2017年7月1日、岩木山に登ってきました。
以前登りに行った時は車で8号目まで登って、そこから山頂まで歩いただけのお気軽登山でしたが、今回はちゃんと岩木山神社から自分の足で登ってきましたよ。

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以前の記事は【こちら】から。
っていうか前回は2008年でした! 10年近く前じゃないですか…。
まだ装備も貧弱ですし、文章も若いというか…。
久々に過去記事読んで、懐かしさ半分、恥ずかしさ半分という微妙な気持ちになってしまいました(笑

さて、過去を懐かしむのもこのくらいにして、今回の山行記録いってみましょう。



弘前に前日入りし道の駅で夜を明かした我々は、夜明けと時を同じくして岩木山神社に到着しました。
天気は曇り。見目麗しい岩木山は雲の中に隠れ姿を見せてくれません。
梅雨のさなか、雨が降っていないだけでもありがたいのですが、やはりテンションはいささか下がります。

神社から徒歩3分くらいの場所にある百沢駐車場に車を停め出発。4時スタートのはずだったのですが、道に迷ったりして40分押しのスタートとなります。
ちなみに、駐車場にはトイレ有りませんが、神社の入口にありますので必要な場合はそちらをご利用ください。







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鳥居をくぐり神社の参道へ進みます。
実は私、中学生の一時期、青森に住んでいたことがありまして岩木山神社にも野外学習か何かで来たことがあるのです。あるのですが、なにせ四半世紀以上も昔の話。まったく景色に見覚えはありません(笑
思い出すのは同級生が蜂に刺されて大騒ぎになった事とか、行き帰りのバスの中で騒ぎすぎて怒られたこととかそんなことばかりです。

…おっと、また脱線してしまった…。









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参道の最奥に神社の拝殿があるのですが、残念ながら早朝のため閉まっていました。
トビラの外から祈って、はたしてご利益があるのかどうかわかりませんが、登山の無事を祈念しておきます。









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拝殿前広場の左側に「岩木山神社奥宮参拝口」があります。すなわち、ここが岩木山百沢コースの登山口です。
一説によると鎌倉時代から続く信仰の登山道。どんな道なんでしょうね。わくわくします。

それでは行ってみましょう!









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最初は立派な杉の木立の中を進んでいきます。
神社の奥手に進んでいくというシチュエーションも相まって、何やら神秘的ですらあります。
さすが千年の歴史を持った信仰の道。








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…と思ったら、なにやらキャンプ場内に出てしまいました。
登山道の看板もありますので道を間違えたわけでもなさそうです。
一気に俗っぽい雰囲気になりました(笑










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キャンプ場を突っ切って進んでいくと、今度は目の前にスキー場の建物があらわれます。そしてなんと、登山道はその建物の下に飲みこまれていきます。
ううむ、なんというか…。
歴史ある参道をなんだと思っているのでしょうか?
もう少しやりようというものが…。










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ゲレンデに出ると目の前の視界が一気に開けます。
晴れていれば眼前に岩木山がどどーんと見えることでしょう。
残念ながら今日はどんよりと雲に覆われて見えません。







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ゲレンデ下部を突っ切ると登山道の案内が。
ここからようやく山の中へ入り、それっぽい雰囲気になります。








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しばらく進むと穴ぼこがあいた橋が登場。怖くて板の部分を踏めません(笑
慎重に梁の部分を選んで通過。
この橋を渡ったところから「七曲」の急坂が始まりますが、橋の穴ぼこに気をとられ標柱に気がつきませんでした。








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で、七曲を登りきってしまった後で標柱を発見。
なので、この先が七曲なのかと勘違いしてしまいました。
むしろここから先は少し緩やかな登りとなります。










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別に難所でもないよねぇ?と勘違いしたまま歩き続け、カラスの休み場に到着。
登り一辺倒の登山道ですが、ここだけテラス状に平らになってます。
…ああ、なんかバカガラスがいますが気にしないでください。
ここで一服入れます。

今日は曇り空で直射日光こそ射さないものの、ねっとりと蒸し暑く激しく消耗します。樹林帯のため風も吹かず、自分の放射熱が自分自身を包み込み、暑くてたまりません。滝のように汗がしたたり落ちます。
こういう時こそ熱中症の危険が高まります。
こまめに水分と塩分を補給しながら登らねば。











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カラスの休み場を出発してしばらく進むと、今度は鼻コクリと書かれた標柱が立っていました。
鼻コクリは鼻擦りの意でしょうか?
たしかにこの先は登山道の傾斜が増して、いわゆる鼻擦りの急登となっています。

このあたりからようやく登山道周辺に花の姿が見られるようになってきました。
ここまで黙々と歩いてきたツートンのテンションが高まって行きます。

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しかし、ただ登るだけでもそれなりに厳しい登山道なのに…

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よくまぁ何回もしゃがんだり立ったりできるもんだと…

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毎度同じような事書いていますが、本当に感心します。

わいは無理。
足、攣る。











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姥石まで登ってきました。
昔、岩木山が女人禁制だった頃、女性はここまでしか登れませんでした。
ここから先は厳しい修行の場だったということですな。

また、岩木山の神様が女性だったことから(山の神は大概女性という事になってますな)女性が登ってくると嫉妬や妬みで荒れるので女人禁制であったとも。

その場合「じゃあ今は大丈夫なの?」って話になると思うんですが、現在は心がやさしい人ならば誰でも受け入れる心の広い山になったそうですよ。
これは観光協会公式の見解のようです(笑
こういう緩い解釈が許される日本の神様ってわりと好き(笑










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焼止ヒュッテも近くなった頃、ようやく展望が開けてきました。
とはいえ、曇り空であまり景色は見られません。
それよりも樹林帯を抜けたことで蒸し暑さが緩和されたことが嬉しかった…。
それほどまでに今日の岩木山の不快指数は高いのです。










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小沢を一本渡ります。上部の錫杖清水が使えない場合、ここが最終の水場になります。実際、この日は錫杖清水はまだ雪の下でした。
飲み水に余裕があったから良かったものの、錫杖清水だよりで登った場合、水が足りなくなるところでした。








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スタートから2時間半、ようやく焼止りヒュッテに到着しました。
いやー、キツイし暑いし大変だ。
休憩のためヒュッテの前に腰を下ろしたら、目の前の地面にボタボタと水滴が。
ついに雨か?と思ったのですがそうではなく、水源は自分の帽子でした。
汗の量が帽子の吸水能力を超えたようです(笑
久々だぁ、こんなになったの。


つづく