自鏡山に登った後、さらに雨雲から逃げて奥州市へと戻ってきた。
このまま帰るのはつまらない。

そこで思い出したのが蓬来山。
山頂に通じる林道は豪雨被害で通行止めという話だ。
それならば行けるところまで車で入って、あとは歩いて山頂を目指そうと思い車を走らせた。



おや? 真新しい補修跡があるぞ。
林道は通行不能と聞いていたが通行不能な場所はここじゃないのか?



「行けるところまで」と奥へ奥へと進んだら、なんとうっかり山頂まで車で登ってしまっていた。うーん、いくら楽できるところは楽をする主義とはいえあんまりだわ(笑



車から降りて徒歩30秒で山頂到着…。
山頂には電波塔が林立していた。
この電波塔のために林道は手厚く管理されているのだろう。



なにか山頂らしいものはないかと周辺を捜索すると…



電柱に山頂プレートがかかっているのを発見!
なんかこう…蓬来山一丁目とか書いていてもおかしくない雰囲気だ(笑



電柱の足元に三角点があった。
ターッチ。
ううむ、達成感が無いなぁ。



山頂からの眺めはまずまずだ。
幼木が背丈をのばしつつあるので、今後は見晴らしは悪くなっていきそう。



早池峰…かなぁ。




これで終わりでは、いくらなんでもあんまりなので田原峠方向の偵察に行ってみよう。
あえて車を停めたまま林道を歩いて戻る。



林道の屈曲点にピンクテープが設置されていて脇道のようなものが奥へ伸びていた。
どれ、ちょっと入ってみるか?



うーん、なかなか濃い藪ですねぇ。
これは覚悟を試されるなぁ。
積雪期、あるいは残雪期ならばあるいは…。
現状が確認できたので引き返して車に戻ろう。


さて初めて登った(…と言っていいかどうかわからないけど)蓬来山だが、とりあえず眺望やら三角点やらを確認した。
ものの5分で一連の作業は終了してしまったが。
電波塔があるくらいなので眺望はそこそこ良いが、林道を延々と歩いてここに来るほどの価値があるかというと…。

もし次に「登山」でこの山に来ることがあるとすれば北にある田原峠から縦走してくるのが良いだろうか。
試しにちょっと偵察しに行ってみたが踏み跡はすぐに笹薮にかき消されてしまった。
ここに入っていくのはそれなりに覚悟が要るなぁ。

とりあえず、実際にチャレンジするかどうかは保留ということにして帰路についた。
もちろん、下山も車で。

おしまい