久々の遠征登山は新潟方面。
まずはギリギリ関東圏との境である仙ノ倉山へ向かった。



暗いうちに着いたので駐車場で仮眠していたのだが、目が覚めた時には周りを他の車で固められていてびっくりした。
さすが首都圏に近いエリアは人の数が違う。
100台程度は楽に駐車可能だと思うがハイシーズンは暗いうちに満車になるとか。

ちなみに駐車場は有料で一回600円なり。
ただし近隣温泉の割引券がもらえる。
一人あたり120円割引になるので複数人数で行ったら駐車場の元をとれそうだ。



登山口にはきれいなトイレがあり、登山届ポスト・靴洗い用の水場も完備されている。
登山前も登山後も安心だ。
それでは行ってみよう!


  
…と思ったら、すぐに舗装路に出てしまった。
なんだよ、登山スタートじゃないのかよ。
肩すかしを食らった気分だ。

 

舗装路を奥に進んでいくと登山口の看板があった。
今度こそ本当のスタートだ。
  


スタート直後は薄暗かった林間の登山道も日の出とともに明るくなってきた。
道は非常によく整備されていて歩きやすい。 



最初の急坂をクリアすると頭上が開ける。
要所要所に「○合目」の標柱が整備され登山の目安になる。 



標柱の頭には「S・C・T」という刻印が刻まれている。
なんの略称だろう? 
※スノーカントリートレイルの略でした。 



行く手に鉄塔が見えてきた。
色んな人のレポで出てくる有名な鉄塔だ(笑 



このあたりまで来ると周りの景色が開けてくる。
一晩中断続的に降っていた雨も上がり青空が広がってきた。 



4合目は鉄塔の下。
鉄塔が青空に幾何学的な文様を刻む。
さすが首都圏へ電力を送る幹線送電網。
鉄塔がゴツい。



鉄塔下はちょっとした展望台のようになっていて足元に広がる景色を望める。
かなりの奥山のはずだが谷間にリゾートマンションが林立しているのが見える。
すげぇな、都会に近いってこういうことか。 



鉄塔から先は再び樹林帯の中の登りとなる。
そこそこ急な道だがどこもよく整備されているので歩きやすい。 



樹林帯を抜けるとぽっかりと青空が広がった。
松手山という小ピークで数人の登山者が憩っていた。
確かに休憩するには丁度よいスポット。
我々もしばし休憩する。



松手山からは平標山に続く稜線を眺めることができる。
地図上では大したこと無いけど、こうしてみると遥かなる道程にみえてくる。



ここで初めて越後側の眺望が広がる。
上州側の延々と続く山ひだに比べ越後側は平野が近い。

 

登山道は再び急な登りへと転じる。
目の前に立ちはだかる斜面はさながら立ちふさがる壁のようだ。



この斜面の中腹に八合目がある。



八合目から先は直登を諦め道は雷光型に身を捩る。
なんとしても登ってやろうという執念を感じる。 



誰かが「あれは苗場山だ」と指を指した。
そう…なのか? 
よくわからんが方角的にはあってる…と思う。
たぶん苗場山なのだろう。
教えてくれてありがとう。
我々だけではわからんことがいっぱいある。 



振り返ると通ってきた道が足元へと伸びてきているのが見えた。
さっき見上げていた鉄塔は今ではすっかり足元に見下ろす位置になっていた。
頑張って登ってきたなぁ。



急な登りに倦んできた頃、空へと続く高みが見えてきた。
山頂か?と思いたいところだが… 



そんなわけはなかった。
わかってた。
さっき下から長い稜線があるのが見えていたもの。 



それでも稜線に上がってしまえば道の傾斜は緩くなり天空の散歩道となった。
寝不足で多少体調が優れなかったが一気に目が覚めた。 



大山…?
なんの石碑だろうか。



石碑のある広場を過ぎると平標山の山頂はすぐそこだ。
気持ちの良い青空が広がっていてテンション上がるなぁ。



平標山山頂付近は緑の中に紅葉が混じる。
少し盛りは過ぎてしまったようだが、それでも十分キレイだ。



紅葉を眺めながら歩いていくとぽっかりと広がった空間に出た。
平標山の山頂だ。



平標山の山頂からはグルリ360°の展望が広がる。
これは新潟方面の景色。 



新潟側に降りていく道もあるが険しい尾根の下降に見える。
なかなか手強そうだ。



一方こちらは上州側。
奥に見えているのはおそらく赤城山。
手前にある特徴的な形の山は荒船山ではないかと思うんだが…どうだろう。 



帰りに通る予定のコースはこちら。
写真ではわからないが、うっすらと富士山が見えていたりする。
関東の著名な山々も見えているはず。
こちらも眺望抜群だ。 



さて、我々は平標山からさらに東進して仙ノ倉山を目指す。
ここから仙ノ倉山までの区間はピストンすることになるが、なかなか楽しそうな道ではないか。

つづく