UFOラインで楽々「瓶ヶ森」 23.05.02

遠征四日目はダブルヘッダーで伊予富士と瓶ヶ森に登りました。
午後の部ということで今回は瓶ヶ森です。
伊予富士から瓶ヶ森に向かう道中は、いよいよ車や自転車の数も多くなり山道としては大変な混雑ぶり。
カーブ毎にすれ違いがあり、思ったよりも時間がかかってしまいました。
季節の良い連休は、いつもこんな感じだそうなので時間に余裕を持って来るほうが良さそうです。

さて、それでは瓶ヶ森、行ってみましょう!




観光客や親子連れで賑わっている登山口を出発。
ペンギン「いくぜ!」



早速分岐が現れた。
ここは右へ進み、男山経由で瓶ヶ森山頂へ向かう。



10分も登れば男山の山頂が見えてくる。
労せず絶景の予感!



山頂直下に1か所だけロープが設置されているが、難所というほどのものではない。



山頂の一角には小屋が建っているが扉は開かなかった。
これは避難小屋ではなく宗教団体が登拝行事をする際に使用するものだそうだ。



山頂には祠が2つ。
石土古権現というらしい。
知らんなぁ…。



足元には氷見二千石原と呼ばれる笹原が広がる。
その向こうに石槌山が険しい山腹を見せて鎮座している。



東に目を転じれば伊予富士、笹ヶ峰…と続く長大な縦走路。
完全縦走してみたい気もするが、全区間に渡ってUFOラインが平行しているのがなぁ…。安全度が高いとも言えるけど、なら車でいいじゃんという気にもなる。



さて女山へ向かうとしよう。
瓶ヶ森の最高峰は女山だ。
ペンギン「女山の方が標高高いって珍しいっぺね」



お茶「ここは高さじゃなくて形で男女を割り振ったんじゃないかなぁ」
尖った男山に対して、女山は丸みを帯びて優しい山容だ。



山頂直下で縦走路と行き会う。
いつか歩くことを夢見て、この景色を目に焼き付けておこう。



で、瓶ヶ森山頂!
お茶「登ったどー!!」



意外な程近い場所に瀬戸内海と沿岸の街並みが見える。
海抜ゼロから一気に1600m以上の高度差があるので標高の割に高度感がある。



一面の笹原の中に、さっきまで居た男山が天を衝いている。
ペンギン「なるほど、男山だっぺ」



山頂で一息ついたら下山の途に就く。
帰りは氷見二千石原へ向かって下っていく道をたどることにした。



笹原と森の緑の対比が美しい。あまりにもくっきりはっきりしているので人工的に整備したようにすら見える。
お茶「瓶ヶ森カントリークラブ」
ペンギン「なんか急に俗っぽくなったっぺ…」



美しい氷見二千石原を眺めながらの下り道は、あっという間に終了した。



あとは笹原の中を横切って駐車場へ向かうだけだ。



あれ? なんか地図に無い分岐が出てきたぞ。鎖場を経て男山?



これは…廃道ということかな。



最後に氷見二千石原を振り返り一服。
本当にいい景色だ。



登山口に戻ってきた。
大きな駐車場には、まだ余裕があるがこの時間になっても車が入れ替わり立ち替わりやってくる。人気のスポットのようだ。



お疲れ様でした!



隣に車を停めていたご夫婦から新種の柑橘をいただきました!
甘さと酸味が良いバランスでとても美味しかったです。ありがとうございました。




地元の人によると瓶ヶ森はUFOライン沿線の山の中で最も手軽に、最も良い景色を堪能できる山とのこと。
実際、伊予富士などと比べても歩いている人の数は格段に多く、登山口には広大な駐車場が用意されています。
百名山でもあるまいし、こんなに人が来るのかね?と思いましたが、紅葉の季節などはこの駐車場が埋まるのだと聞かされてびっくり。
人気の山のようです。

縦走するのでなければ、一般的に登山口から男山・女山を経由して周回するのがポピュラーだそう。
男山山頂直下が少し急なので、どちらかと言えば男山を先に登ったほうが安全なような気がします。
あとはどちら周りでも大差ないかと。

1時間30分という短い時間の山行でしたが、そのうちの1時間以上は視界がひらけた場所を歩くことができ、高山の趣を存分に味わえます。
石槌山の荒々しい山体も、東へ延びる縦走路も一度に眺めることができますし、足元に広がる氷見二千石原の淡いエメラルドグリーンも美しいです。
お手軽なのにとても充実した時間を過ごすことができました。
なるほど、これは人気出るわと納得の瓶ヶ森でした。

おしまい

詳しいルートなどについてはヤマレコにて