セルビス:3~10S£
フィルム:20S£
電池(4本):50S£
 



と、まぁこんな感じのことを10年前は大学ノートにボルーペンを使って書いていたそうです。
10年後に同じ内容をPCにタイピングしてるとは当時想像もしてなかったよ。