お盆休みで混み合う期間も終わり、久々に晴れ間が顔を見せたので八幡平へ行ってきた。
なんだかんだで前回の登山から実に三週間も間が空いてしまった。
今年は大小難易様々あるが、回数だけはコンスタントに重ねてきただけにちょっとショックだ。
そんなわけでリハビリということで困ったときの八幡平というわけである。
天気も午前中しか保たないっていうし。
しかし、山頂周辺の散策だけではあまりにもいつもどおり過ぎて物足りない。
そこで今まで足を踏み入れたことがなかった秋田側のコースを触りだけでも歩いてみることにした。
禁断の越境登山だ(笑
まずは混み合う前にいつものコースを散歩してくる。
八幡沼定点撮影。
八幡沼北岸を歩く。
秋の気配がするが今年は長雨のせいで水が豊富な気がする。
源太森にも登っておく。
北側は比較的天気が良いらしく岩木山や八甲田が見えていた。
いつ見ても平たい八幡平。
源太森からは折返し山頂方向へ戻る。
八幡沼南岸を通る。
お花畑も営業終了。
次は草紅葉を楽しみに待つか。
見返峠からの眺望は今日も素晴らしい。
ガマ沼の湖面を間近に見ながら…
上からも見ながら…
山頂へ。
いつものお散歩コースを楽しんだ。
さて、今日はここから先へ行ってみようと思う。
考えてみれば八幡平の秋田側のコースは冬期以外に歩いたことがない。
山頂付近の樹林帯を抜けると笹原と湿地帯が混在した開けた風景になった。
一帯は緩やかな丘陵になっている。
なんか花の時期に来ても良さそうだ。
来年は季節を変えて来てみよう。
ガチガチに整備されている岩手側に比べ、こっちのコースは自然の状態に近い。
木道などの整備も必要最低限だ。
原初の八幡平により近い景色を見ることができる。
その代わり泥濘や水たまりとは上手く付き合ってやる必要がある。
30分ほどで「草の湯分岐」までやってきた。
ここは十字路になっていて各方面へ道が延びている。
北方向へ向かうのは「草の湯」という野湯に向かう道だ。
ここが一番踏み跡が薄い。
それもそのはず?
草の湯へ向かう道は現在麓に通り抜けができなくなっているようだ。
西へ向かうのは長沼を経由して蒸ノ湯や大沼へと向かう道だ。
この先の一部区間は先日踏破済み。
今日は行かないけど、この先についてもそのうち歩いて赤線を繋げたい。
そして南へ向かうのはアスピーテラインや藤助森経由で蒸ノ湯を目指すコースとの連絡路となる。
今日はこっちに行ってみる。
連絡コースは基本的に樹林帯の中を行く。
林床は笹で覆われていて視界は狭い。
踏み跡は薄いが刈払はされているようだ。
道の脇に時々秘密の花園…かどうかはわからないが湿地や池塘が現れる。
20分ほどで田代沼に到着。
ここで藤助森コース(仮称)と合流。
田代沼。
ここも花の季節は良さそうだ。
登山道を挟んで反対側にも小さな沼がある。
ちなみに沼の右側の踏み跡をたどればアスピーテラインはすぐそこだ。
我々はアスピーテラインには出ずに八幡平山頂へ戻る。
こちらのコースは草の湯コースに比べると幾分踏み跡が濃いようだ。
なにやら石碑と道標が出てきた。
藤助森の山頂かと思ったのだが、これは遭難碑だった。
藤助森はいつの間にか通り過ぎていた。
地形が平たすぎて変化に乏しいものだからわかりにくいんだよね。
お、あれは「№300」ではないか。
いつの間にか山頂近くまで戻ってきていたようだ。
見慣れた石畳の道が見えてきた。
本日2回目の山頂を踏んで下山の途につく。
お疲れ様でした。
リンドウ。
ウメバチソウ。
アザミ。
ツルリンドウ。
ママハハコ。
無雪期においては初めて足を踏み入れた八幡平の秋田側。
県境を越えた途端に道が悪くなる。
というか岩手側と山頂周辺が整備されすぎという感じもするがコントラストが極端だ。
高層湿原や池塘なども点在し岩手側に比べて景観的に遜色があるわけでもないと思うのだが、この差はなんだろう。
ただ、そのおかげで自然が守られていると言うか原始性が残されているのだから何が幸いするかわかないものだ。
必要最小限の整備と刈払はされていることがわかったので今度は蒸ノ湯から周回するコースもたどってみたいと思う。
おしまい