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「あけましておめでとうございます!」
「今更感がありありだっぺが…」
「本年もヘロヘロ登山隊をよろしくお願いたします」
さて、今年の年明けは新年早々大きな災害や事故が立て続けに起きてしまいましたね。
ニュースから流れてくる現地の悲惨な様子に、どうにも山に行く気分になれずにいましたが心身の健康のために山歩きを再開しました。
被災地から遠く離れた我々が落ち込んでいても仕方がないですしね。
それよりも元気に遊んで働いて義援金を送り、落ち着いたら能登に観光に行くのが良いだろうと気持ちを切り替えました。
そんなわけで、2024年の登りぞめということで平泉の経塚山に行ってきました。
ツートンがまだ未踏だったことと、私も山頂近くまで車で登るズルっ子登山しかしていないので下から登ってみることにしたのです。
それでは行ってみましょう!
思ったより…というか、思った以上に雪がないなぁ。
来る途中、盛岡から北上あたりまで吹雪だったので暖かい日差しの中を出発することになるとは思わなかった。
「行ってきます!」
青空が気持ちいい!
地面から陽気が立ち上ってきて、まるで春のような空気だ。
うっすらと雪が地面を覆っている。
今朝方降ったのは間違いないようだが、予報より早く天気が好転したらしい。
「新年初登山で幸先がいいっぺ」
よく整備された遊歩道だ。
一帯が公園として整備されているのでスニーカーなどでも歩けるくらいしっかり整備されている。
むしろ登山靴にはコンクリート擬木の階段が邪魔なくらいだ。
遊歩道の途中には東屋を兼ねた展望台が設置されている。
ここからは一関方面の展望を楽しむことができる。
案内看板も設置されているので、どこに何があるのか見比べてみるのも楽しい。
少し進むと、またまた展望台が現れた。
ここはどうやら駒形山というピークのようだ。
「展望台作るの好きだっぺな」
「まぁ、公園だし」
今度は平泉方向の展望が広がった。
画面中央より少し右側、黒ぐろとした森になっている場所が中尊寺だ。
「帰りに初詣に行くかい?」
「人混みが嫌だから行かない」
「んじゃ、ここから拝んでおこう」
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「今年も良い年になりますよーに!」
駒形山の展望台を過ぎると急に道が細くなった。
登山道としては普通のレベルだが、その手前の立派な遊歩道を見ているだけに落差が激しい。
頼りない踏み跡がつづくが道は明瞭だ。
ちょっとした岩場のような場所もある。
メリハリの効いた道だ。
経塚山山頂直下は急な登りになっている。
しっかりとした階段が整備されているのだが、これに使用されているコンクリート擬木が滑って怖い。
山頂にはまたまたまた展望台が!
…撤去され土台だけが残されていた…。
下の公園とは違い放置されている感じが漂ってきて悲しい。
ここからは奥州市方面の展望が広がる。
コンディションが良ければ岩手山も見えるようだが、あいにく今日は雪雲に隠されて見えない。
北の方はまだ吹雪いていそうだなぁ。
経塚山には山頂を示すようなものがない。
記念写真の撮りようがないなと思いながら引き返すとちゃんと看板があった。
「裏しか見てなかった!」
「つか、これ東北自然歩道の看板じゃね?」
「こんなところにも!」
看板裏の小さな岩峰が経塚山の最高点のようだったので登ってみた。
「のぼったどー!」
「2024年、ヘロヘロ登山隊始動!」
三角点?タッチ!
岩の間に埋め込まれていて見落とすところだった。
帰り道、駒形山にも山頂標識があることに気づく。
我々はいったいどこを見て歩いていたのだろうか…。
「のぼったどー」
「夫婦岩→」という標識があったので立ち寄ってみる。
ちなみに手前のでかいのが女岩。
うしろで小さくなっているのが男岩だ。
最後に雲に隠れていた焼石連峰が姿を見せてくれた。
無事下山。
「お疲れさまでした!」
県南のことゆえ雪は少ないだろうなと思いながら向かった経塚山ですが、予想以上に雪が少なく積雪はほぼゼロ。
念の為と雪山装備で出向いた我々、少々大げさな姿格好になってしまいました。
でも山中でお会いした方々も似たような格好していたので、この異常な少雪はみんなにとって予想外だったようです。
木工芸館からのコースはよく整備されていて眺望も抜群。
標高が低い里山のわりには展望がよいのは、あちこちで植樹が行われていて開けた場所が多いからでしょうか。
一関から奥州まで数か所に分かれた展望箇所からの眺めを楽しむことができます。
盛岡から水沢あたりまでは猛吹雪で修行登山になるかなと思いながらやってきたのですが、思いがけず良い天気になり楽しい山行でした。
2024年、幸先の良いスタートになりました。
おしまい
詳しいルートなどについてはヤマレコにて