このところ日課というか週課になっている東北自然歩道歩きに今週も行ってきました。
今回は自然歩道No.10と14を繋ぐ連絡路から枝分かれさせてNo.9湯治場の道を歩いています。

中途半端な位置からのスタートであるため、花巻駅前に車を停め岩手県交通花巻温泉線に乗車。
椚の目バス停で下車しスタート位置に着きました。
ちなみに駐車場は8時間まで300円、現金レス支払い可です。
ご参考までに。

それでは、東北自然歩道「湯治湯のみち」行ってみましょう!



以前、自然歩道を歩いた時の赤線と繋げるため花巻北上自転車道の途中からルートを分岐させる。
ペンギン「要らんコダワリだっぺ…」



まずは自然歩道「湯治場のみち」の北の起点である円万寺へ向けて歩いていく。
つなぎの区間なので特に何かあるわけではない。
なるべく最短と思われる道を選んで進むだけだ。



堰合の集落にある高庄酒店から山の方へ続く道に入っていく。
他に目印は無いからこの酒屋さんの存在はありがたい。



少し奥に行くと自然歩道の標識を見つけた。
左に進むと円万寺、直進すれば大沢温泉へ向かう山道。
ちなみに円万寺には江釣子森山に登った時に行っているので今日は行かない。
ペンギン「え、起点に行かないの?」
お茶「もう赤線繋がってるから…」
ペンギン「…ほんと、要らんコダワリだっぺ…」



集落を抜けると道はすぐに未舗装の林道となる。
林道の奥には暗い森がポッカリと口を開けていた。



そこからしばらくは鍋割川沿いに進む。
川沿いに山峡へと分け入っていく形だが道の勾配は意外なほどに緩い。
こんな緩慢に高度を上げていて山を越えられるのだろうか。



昨夜の雨の影響もありあちこちに大きな泥濘ができていた。
ローカットのハイキングシューズなので通過するのに難儀する。
序盤に靴の中に浸水されたくないからなぁ。



分岐が現れたら左へ進路をとる。
右に行くと鍋割川沿いの林道が続くはず。
我々はここから先は山越えして大沢温泉に向かう道に入っていく。



分岐の先には橋がかかっていて鍋割川を渡ることができる。
橋の先はそのまま舗装路になっている。
残念なようなホッとしたような…。
泥濘の心配は要らなくなるが、舗装路歩きは足腰へのダメージが大きい。



しばらく登っていくとあっさりと峠を越えた。



峠には特に何が有るわけでもない。
少しばかり見晴らしが良いくらいか。
とはいえ小さな里山が僅かに望める程度だ。



峠から少し下っていくと金精神社へ誘う看板が立っていた。
自然歩道の標識も立ち寄りを勧めているので行ってみることにした。
往復400mほどのアルバイトである。



しばし砂利道をたどると小さな広場にでる。
一段高くなった場所に小さなお社が立っていた。
金精様はこれかな?



おお、こりゃまた立派な(笑
今はここにチン座している御神体だが、毎年例大祭の折には麓の大沢温泉に下ろされる。
そして願を掛ける女性によって入浴させるそうな。
ペンギン「これ、載せてもいい画像なのぺ?」
お茶「一応モザイク入れとくわw」

しかし昔の人はこういうお祭り好きよね。
娯楽に飢えていたんだろうなぁ…などと思っていたら、実は意外なほどに新しいお祭りだった。
始まったのがなんと昭和46年なのだという。
ううむ、昭和だったからギリギリ成立したんだろうなぁ。



金精神社を後にし大沢温泉に向かう。
途中、いつの間にか自然歩道のルートを逸脱していた。
心当たりがあるとすれば「不法投棄禁止」という看板があった場所だが藪に埋もれていたので入り込まなくて正解だったと思う。



鉛温泉へ向かう県道に出たが標識の類は存在しない。
やはりコース逸脱しているようだ。
まあいい、大沢温泉に向かえばいずれ合流するだろう。



思ったとおり県道脇に自然歩道の標識を見つけた。
看板は撤去されて柱が残っていただけだが…。
ペンギン「ひどい扱いだっぺ」
お茶「なんかこう…南下するほど自然歩道の扱いが酷い気がするね」



ちょっと道の様子を見に行こうかと路地に入り込んだらドイツ菓子のお店を発見してしまった。
当然、ツートンはそのお店に吸い込まれていく。
ペンギン「千載一遇のチャンス!」



…というわけで、私は一人で道の偵察に向かうことにした。
薄暗く細い道を進んでいくと、まもなく豊沢川に架かる古い橋に行き遭う。



橋の向こうで道は廃道になっていた。
やっぱりさっきの激藪は道の名残だったようだ。
突入しなくて良かった…。



とりあえず自然歩道の本線を確認できたので満足した。
Uターンしてお菓子屋さんからツートンをピックアップ。
混浴露天風呂と湯治棟で有名な大沢温泉の前を通り、南花巻温泉郷を抜けて帰路につく。



湯口の集落を通過していく。
このあたりは「屋号集落」という触れ込みで売出し中のようだ。
名字とは別に屋号を持っていて…というアレだ。



歩道のない県道を避け一本山側の道に入る。
その道は、渡り温泉の前を通り集落の中を進む。



再び県道に抜けると今度は志戸平温泉が見えてきた。
有名な温泉を、ただただ通過していくなんて虚しいが歩き旅の途中では仕方がない。
ペンギン「立ち寄り湯には中途半端な空き時間だしね」



温泉ロードが終わると後はゴールまで長閑な道が続く。



ゴールに設定したクレー射撃場前バス停に到着した。
一旦区切りとし、次回はここから高村山荘や八方山を目指したいと思う。
ペンギン「お疲れさまでした!」


東北自然歩道、湯治湯のみち。
鍋割川に沿って進む林道は徒歩で歩く分には申し分なく整備されていました。
勾配も緩く楽に歩くことができるので新緑や紅葉、あるいは里の花を楽しみながら歩くのに良い道だと思います。

しかし大沢温泉側のルートは新しい道が整備されたためなのか廃道になっていました。
自然歩道の入り口にあるはずの看板も朽ちて失われてしまったようです。
タイトルが「湯治場のみち」なのに、その温泉がある側での扱いが酷いですね…。

次に繋ぐためにクレー射撃場まで余計に歩いていますが、それでも20キロ程度の歩行距離は適度でいい感じに歩けたなぁと思います。
25km、30kmとなってくると指数関数的に辛くなって行くんですよねぇ(笑
いつもコレくらいの無理のない計画にしておけば、ツートンもぼやかなくて済むんでしょうけど(笑

ペンギン「ほんとだっぺ」


おしまい

詳しいルートなどについてはヤマレコにて