久々にジジババおじいちゃんおばあちゃんを連れて一泊二日の旅をして来ました。

早朝、出発し向かったところは芦ノ湖の畔に鎮座する箱根神社。その地域全体がパワースポットとあってご利益がありそうなので、行ってみました。車DASH!DASH!DASH!

 箱根関所を訪れてから箱根神社と行きたいところでしたが、大涌谷の駐車場の台数が限られているから確保のために早めに行かなければならないので、まずはご利益を戴きに・・・(笑)

 

かな~り話が長くなるので、嫌になったらスル~願いますよ・・・

当日は雨予報でしたが、午前中はなんと雨が降りませんでしたが、靄っていました。

 

箱根の山一帯が山岳信仰の対象となったのは、なんと紀元前まで遡るのだそうです。

 

第一の鳥居

元箱根の入口に建つ第一の鳥居は、第126代・今上徳仁天皇の皇太子時代の御成婚を奉祝して1993年(平成5年)に建替えられたのだそうです。

鳥居は、清浄な神霊の鎮まる聖地と日常の生活をする俗世間とを区別する境界にある神域を示すものなのですよね。

その第一の鳥居の傍にあるのが・・・伝説の地蔵なのですよ。

身代わり地蔵

なんでも鎌倉時代の初め、源頼朝の家来、梶原景季(かじわらかげすえ)が1183年(寿永2年)、宇治川の戦いで佐々木高綱と先陣争いの際に梶原景季の身代わりになった地蔵と伝わっているのです。

 ある年、景季が箱根の地蔵尊に祈願していると、景季の父、梶原景時と間違われ刺客に一刀のもとに斬られ命を落としました。が・・・丑満の鐘が芦の湖に響き渡ると何故か生き返ったのです。地蔵をみると肩から左脇下にかけて斬られ、血を噴出していたのだとか・・・



 第二の鳥居

あの箱根駅伝で選手が通る有名なとりいですよね。

 

第三の鳥居

箱根神社の石碑を通り、第三の鳥居を潜り、境内参道に入っていきますますが、駐車場はこの先なので、ここは車を降りて撮影のみ

箱根神社境内案内図

 

まずは第一駐車場に車を止めて、箱根神社の目玉であり、芦ノ湖のほとりにある「平和の鳥居」に向かいました。

石段を下って道路を横切り、更に石段を下って行くと湖の畔に鳥居が見えてきましたよ

 

平和の鳥居

1952年(昭和27年)、サンフランシスコ平和条約締結を記念して建てられたのだそうです。

署名する吉田茂首相

サンフランシスコ平和条約は、連合国48か国の間で結ばれた第二次世界大戦による法的な戦争状態を終わらせ、独立国としての主権を回復した条約ですよ。吉田首相「バカヤロー」解散で有名ですよね・・・(笑)

まずは平和の鳥居で相方と

早朝なのにめっちゃ行列が出来ていたので一人ずつのの撮影は難しかったのでこれ一枚・・・

 さて、境内へと向かうことにして、またまた石段を上がります。

石段はキツイなぁ~と思いきや、意外と蹴上げが平均的だったので人工膝関節の小太郎としては上がり易かったのは幸いでした・・・

 

鳥居の手前右には

矢立の杉

801年(延暦20年)、征夷大将軍、坂上田村麻呂が箱根権現に参詣し、この杉に矢を献納し、武運長久を祈願したところ、蝦夷征伐に成功したというのです。また1051年((永承6年)、前九年の役に出陣した源頼義もこれに倣い矢を献納したと伝えられているのでした。

 

第四の鳥居と手水舎

まずは手水舎で清めます

 

箱根神社名物とされている89段の石段は、上がることで「厄(89)厄落とし」ができるということなので、他に足に優しいルートがあるけれど、敢えてこの石段を上がって嫌ぁ~な厄を落とそうと上がりました。厄が本当に落ちるかどうかはこれから先の話・・・(笑)

第四の鳥居を潜り、さらに石段を上がるとその中腹に

 

曽我神社

江戸時代の1674年(正保4年)、小田原藩2代藩主、稲葉美濃守正則が石造りの本殿を造営し、平成の御代に社殿を回収したそうです。心願成就の守護神として崇敬されているとか・・・

稲葉美濃守正則

因みに正則は、徳川3代将軍、徳川家光の乳母、春日局の嫡孫なのです。

 

鎌倉時代、1193年(建久4年)箱根権現の稚児であった兄、曽我十郎祐成と弟、曽我五郎時致の兄弟が父、河津祐通の仇として工藤祐経を討ち果たした(曽我兄弟の仇討)2人の霊を慰めるため「勝名荒神神祠」として祀られたのが始まりなのだとか。

 この仇討の後、兄祐成は駆け付けた仁田忠常にその場で討たれ、弟時致は取り押さえられて尋問の末に斬首されたのだそうですよ。

 

曽我兄弟仇討の図

さらに石段を上がると第五の鳥居

箱根神社の5つの鳥居には、順番通りに潜ることで参拝の御利益を高めるパワーあるそうなんですね。そうそう、鳥居を潜る時は神様の通り道である真ん中は避け、左右の端のどちらかから足を踏み入れるのが良いと言われているのですよ。右端から潜る時は右足から、左端からのとくは左足から入るとご利益が増すらしいですよ・・・

本当かウソかは・・・

 

あれっ、腹がぽっこり・・・(笑)

 

やっとこさ石段を上がり詰め、第五の鳥居を潜ると

楼門

楼門は、神社の顔として重要な位置づけですよね。鳥居同様、清浄な領域の境となる結界の役割があるのですよね。苔生した狛犬が威厳をもって本殿を護っていますよ。

 

楼門を入る前にその脇に

龍神の水

9匹の龍から流れ出ている水は「龍神水」と呼ばれ、箱根山から湧き出る霊水で、「口にすることで不浄を洗い清めてくれる」と言われているそうです。

 

恋愛運、家内安全、開運に繋がるそうで、縁結び・金運・勝負運・開運と様々なご利益があるのだそうですよ。

 

お~っと龍神様が下りてきたか・・・

 

なんでもこの龍神水は、恋愛運が良くなるという事で若い女性に人気があるか・・・

 

箱根神社の隣には

九頭龍神社 新宮

関東総鎮守として箱根山に鎮り座す「箱根大神」の生み出される生命の根源たる水の力を芦の湖の守護神として司ってきたのが「九頭龍神」

九頭龍神の誕生は、箱根大神の大きな力を心身に受けた万巻上人が荒れ狂う毒龍を調伏し、芦ノ湖守護の「九頭龍神」として蘇らせたことが始まりなのだそうですよ。

万巻上人

神と仏を結ぶ聖僧で、神仏習合の魁と活躍した奈良時代の僧なのです。

 

九頭龍神社 神宮は、箱根神社例大祭宵宮の湖水祭(龍神祭)が斎行される神聖な祭場に鎮さいされたのです。箱根神社 本宮と同様、金運、開運、商売繫盛、縁結びの御利益のある龍神様なのですよ。本当は芦ノ湖畔の本宮まで足を延ばしたかったのですが、時間の関係上、割愛してしまいました・・・バチ当たりかな・・・

芦ノ湖守護の「九頭龍神」

 

九頭龍神社を参拝し鳥居を出て左側には

安産杉(子宝杉)

根元は二股に分かれており、両手を広げてもとどかぬ太い幹に幼子の背丈ほどのくぼみあり、母胎やお産を思わせることから、安産祈願されるようになったのだそうです。鎌倉幕府初代将軍、源頼朝と、その妻、北条政子もご懐妊の時にお参りしたのだとか・・・

安産杉の由来

これを読んじゃうと、小太郎の解説が貧弱に見えてしまう・・・(笑)

源頼朝と北条政子

そういえば、北条政子は浅草の浅草寺にも関りがあるんですよね・・・

 

自然って素晴らしいですよね! 木のエネルギー、生命のパワーが感じられる杉の木ですね。

九頭龍神社 新宮から見た第五の鳥居

第五の鳥居から石段の下を眺めると、よく急な石段を上がってきたなぁ~と・・・

小太郎、ちょっと膝関節に若干悲鳴があり、痛み止めを・・・仕事の諸事情により入院、手術を延期している身にはちょいとキツかったかも・・・(笑)

 

安産杉の対面には神楽殿

 

神楽殿の脇には、まだ残雪がありました。

 

社務所の前には

清めの湯

洗心

祓い清めて お蔭を いただく

社務所の少し奥まったところにあるから、気が付かずにスル~してしまう方々がほとんどなのだそうです。隠れパワースポットなのだそうで、箱根山の崇高な生命力の満ち溢れた霊水なのだそうですよ。

 

に受けて心身を暖め清めることができるそうなのですが、触った霊水はお湯ではなく生温かい水でした。お湯と言えるかなぁ~って感じです。まっ、手から恩恵を受けるってことで良しとしましょうかね。

 

さて、箱根神社楼門前で一礼し、いよいよ本殿に参拝

 

 現在の場所に社殿が建立されたのは757年(天平宝字元年)のこと、茨城県~三重県に至る範囲に多くの神社仏閣を設けたことで知られている万巻上人により、箱根権現を祀る社殿として、現在の「箱根神社」が建立されたのです。

本殿

二拝 二拍手 一拝

箱根神社の御祭神は

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

木花咲耶姫命(コノハサクヒメノミコト)

彦火火見尊(ヒコホホデミノミコト)

この御三神が「箱根大神」と総して祀られており、この御三神は日本神話にも登場する神様たちなのですよ。

 なんでも平安時代には東海道の一部として箱根路が整備され、道中安全を祈る多くの人々により知られたの事です。「坂上田村麻呂」「源頼朝」「徳川家康」といった歴史上、名高い人物が「箱根神社」を崇敬していたようです。



坂上田村麻呂

源頼朝

徳川家康

お札所

「関東総鎮守箱根大権現」と呼ばれていた「箱根神社」現在の名前になったのは、明治以降のことだったとのことです。

九頭龍神社に通じる門

ご利益は

開運厄除け・心願成就・交通安全・縁結び・勝運守護

ともかく様々なご神徳がありますよ。

 

小太郎、さんぱいを終え楼門前にて・・・

 

さて、参拝も終えたところで、石段からの下りるのは、小太郎の膝関節が言う事を効かなくなるので、緩やかな蛇行した坂道を下っていきました。

坂道の下り一始めに箱根神社宝物殿があるのですが、ここからは入れず(車椅子の方はOK)坂を下ったところに宝物殿の入口があります。

残念ながら、早朝だったので開館していませんでした。中にエレベーターがあるのでしょうかね・・・

 

坂道を下り切る途中に

箱根七福神 恵比寿社

 

釣り竿と鯛を抱えた姿で、商売繫盛の神様とされ、七福神の中で、唯一日本伝来の神様なのだそうですよ。漁業の神様でもありますが、手入れが成されていないのか、湿気が多いところに建っている為なのか、かなり傷んでいました。

 

幸せの大きなかしわの木

なんでも、杉の木が多い箱根神社内で他の木と共存している珍しさからこの名がついたとか・・・

 

さて、終盤には池の中に祠がありました。

 

弁財天社

神徳円満、商売繫盛の神と崇敬されています。

 

神輿庫

 

さぁ、箱根神社を一巡りして、駐車場の戻り、トイレを済ませて急ぎ大涌谷へ向かうのでした。

 

気持ちをリフレッシュするには良いパワースポットかもしれませんから、貴方も一度訪ねてみて下さい。