2014年12月13日、この日は雫石の七ツ森に向かった。
そろそろ雪山ハイクのシーズンでもあるし、
足を雪にならす意味も込めて、各種装備を整え家を出た。

七ツ森の登山口はいくつかあるようだが、
一番分かりやすそうな国道46号沿いの登山口を目指した。
46号を秋田方面に進むと、昔「魔のカーブ」と呼ばれた場所に着く。
現在はバイパスが造られ、そのカーブは通らなくてもよくなったが
まさしく、その魔のカーブの頂点に登山口が存在するのだった。

車を止め荷物の用意をする。
ここ数日の雪で登山道はすっかり雪に隠れていたが
湿っぽい雪のためか思った程には歩きにくくない。
…が、そうなるとスノーシューの出番が無いのかな…。
 
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準備を整え出発する。
まずは七ツ森最高峰の生森を目指す。
 
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いきなり渡渉がある。
人工的に設置された飛び石があるが、
石の上が凍っているという罠が張ってあるかも知れん。慎重に渡る。
幸いなことにコケる事もなく通過できた。
 
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よく整備された道を登る。
数日前につけられたと思われる足跡がいくつかあった。
今日は誰も歩いていなさそうだ。
 
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山腹を横切る林道を越えると生森山頂へ一気に突き上げる。
里山によくある「とにかく一直線に上を目指す」感じの道。
 
 
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生森山頂直下。
さすがに下に比べるといくぶん雪が深い。
深いがスノーシューを履くまでもなく、踏み跡をつぼ足でたどる。
 
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スタートから20分とかからずに七ツ森最高峰「生森」に到着。
ヘロヘロ隊基準では、ここで帰っても「七ツ森制覇」とみなしても良いのだが
さすがにそれではあんまりなので、もう少し歩いてみることにする。
 
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おっと、その前に景色を眺めておくとするか。
雪の積もった展望台に登ってみる。
ここは誰も登った形跡が無く、
小さな雪庇のようになった階段を登るのが意外と難儀であった。
本日の一番の難所だ(笑
 
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うーん、眺望、無し!
終了!
いつの間にか雪が降り出してきていた。
 
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生森山頂からもと来た道を戻り、途中の分岐から石倉森へと登り返す。
ひと登りで石倉森山頂だ。
ここは樹林に囲まれていて眺望はない。
 
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再び下ると、一度林道に出る。
林道は浄水施設などへと通じる作業道のようだ。
 
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林道から再び遊歩道へと踏み出す。
だんだん雪が深くなってきたが、ここにはスノーシューのトレースが残っており
こちらはその跡をたどるだけでよかった。
 
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鉢森山頂。
ここも眺望はなし。
本日三つ目のピーク。
 
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鉢森からの下り、下界がホワイトアウトしていた。
樹林の中にいると気づきにくいが、どうやら外は結構な雪のようである。
 
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再び登りに転じ、三角森を目指す。
一直線に続く雪の階段は、なんだか神聖な神殿にでも続いているかのよう。
…などと気を紛らわせないと、疲れを感じてきている(笑
100mくらいの標高差を何度も登ったり下ったりしているので
山の標高のわりに累積標高差は大きい。侮りがたし。
 
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三角森山頂着。
晴れていれば、少しは眺望を得られたのであろうか。
ここも疎林と雪に閉ざされ、周囲と隔絶された空間になっていた。
 
 

さて、七ツ森の遊歩道はここから左回りに一周する形になっているのだが
正直なところ少々飽きてきた。景色が見えないからねぇ…。
そこで勘十郎森のピークを踏む最短経路をとることにして一旦車道へ下る。

テッカテカに凍った車道は、遊歩道より数倍歩きにくく危険であった。
車道に出てしまったことを少々後悔しつつ勘十郎森へ向かう。
 
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七ツ森小学校入り口付近から再び遊歩道に入れるはずなのだが、
どうにもそれっぽい道が見つからない。
付近を見渡してみると
…なんだか不自然な位置に杭のようなものが立っているのを発見した。
 
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それは七ツ森小学校の掲示板の後ろにひっそりと立っていた。
勘十郎森への入り口を示す道標であった。
なんてわかりにくい場所に道標を立ててくれるんだ(笑

途中、体長50センチくらいあるんじゃないかというくらい
大きな野うさぎに遭遇したりしながら勘十郎森へと登る。
山頂には東屋があって休憩できるが、やはり眺望はない。
下界の様子は伺えないが、12時を知らせる時報や
除雪機と思われる重機のうなり声が聞こえてきた。
 
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勘十郎森で5つ目のピークを踏んだことになる。
7つの森のうち、2つは登山道が無く藪をこぐことになるらしいので
一般的にはこれで七ツ森踏破ということになるらしい。
あとはスタート地点に戻るだけだ。

車を止めた場所まであと少し、というところで
後ろから「ふぎゃっ!」という轢かれた蛙のような声がしたので振り返ってみると…
 
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事故が起きていた(笑
雪の下に隠されたテッカテカの氷に足をとられてツートンが転んでいた。
そこはまさに旧国道46号の魔のカーブ。
車が通らなくなっても、何者かが事故を起こそうと
手ぐすね引いて待ち構えているらしかった。
油断大敵である。
 
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