三連休初日は東根山へ登ってきた。本当は八甲田への遠征を考えていたんだけれどもブーツがダメになったり宿泊場所が確保できなかったりで中止にしたのだ。まぁ、たまには連休を地元で過ごすのもいいだろう。

で、今回は近年整備された周回コースを歩いてきた。興味はあったのだが、なかなか機会が無く今回初めて歩く。蛇石コースピストンなら3時間だが周回コースは5時間程度の時間が必要になるため、まとまった時間が必要だというのもチャレンジが遅れた理由の一つ。どうしても近所の山は時間が無い時に登りに行く感じになってしまう。今回は時間に余裕があるので初めてのコースをじっくり堪能して来ようと思う。それでは、いざ行かん!



登山口付近はカリッカリに凍ったアイスバーンだったので最初からアイゼンを装着して出発。数日前に雨が降った影響もあるだろうが、登山道全体がここまで凍るのも珍しい。麓の雨は上では雪だった可能性もあるので念のためスノーシューも持っていく。周回コースは比較的人が少ないと思われるのでトレースが無い可能性もある。

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登り始めはアイスバーン





いつものコースの途中から右手に入る。ここの分岐点はナナメ松分岐という見たまんまの名称が付けられている。新コースができるまでは意識したこと無かったが、確かに一本だけ斜めに生えているな。ただ、この木が枯れたり倒れたりした場合、ここの分岐の名称をどうするのか気になるところではある(笑


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ナナメ松分岐




新ルートは、この分岐点から水分神社を経由し不動岳を目指す。最初は山すそに平行に移動する形になるため沢を数本横断していく形になる。アップダウンが多い割には高度は上がらないので登山している気がしない。道の雰囲気も登山道というよりは作業道とか杣道のようだ。この雰囲気、どこかで…と既視感を覚えたが、潮風トレイルだ(笑

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え、いきなり下るの?




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沢を渡るが水は少なく簡単に突破できた





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道が入り組んでいる
標識をよく確認して進もう




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水分神社の水汲み処




水分神社を過ぎ、もう一本沢を渡る。今度は橋が架かっていたが、丸木橋は凍るとかえってやっかいだったりするんだよねぇ…。凍った丸木橋から落ちて怪我をした話も聞くし。今回は幸いなことに、アイゼンの歯が良く効いてくれたので難なく渡ることができた。他にも二本ほどアルミ梯子が設置してあったりとこのコースはアトラクション感満載だ。

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また下り
こまかなアップダウンが連続する




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今度は橋が架かっていた
凍っていそうでこれはこれで怖いけど(笑




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アルミ梯子登場
今度はアイゼンの爪が邪魔だー




ざんげ坂という急登を登るころからようやく登山らしくなってきた。日当たりがいいからなのか雪が消えて夏道が顔をのぞかせている。またすぐに凍結路面になるだろうとアイゼンを着けたままグズグズの泥道を登っていったのだが、坂が終わるところに「登山道を崩さないように静かに歩きましょう」みたいな事が書いてあった。悪いことをした…。

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ざんげ坂と名付けられた急登が始まる
新年早々懺悔かぁ…




ざんげ坂をクリアすると急登は落ち着き、尾根筋をゆるゆると登っていく。丸みを帯びているが広々としているわけでもない尾根形。なるほど「猫の背」だ。名付けた人はネーミングのセンスがある。

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猫の背尾根歩き





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一時間くらい歩いたけど山頂が近づいた気がしない…




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後曲坂山? 前はどこへいった?






高度が上がるにつれ少しずつ雪が増えていくが、トレースがばっちりついていて歩行に支障は無い。これはスノーシューは無駄になるパターンだろうか。ここ数日の間にいくらか新雪も降ったようだが、それもせいぜい足首程度である。楽で良いような、せっかく持ってきたのに残念なような…。


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トレースばっちり




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樹木が疎らになって明るくなってきた




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イキモノ平と名付けられた広場に到着
なにやら思わせぶりなネーミング





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「イキモノ」避け
タイヘン!ニゲナクチャ!





登山道は随所で作業道や林道と交差する。道標が整備されているので迷うことはなさそうだが中には廃道化して通行が困難な道もあるようだ。もう少し雪が深くなったら標識は埋もれてしまうかもしれないので冬季は迷わないように注意が必要かもしれない。

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廃道と交差する場所が何か所かある






道は不動岳へ向けて少しずつ傾斜を増して登っていく。途中には「銀河岩」だの「熊の爪痕」など見どころも多いので飽きることはない。ちなみに銀河岩のどのへんが「銀河」なのかは見てもよくわからなかった(笑 岩の割れ目からは立派な松が生えている。

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銀河岩





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大きなクロネコさんの爪痕





田沢山への分岐を過ぎるといよいよ道は勾配を急にする。このあたりは尾根の風下にあたるため雪が吹き溜まっている。部分的にトレースが消えプチラッセル状態になったり、急勾配にできた雪の壁を突き崩して進んだりと雪山らしくなってきた。短い区間なので「うはは、たーのしー」などと笑っていられるが、この先延々とこれが続くようだとちょっと大変かも。


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田沢分岐
田沢山方面は「未整備」とのこと




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いよいよ雪深くなってきた




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吹き溜まりのせいでステップが切れない
ゴリゴリ掘って足場を作った




登山開始からおよそ2時間で紫波三山縦走路と合流した。ちなみに不動岳山頂は合流点から徒歩10秒ほど右に行った場所にある。我々は最初合流点を山頂と勘違いしていて、うっかり踏み損ねるところであった。せっかく来たのでちゃんと山頂を踏んでおきたい。


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紫波三山縦走路と合流





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不動岳山頂はこちら


つづく