箱根神社を参拝し、いよいよ大涌谷へと向かいます。とにかく駐車場が狭いので、
開門前に並ばないと延々と駐車場待ちになるので、急ぎ向かいました。
午前9時ゲート開門と同時にちょっと走り駐車場へ。余裕で駐車場確保しました。
駐車場を確保して、まず見たかったのは・・・
富士山
当日は曇りのち雨の天候だったのでスッキリしない風景ですが、やはり稜線が素晴らしい!言わずと知れた3,776mの日本一高い山
さぁ大涌谷、久し振りに散策しますよぉ~
至る所から硫黄の噴煙が上がっておりますよ
大涌谷は、約3000年前、神山(標高1438m)の噴火により崩壊して出来たものなのです。
箱根火山は、直径11kmのカルデラになっているんですね。カルデラっていうのは、スペイン語で「鍋」という意味で、火山の噴火によって大きく凹んだ場所を言うんだ。もう。皆さん知ってますよね。ちょうど鍋の底部分に当たるのが仙石原芦ノ湖なのだそうですよ。なんでも箱根火山のカルデラは、20万年前前後、8~6万年頃の2回の時期に起きた大噴火により今の形になり、鍋の真ん中にあるのが神山や駒ケ岳など中央火口丘と呼ばれる山々で、大涌谷は神山の中腹にあるのです。
大涌谷
あれっ、雑誌の表紙に小太郎が・・・隠し撮りされたか・・・(笑)
ここでも「近代日本経済の父」と呼ばれる今度10,000円札になる渋沢栄一が絡んでいるのですね。
渋沢栄一
大河ドラマ「青天を衝け」で、幕末から明治を駆け抜けて日本資本主義の礎を築いた人ですよね。ドラマ放映時には、彼の地元、埼玉県深谷市の実家と彼のアンドロイドに遭いに行きましたよ。
渋沢栄一を称える箱根貢献の記事
渋沢栄一の仙石原視察(旧三井物産創業者、益田 孝もいますね)
さて、大涌谷自然研究路の方へ向かいますか
左手に極楽茶屋
むか~しむかし、赤池地獄の黒らーめん食べたなぁ~
売店のゆーらんど
その間に
ここは富士箱根伊豆国立公園の大涌谷
噴火の痕跡を残す山並みに白煙を噴き上げる噴気孔など火山活動の様子を観察できる「かながわ景勝50選」に選ばれている名所なのです。
噴煙の上がる大涌谷一帯は大涌谷園地と言われていて、富士箱根伊豆国立公園の特別地域に指定されていますよ。
大涌谷自然研究路入口
ゲートは封鎖されていく事は叶いません。
大涌谷の散策マップ
以前はこの先の噴煙地帯まで散策できたのですが、2015年5月、大涌谷の火山活動が活発化して立ち入り禁止になっていたのですが、2022年3月に日に4回予約制で引率入場見学が出来るようになったようです。うっかり気が付かず予約を取らなかったのでゲート前まで終わり・・・ただこの場にいると硫黄の匂いがきつく、せき込んだ上に咽ました。来た時よりも硫黄の匂いと噴煙が強くなってきました。
第一シェルター側ゲートはご覧の通り荒れ放題・・・
このゲートの左側には
延命地蔵尊と神泉の湯
お~っと、この辺りも硫黄の臭いがかなりきつくなってきて、咽込みました・・・(笑)
神泉の湯
暖かい泉が湧いていますが飲めないので注意!あくまでも手を清める泉なのです。
神泉の湯の脇に浄めの湯かけ地蔵があるので小太郎も掛けてみました。
決して地蔵の頭を柄杓で叩いている訳ではありません・・・あしからず・・・
大涌谷延命地蔵尊
昔、弘法大師が大涌谷の地獄のような風景に心を痛め、地蔵菩薩をつくり祈願したのが始まりと言われ、「延命子育て地蔵」として知れてているそうなのですよ。顔はすっかり風化してしまっていました。合掌・・・
真言宗の開祖 弘法大師 空海
箱根登山鉄道のロープウエイ 大涌谷駅
車でなければロープウエイに乗って大涌谷の噴煙を満喫したんだけれどね・・・(笑)
さて、歩くシンドイとジジババを大涌谷くろたまご館のカフェに待たせていたので戻ります。
大涌谷くろたまご館
大涌谷限定販売の土産物が販売されており、1階には箱根ミュージアムで箱根火山の歴史や特徴などをパネルや体験を通して学べる施設があるのです。相変わらず海外の観光客が多いですねぇ~・・・どちらを向いても英語、中国語、韓国語・・・
まずはジジババを迎えに行く前に大涌谷名物を・・・
黒たまご売り場
結構、行列が出来ていました。
黒たまごが誕生したのは1955年(昭和30年)、奥箱根観光(株)が箱根名物として温泉池の特性を利用して作ったところ評判になったのだそうです。販売当時は5個400円だったそうで(今は5個500円)、当時たまごは贅沢品で箱根土産として買っていかれたということです。
さて、一袋購入し・・・ジジババの待つ
涌わくキッチン&CAFEへ
大涌谷の噴煙を展望できてゆっくり出来るCAFEなのです。
CAFE前の噴煙が激しくなってきていました。
約40年前の箱根火山の最後に噴出した大涌谷は、今も100℃前後の硫気と水蒸気が噴出していいるのですよ。この噴煙の殆どが水蒸気なのだそうですが、鼻につく強烈な臭いは硫化水素。「硫黄な臭い」とは此のことですな・・・(笑)
高原特濃乳と高原特濃乳カフェオレ
う~ん、特濃という割には・・・
そうそう、このCAFEでは、黒たまご売り場で買った玉子を食べることが出来るのです。殻入れまで用意してありました。
生たまごを「たまご池」と呼ばれる約80度の温泉池で茹でている間に温泉池の成分の鉄が付着し、これに硫化水素が反応して硫化鉄になって黒くなるのだ。
この黒たまごは生後1ヶ月くらいまでのひな鳥が産んだたまごを使っているそうなのです。なんでもコンビニのおでんに使われているたまご同じサイズなのだそうで、ちょっと値段が高いとか・・・
調達先は静岡県浜松市の養鶏場が半分を占め、残りは全国から集めているそうなのですよ。
殻を剥くとな~ンの変哲もない玉子です。ちょっと塩をかけて・・・
しかし・・・某テレビ番組で黒たまごの成分を専門機関で分析してもらったそうで、黒たまごの白身は普通の茹でたまごと大差なかったけれども黄身は旨味成分が21%も多かったそうですから、やはり何かあるんですよ!
この黒たまごを1個食べると「7年寿命が延びる」と言われており、7という数字が七福神など縁起の良い数字として使われる為、いつの間にか言われ始めたそうなのです。先ほど行った「延命地蔵尊」の地蔵にあやかり「黒たまご」を食べると寿命が延びると言われるよになったとも・・・
小太郎、2個食べたので14年寿命が延びるのだろうか・・・(笑)
さてさて、一息ついて、お土産もちょこっと買って次の目的地「芦ノ湖」へ
駐車場を出て芦ノ湖へ下って行く際、大涌谷の駐車場に入る為の車が大渋滞していました。恐らく1,2時間では辿り着けないだろうなぁ~・・・
大涌谷へ車で行く方は、午前9時のゲート開門待ちする位でないとちょっと厳しいかもね。特に休日の日曜、祝日はね!
とにかく、白煙があちらこちらにあり、地熱活動や化学物質の作用などの自然科学を実際に観察できる希少な場所のうえ、富士山を見ることが出来る日本を代表する風景ですから、貴方も行ってみては如何ですかな・・・