山形プチ遠征ということで神室連峰のピークをいくつか登ってきました。
本当なら縦走できればいいんでしょうけど、我らの足と体力ではちょっと厳しいので著名なピークを狙って麓からのピストンとしました。
一日目は小又山。
なんだか地味な山名ですが神室連峰最高峰です。




本日は、最上町の白川渓流公園のさらに奥、ダート林道の先にある西ノ又登山口からピストン山行の予定。
林道は思ったよりきれいに整備されていて難なく登山口に立つことができた。
登山口付近には駐車場という駐車場は無いため、林道脇の広くなったところに車を駐める。
ちなみに登山口少し手前に駐車スペースがあるので路肩が満車の時はそちらを利用のこと。



この林道は川にぶつかって唐突に終わる。
道の終点には登山口へは対岸へ渡るようにという標識がある。



このあたりが渡渉点のようだ。
水量によっては渡るの難しそうである。



今日は特に増水していなかったので難なく渡ることができた。
渡った先には腐ちかけた標識が登山口であることを告げていた。
ペンギン「では、スタート!」



森の中の登山道はきれいに整備されている。
まるで今さっき刈払されたようだな…と思っていたら、まさに前方で刈払作業真っ最中であった。
ありがとうございます。



登山口からまもなく急登が始まる。



とにかく急登に次ぐ急登だ。
みるみるうちに汗が吹き出て全身濡れ鼠だ。
これはキツイ。



基本的に樹林帯の中を登っていくのだが、時々窓のように視界がひらける場所がある。
景色を楽しめる…というよりは、先の長さを再確認させられるだけだったりするのだが(笑
ペンギン「登っても登っても景色が変わらないっぺ!」



時に這いつくばりながら、時に補助ロープの助けを借りながら登っていく。



1111ピークでようやく急登も一段落。
ここまで2.5kmの間に700m強標高を上げてきたようだ。
標高差で言えば3分の2を制したことになる。



1111ピークでは一方向が刈払われ景色を楽しむことができる。
あれは船形山だろうか?



1111から越途までの間は比較的傾斜の緩い尾根歩きになる。
ブナの新緑が気持ちいい…が、新鮮なものも含めて熊の糞がいくつも落ちていた。
後で地元の人に聞いた話によると、このあたりを縄張りにしている熊氏がいるらしく2日に一度くらい痕跡を残していくんだとか。
「山形の熊は優しいから秋田の熊みたいに人を襲わないよ~w」
と言っていたが本当だろうか(笑



越途に到着。
ここで大又登山口からの道と合流となる。
大又登山口から神室・小又を周回するコースも取れるのだが、やっぱり体力的な心配から実行を見送った。



越途から進行方向を西向きに変え、一旦下る。
ペンギン「下らなくていいっぺ…」
お茶「せっかく稼いだ標高が…」



だんだん高山らしい風景になってきた。
雪の影響か登山道上に横から張り出した木が多い。
跨いだりくぐったりでなかなか歩きづらい。
ペンギン「あ、オサバグサ発見! こんなとこで見れるとは思わなかったっぺ♪」



ようやく小又山が見えてきた!
豪雪の影響なのか標高1000mと少しで早くも森林限界になりつつある。
なんとなく朝日連峰に登ったときの情景が思い出された。



見えてからが長い!
ペンギン「登山あるあるだっぺ」



今度こそ山頂まぢか!



視界を遮るものも少なくなって神室連峰の稜線の全体像も見えてきた。



草付きの急登が最後の試練。
安定しない石の多い斜面で歩くのに少々気を使う。
ペンギン「でも花がいっぱいあって嬉しいっぺ♪」



よっしゃ! 小又山登ったどー!
これで、東北百名山踏破まであと4座!



三角点タッチ!



神室連峰南部方向の景色。
目立つ鋭鋒が明日登る予定の火打岳だ。
後方には月山が見えているのだが写真では厳しかった。



北東方向には栗駒・虎毛・須金あたりが見えているらしい。
地元の人に教えてもらったが、どれがどれだかはもう忘れてしまった…。



山頂で長い休憩をとったあと下山の途につく。
登ってきた尾根を下るので気が楽だ。
ペンギン「あの激坂を下るのは憂鬱だっぺ」
お茶「そうだった…」



下山する頃には、すっかりキレイに刈払が終わってました。
藪嫌いの我々にとって、刈払してくれる方々には感謝しかない。
ペンギン「ありがとう、ありがとう!」



無事下山。
ペンギン「お疲れさまでした!」


西ノ又沢登山口からのコースはとにかく急登続きの厳しいコースでした。
整備はいきとどいているし明瞭なコースなので危険はないですが、とにかく体力勝負の道のりです。

登山開始後すぐに登山道の整備をしている方々と出会いました。
刈払の最中で、刈払後と刈払前の登山道の違いをその場で体験することができました。
いやいや、刈払の有る無しで歩きやすさは全然違いますね。
改めて登山道整備をしてくださっている全国の皆様へ感謝申し上げます。

厳しい登りを終え、山頂に立つとご褒美タイム。
360度の大パノラマが広がります。
月山や鳥海山はもとより栗駒周辺の山々、舟形山、蔵王など名だたる山々が一望のもとに。
足元の神室連峰はみちのくアルプスと言われるだけあって、標高のわりに迫力のある景色を展開していました。
山頂に居た方が、南アルプスの雰囲気に似ていると言っていましたが、なるほどそうかもしれません。

小又山を踏破することができたので、東北百名山完登まで残り3座(旧版も含めると4座)となりました。
なんとか今年中に達成したいものです。
がんばろう!
ペンギン「おー!」

おしまい

詳しいルートなどについてはヤマレコにて

 
 
本日見たお花たち