2015年12月6日、この日は東根山に行ってきた。
前日、前々日と忘年会で飲みすぎてしまい、若干体が重い…。
朝目覚めたときは外出するのもためらったくらいなのだが
天気はいいし、歩けるときに歩かないと…という思いで家を出た。
ただ、実際外に出てみると思った以上に気温が低く、そして風が強かった。
登山口に向かう道は、ところどころ凍結しており
山からの風が木々の枝から盛大に雪を吹き飛ばし、さながら吹雪のようだった。
うーむ…萎えるなぁ…。
一瞬、このまま温泉でも入って帰ろうかと弱気の虫が騒ぎ始めたが
登山口に着いてみるとたくさん車が停まっているし、
風もそれほど厳しい感じでもなかったので意を決して出発することにした。
うっすらと雪が積もった登山口。
念のため軽アイゼンを装着して出発する。
登山口付近ではうっすら積もっている程度だった雪も
一の平付近では10㎝、二の平付近では20㎝くらいになり
山頂直下では30㎝ほどにもなった。
大勢の登山者が歩いた後だったのでトレースがばっちり着いており
歩くのにまったく支障はなかったが、30㎝全てが新雪であり
朝一番に歩いた人はかなりのラッセルを強いられたのではないだろうか。
途中までは誰にも会わない静かな山行となったが
山頂直下で大勢の登山者とすれ違った。
団体さんも数組入山しており、かなり賑やかだった。
我々が展望広場へ到着した時には、すでに誰もいなくなっており
山頂からの眺めを独り占めにした。
秋田駒や岩手山には、真っ白い靄がかかっている。
雲ではなく、強風で雪が舞い上げられているように見える。
ここも相当風が強いが、向こうは暴風の域なのかもしれない。
一方、里や北上山地方面は穏やかそうに見えた。
早池峰山だけが雲をかぶっていたが、周りの山々は綺麗に見えていた。
東根山に登ると、毎回山頂まで行くか展望広場で引き返すか迷う。
今日登ってきた人の大半は展望広場で引き返したらしく
ここまでついていたしっかりしたトレースは山頂方面には伸びていなかった。
せいぜい一人か二人が歩いた程度の頼りないものだった。
こうなると自分くらいは山頂に行ってあげねば…という妙な義務感が湧いてくる(笑
何度も来ているのだから無理に山頂に行くこともないのだが、
毎回こんな気分になって、結局山頂まで足を延ばしているような気がする。
冬の東根名物大雪庇は、まだできていなかったので夏道をたどる。
横合いから強い風が吹き上げてきて一気に寒くなった。
風が強すぎるのか、西側の斜面にはほどんど雪が着いていない。
豊富な積雪量の東側とはえらい違いだ。
しかし山頂手前の小さなピークを超えると様相が一変する。
風の流れの関係で吹き溜まりになっているらしく
股下か下手をすると腰の高さにまで達する新雪地帯になっていた。
今季初のラッセルが、いきなり猛ラッセルとなった。
幸いにも短い距離だったのでなんとか突破したが
先行した男性が輪カンでトレースをつけていてくれなかったら
あきらめて引き返したかもしれない。
久々の雪の感触を楽しんで下山の途に就く。
下りは夏道の時より快調に飛ばし1時間くらいで下山した。
あとは温泉に入って、帰ってビールだ!(←懲りない人)
おしまい