関東遠征最終日は武甲山へ登ってきました。
登山終了後、盛岡まで長駆運転しなければならないため時間と体力と相談しながらの登山となります。
昔は遠征最終日には登山の予定は組まなかったのですが、どうも歳を重ねるごとにせっかちになってきました。どうしても残り時間のことが頭の片隅をよぎるからかもしれませんな。

さてアプローチですが、登山口の一の鳥居までは狭いながらも全線舗装路でした。
駐車場は20台くらい駐車可能でしょうか。
それでも、かなり早い時間に満車になったので油断なりません。
さすが二百名山選定の山といったところ。
あぶれた車は周辺の路肩などに駐車していたようです。

駐車場の一角にきれいなトイレがあります。
ここには登山届ポストも設置されていました。
公共交通機関でのアプローチにはやや難ありですが、登山基地として申し分ないと言えましょう。

では早速行ってみますか!





ペンギン「いてきま!」



暫くは生活道路?が続く。
民家や養殖施設?などが点在しているが、どうも営業はしていないようだ。
コロナ廃業かなぁ。



大水が出たのか、あちこちで鋭く抉られた渓谷沿いに進んでいく。
路傍には「○○丁目」と刻まれた石柱が立っていて登山の目安になっている。



やがて登山道は渓谷から離れ尾根を目指して登り始める。
道はよく整備されていて危うい場所には橋が渡されている。



…下から見ると、ちょっと大丈夫か?と思ってしまうような橋もあるが…。
ペンギン「床が抜けてるように見える…」



序盤のビュースポット、不動滝。
不動滝から流れる沢と登山道が交差する場所にはペットボトルが何本も置かれていた。
これは山頂のトイレに水を汲み上げるためのもので、登山者が任意で協力するようになっているためだ。
我々、まだリハビリ中のため水の汲み上げは勘弁してもらう。



滝の傍らには石仏が鎮座していた。
無事に山頂を踏んで無事に下山できますようにと手を合わせておこう。



さっき下から見てヤバそうに思った橋を渡る。
良かった、実際はまともな橋だった。
下から見えていたのは先代の橋の残骸のようだ。



次第に本格的な登山道となる。
石灰岩の山ということで、登山道の石も白っぽいものが多い。



石積場…という謎のスポットが現れた。
賽の河原的なヤツだろうか?
ペンギン「最後は鬼が崩していくってか?」



大杉の広場。
その名の通り大きな杉の木が登山者を出迎えてくれる。



木の根元に「見守り観音」と書かれた標識が設置してあった。
なんのこっちゃ?と思ったのだが…



木のうろに観音様が鎮座していた。
なるほど、そういうことね。
表参道コースというだけあって、沿道にはこうしたスポットが点在している。



地面に白い石灰石が目立ってくると山頂が近い。
林の向こうには採石場の一部も見える。
ペンギン「景色が白いっぺ」
お茶「林の向こうはもう採石場みたいだね」



山頂付近は思いがけず広かった。
武甲山は年々削られているというので、山頂付近はきっと狭いのだろうと勝手に思っていたのだが。



山頂には立派なお社が建っていた。
なるほど、これではさすがに山全体を切り崩すことはできないなぁ。
とはいえ、採掘が進むに連れて神社の位置も変えられたようだ。
信仰<開発…だよね、現実的には。



ここで石積場の正体が判明した。
山頂神社から石をいただいて、登山の安全と日頃の感謝を込めて石積場に置いていくようだ。
別コースを下る場合、隣においておけば神社が運んでくれるようだ。



社殿に一礼して山頂に向かう。
神社の裏側も鐘撞き堂があったりお社があったりと神社の一角を成しているものの、それを過ぎるとなにやら無粋な人工物がたくさん見えてきた。



山頂周辺は物々しいフェンスで囲まれている。
この柵のすぐ向こうは採石場になっているので仕方ないが風情のないことだ。



山頂!
山頂碑のある場所もフェンスに囲まれている。
なんだか街の公園みたいで味気ないなぁ。



足元がバッサリ切り崩されているので眺めは良い。
秩父の街並みが一望できる。
春霞だろうか、なんだか景色にソフトフォーカスがかかっているようだった。
そして設定をミスって、さらにピントが甘い写真になってしまった…。
ペンギン「下手くそだっぺ…」



足元にはいくつものコンクリート工場が。
これも「秩父らしさ」を形作る要素の一つなのだろう。



さて、無事に武甲山の山頂を踏むことができた。
できれば登りとは違う道で帰りたい。
そこで下山はシラジクボ方面へ進み周回コースを進もうと思う。



浦山口駅への道を右に分ける。
麓のお知らせだと浦山口駅への道は現在崩落につき通行止めとか。
この付近には発破作業についての注意看板があり、合図のサイレンが鳴った時は待避所に避難してほしいと記されていた。
物騒だなあ。



山頂からシラジクボへは、防火帯?の急な斜面を一気に下っていく。
本当にただ下っていく感じで、見どころのようなものは無い。



20分程度でシラジクボまで降りてきてしまった。
急斜面なので登るのは辛そうだが、下る分には楽な道ではあった。


つづく