6月1日より県を跨いだ移動の自粛要請が一部緩和されたので、山形県にプチ遠征してきました。
まず登ったのは村山葉山。
この山は以前に一度登山口まで来ているのですが、雨に祟られて入山することなく敗退したいわくつきの山です。
しかも晴れ予報だったのに雨だったというね…。

それで今回はリベンジに来たわけですが、またしても山に近づくと黒い雲が湧いてきて焦りました。
ちなみに、今回も文句なく晴れの予報でした(笑
どんだけ嫌われているんだという話です。
幸いにも今回は雨は降らず挑戦させてもらえることになりましたけれどね。

それでは早速行ってみましょうか!




登山口は葉山市民荘の脇にあります。
駐車場は市民山荘のものを利用できるのでそちらへ。
市民山荘裏手の別荘地?あたりまで車で入ることができるので侵入していく人がいるようですが、路上駐車でトラブルになったのか「登山者進入禁止」みたいな看板が立てられていました。
マナーを守って駐車場に停めましょう。



 

市民荘のトイレは登山者に開放されていて、24時間使用可能とのこと。
ありがたいですね。



 

準備が整ったら出発です。
まずは市民荘横の未舗装車道を山側に進んでいきます。
しばらくすると登山口の標識があります。 





登山口から先は徒歩道になり登山らしくなってきました。
ハイキングコースとして良く整備されている印象を受けます。





何度か作業道と交差しますが、基本的に登山道は1本道です。
交差する場所にはロープやピンクテープが設置され、登山者を誘導しています。


余談ですが、このあたりで後ろから来た登山者に道を譲ったところ
「どうも~、佐々木でーす」
と突然自己紹介されました。

突然の事で驚きましたが、これは新手の遭難対策なのかな?と。
単独の方だったし、何かあった時に目撃証言してもらえるように印象を残していく作戦かな?
みんな色々考えているのだなぁと、ちょっと感心してしまいました。

その時はそう思ったのですが、あとからよく考えたら
「お先でーす」
と言われたのではなかったか…と。

「佐々木でーす」
「お先でーす」

…ああ、多分「お先でーす」だわ…。
そう思い直して一人恥ずかしくなった…という、まぁどうでもいい話なんですが(笑

この話を妻に教えたところ、思いっきり笑われました(^^;
そうですよねぇ、自己紹介しながら登山するってありえないですよねぇ。




 


見返り坂と名付けられた急坂にかかります。
このあたりからしばらく急登が続きますので、焦らずゆっくり登っていきましょう。



  

見返り坂を登りきったあたりに立岩方面への分岐があります。
この分岐は地形図に載っていませんので要注意です。
立岩というものを経由して市民荘に至るとありますので下山コースに使ってもいいのかも。

 




ツバメオモト



  

分岐を過ぎると、まもなく聖仏平と名付けられた平場に出ます。
意味ありげな名前と山中には不自然な平場があり、昔は社の一つでもあったと言われたらそんな感じもします。



 

このあたりから登山道を残雪が覆う場所が出てきました。



 

…ん? 雪の上になにか居る!



  

アヒル隊長!(笑
誰かが作って置いていったようです。
もしかして、さっきの佐々木さん(仮)かな?(笑



  

広範囲に残雪が広がる場所は登山道がわかりづらくなっていました。
地形も平坦なうえに、登山道は少しずつ方角を変えているようです。
これは道迷い要注意箇所ですね。



  

またいた(笑
道案内してくれているかのようです。
我々もアヒル隊長を探しながら歩くのが楽しくなってきました(笑



  

大尊仏見晴台…などという大仰な名前のついた展望台がありましたが、見えたのはただ白い世界。
虚無だ…。
どうせならこのガスをスクリーンにブロッケン現象でも見えたら良かったのに。 





やがて登山道は平坦になり見晴らしの良い場所に出てきます。
地形図と照らし合わせると稜線が近いようですね。
別のコースとの分岐点も近いはず。





天気が良くなってきたからでしょうか、鳥たちの声も多く聞かれるようになってきました。
樹高が低く鳥の姿を見やすいため、この付近は野鳥観察にうってつけです。
その姿をカメラに収めるべく、しばし奮闘。



  

岩野から上がってくる道とどうだん分岐で合流。
分岐をを左に折れると「お花畑」が広がります。
…まだちょっと季節が早かったようですが…。




  
山頂に向かう稜線には何箇所か小さなピークがあり、細かいアップダウンでこれを越えていくことになります。



 

そのアップダウンは地形図には現れない程度のもののようで、計画段階では平坦な稜線をイメージしていたのですが、どうもそうでもないようです。
というか、むしろ部分的には両手も駆使して進まなければならないような場所もあり意外に苦戦を強いられました。



 

小僧森と名付けられた小ピークにも、我らの道標アヒル隊長がいました。
ご苦労さまです!


  

一旦雪渓の上に出て、また登山道に戻る…というような動きをする場所が何箇所かありました。
漫然と歩いているとそのまま雪渓上を進んでしまい進退窮まるかも。 





月山が大きく見えてきました!
まだ真っ白ですなー。
さすがです。



  

大つぼ石と名付けられた岩。
人ひとりが余裕で立てる大きさがあります。
足元は断崖絶壁なので股ぐらがスースーします(笑

それにしてもなぜこの岩が「大壺」なんでしょ?
ちょっと私の目には「壺」には見えないんですが…。



  

山頂手前に草付きのトラバースがあります。
雪崩とかに磨かれるのか、路肩はなで肩気味。
どうも心もとない感じです。

  




谷側はすっぱり切れ落ちています。
間違って落ちたら、結構洒落にならんかも。
要注意です。 





唐突に左手へ分岐が現れます。




その分岐から脇道に入ると葉山山頂です。
際立ったピークでは無いので、あまり山頂という感じがしませんな。
周りを灌木に囲まれているので眺望の面でも少し物足りないかなぁ。



 

山頂からもう少し行った先に「奥の宮」というのがあるらしいので、そこまで行ってみましょうか。
奥の宮と思われるお社の姿は山頂付近からも目視できる距離なので大したアルバイトでもないでしょう。

つづく