2015年12月20日の朝は頭痛から始まった。
前日、高校時代の友人と飲んだダメージが残っていたためだ。
うーん…懲りないよね…我ながら。
 
 
昼近くまでウダウダしていたのだが、さすがに酒もぬけてくると
今度は休みを無駄にするのがもったいないという気になってきた。
こういう時こそ近所の里山歩きがいいだろうということで鑪山に登ることにする。
 
 
とはいえ鑪山は過去に何回か登っているし、ピストンするだけでは面白くない。
そこで盛岡自然散策路に設定されている蝶ヶ森と合わせた行程にしてみた。
 



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まずは自然散策路の起点、東安庭二丁目バス停へ。
バス停のすぐ近くの路地が自然散策路の入口だ。
 
 



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路地に一歩入った場所に、自然散策路の標識と地図が設置されている。
ただし、この場所は住宅街の只中であり、車を止めるスペースなどは無い。
マイカー登山派の人は、ここを起点にするのは厳しいなぁ。
実は我々もかなり離れた場所に車を止めてこの場所まで歩いてきた。
 




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起点をスタートするも、道は住宅地の中の細い道路でしかない。
普通に自動車も通るので注意しながら歩く。
すぐに国指定天然記念物のシダレカツラの大木が見えてくる。
知らないで見るとただの大木だが、
国指定…などという箔が付くとなんだか立派なものに見える。
 
 



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しばらく進むと、さらに細い路地へ入っていく。
道標があるから迷うことはない。
 




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民家の軒先をくぐるようにして路地を進むと、広々とした果樹園が広がっていた。
ようやく「自然」散策路っぽくなってきた。
すでに収穫は終わっているようだが、枝に残されたリンゴの赤が日に映える。
 
 
今日は登山というより散歩という感覚なので服装も軽装にしてきた。
いつもに比べればかなりな軽装なのだが、それでも今日は暑い。
12月も下旬だというのに…。今年の冬はどうなってしまっているんだろう?
 




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一汗かいた頃に「アップルロード」と呼ばれる市道(農道?)に突き当たる。
ここはひとまず左へ曲がり、自然散策路を忠実にたどる。
 





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アップルロードを北へ進んでいくとパッと景色が開けた。
北上川と盛岡市内、そして岩手山が一望できる眺めのいい場所だ。
 





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蝶ヶ森へ導く道標があるが、ここはいったんスルーしてそのまま進む。
しばらく行くと今度は右手に自然散策路の道標が見えてくるので右折する。
今まで歩いてきた道に比べ、かなり細い道だがためらわずに進む。
 





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果樹園脇の急傾斜を登っていくと道は未舗装路へと変わる。
今日初めての未舗装路だ。
土の感触が足の裏に心地いい。
 
 
奥に進むにつれ、踏み跡は頼りないものになっていく。
手前のほうは農作業で頻繁に人の出入りがあるようだが
通り抜ける「道」としては、ほとんど利用が無さそうな雰囲気だ。
それでも最近刈り払いされた跡があるところを見ると
一応自然歩道として整備の手が入っているようだ。
 




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尾根筋に達すると気持ちのいい雑木林の中の落ち葉道となる。
ほとんど誰も歩いていないと思われる積もりたての落ち葉道。
ふかふか、かさかさと音を立てながら進んでいく。
癒される♪
 





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尾根を越え、北斜面に入るといきなり薄暗い雰囲気になる。
時刻はまだ14時を少し過ぎたくらいのはずだが、夕暮れ間近の風情。
さっきまで意気揚々と歩いていたツートンだが一気にテンションが下がる。
なにか嫌な気配でも感じているのだろうか…。
 
 




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とはいえ、10分もかからず川目地区へと抜けることができる。
住宅街の路地を抜け市道に出ると自然歩道は終点となる。
 




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さて帰りの道だが、来た道を戻るのはつまらないので鑪山を経由して
蝶ヶ森に抜けるコースを歩こうと思う。
再び山越えを決行するのだ。
物好きといえば物好きな話ではある。
 
 
鑪山公民館まで市道を歩き、そこから入山する。
ここから先の詳しい様子は【コチラ】の記事でも参照してくだせぇ。

 




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自然歩道とは次元の異なる急坂を登り鑪山山頂へ。
 
 


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そのまま尾根伝いに殿ヶ武士山へ。
 




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殿ヶ武士山の山頂直下には休憩所があった。
椅子に山の名前が書いているのだが、これがちょっと良くわからない。
山の方角を指しているわけでもないし…うーん、謎だ。
 
 
殿ヶ武士山から下山中にちょっとした事件が起こった。
急斜面の泥の上に積もった落ち葉を踏んだら滑って転んだのだ。
なかなかダイナミックな転び方であった…。
左足が滑り、態勢を立て直そうと踏ん張った右足も滑り尻餅をついたのだが、
それでも止まらずあとはズルズルと斜面を…という感じ。
こんな場所で今年のコケポイントを増やしてしまった…。
 
 
なお、私が豪快に滑って転ぶ様を、後ろで見ていたツートン
同じ場所で転ぶという失態を犯したのは、ここだけの秘密だ(笑
 




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再びアップルロードに戻り、さっきスルーした蝶ヶ森方面への分岐点まで戻る。
分岐点を左折して蝶ヶ森へ向かうが、道はどんどん下っていく。
こんなに下ったら、また登らなきゃならんじゃないか!
 
 




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嫌な予感は的中、蝶ヶ森へ向かう道に入った頃にはこんなに高低差がついていた。
また登るのか~。そろそろ疲れてきたぞ。
 
 
足にやさしくない舗装路の急傾斜をえっちらおっちらと登り…
 




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尾根に登ったら左へと進む。
 
 




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さらにもう一息登ると蝶ヶ森の山頂に着く。
山頂一帯は公園として整備されているようで、
コンクリート製の東屋と花壇などが整備されていた。
 
 




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高圧線が少々目障りだが、山頂からは岩手山がよく見える。
最後に素晴らしい景色も堪能できて、思いのほか充実した散策となった。
なんだかんだで2時間半も歩いたし。
 



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蝶ヶ森山頂からはいったん元来た道を戻り、
分岐点からさっき登ってきた斜面とは反対側にある階段を下る。
ここを下れば、起点の東安庭二丁目のバス停まではすぐである。
これにて、8の字散策終了である。
 
 
帰宅後、GPSのログを確認したらブツブツにログが途切れていた…。
谷間やビルの間でもないのになぜだ???
高圧線の影響?
せっかく歩いたのにログが残せなかった。残念。