冬の里山探検!ということで、盛岡市郊外にある「宰郷山」に登ってきた。
麓から見ると目立たない、なんてことのない里山ではある。
しかし雫石川に沿って左右に延びた稜線を「つなぎアルプス」と呼んで親しんでいる人たちもいるようだ。

車一台だと回収が大変なので今回は山頂までのピストンとした。
縦走はまたの機会に。
それでは行ってみよう!

…と、勢いよく出発したのはいいけれど、いきなり道に迷ってしまった。
まず目印にしていた「稲荷神社」が近くにもう一つあるので、最初にそちらに向かってしまい1ミス。
次に神社に気を取られて脇にある道に気が付かず、道なき道を強引に突き進んで2ミス。
マイナーな里山は登山口を探すのが一番難しいということを改めて思い知らされた。



そんな我々の苦労を知ってか知らずか、登山口には小鳥が群れていて盛んに何かをついばんでいた。
なんでこんな場所に野鳥が大集結しているのか。

  

こっちに気づいた!
歓迎してくれているのだろうか?(笑 



かわいい(笑

  

この稲荷神社が登山口の目印。
近くにもう一つ稲荷神社があり紛らわしい。

 

神社の裏手から登るとの事前情報を得ていたが、道がみつけられなかった。
切通のような地形があったので登ってみたのだが、ただの沢だということが判明。
足を濡らすのが嫌だったので斜面を強引に登り脱出した。
 


灌木の中にピンクテープを発見。
道ではないかもしれないが、何かしら人が通っている痕跡がありホッとした。 



尾根まで上がると作業道らしき空間に出ることができた。
これで木の枝に顔を叩かれることもなくなるだろう。

 

作業道は忠実に尾根筋を辿っていく。



「NHK」と書かれた古びた標柱が立っていた。
地形図には電波塔のマークがあるので、その関係だろうか。

 

先日、スノーシューを壊してしまったため今日もツボ足だ。
しかし固く凍った地面まで足が通るので踏み抜きはそれほどでもない。
もう少し歩きづらいかと思ったがこの程度で助かった。

 

あまり使われていない作業道なのだろうか。
日当たりがいい場所は幼木が育ってきていて若干煩わしい。 

 



急斜面を登りきると小さなピークがあった。
まだ宰郷山の山頂ではない。
地形図に記載された電波塔は無かった。
どうやら撤去されたようだ。
それで作業道も使われなくなったようだ。 



電波塔跡から先は作業道が無くなるかもと思ったが、一応道らしきものはあった。
踏み跡程度の道だが、往来の形跡があるだけで心強いものだ。

 

低山の里山とはいえ痩せ尾根があったりして意外に険しい。

 

山頂直下はかなりの急斜面だ。
おまけに雪の下に倒木がゴロゴロ転がっていて歩きづらい。
雪の下に埋もれた倒木を踏みつけ、何度か転びそうになった。

 

急斜面を乗り切ると宰郷山の山頂に到着となる。
山頂広場は想像していたより広かった。

  

雪を纏った木々が美しいが、眺望という点では何も見えないに等しい山頂だった。



帰ってきてから写真を見ても、いったい何を撮ろうと思ってシャッターを押したのか思い出せない(笑 



プレートの前で記念&証拠写真を撮る。
一応、この先の縦走路に入ることも検討してみたが、やっぱりちょっと大変なので引き返すことにした。
縦走は後日、車を二台以上確保できた時にしよう。

  

帰りは作業道を忠実にたどった。
すると難なく入り口の神社に出ることができた。

 

振り返ってよく見たら神社の左手に道が有るじゃないの。
行きの道迷いの原因は、この道に気が付かなかったからだった。
神社が目印だっていうから、神社の方ばかり見ていたのであった。


そんなわけで初見プレイの我々は、いきなり道迷いをしたわけだが、一旦山に入ってしまうとそれほど難しい場所はない。
雪の季節だと歩ける場所を適当に上に向かって歩いていけば稜線に出る。
あとは稜線を西に進めば山頂まで導かれる。
稜線上には作業道や登山道らしき道型もあるので迷うことはないだろう。
終始杉林や雑木林の中なので眺望は得られないが、ちょっとした探検気分を味わえて満足だった。

おしまい