2014年11月24日、この日は遠野三山の一つである六角牛山に登ってきた。
あらさんの山行に乗じて、という形で。
(往復の車にも乗せて頂いてしまった。ありがとうございます♪)

今回は峠登山口を起点に周回するコースを辿る。
ヘロヘロ隊は2回目の六角牛山だが、前回はピストンだったので
山頂から向こう側へは初めて行くことになる。楽しみだ。
 
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今回ご一緒させていただくのは、あらさん、イチタローさん、
ななさん、けむけむさん。
今年は県外の山を重点的に攻めていた事もあり、かなりお久しぶりな感じとなった。
あ、あと私が二日酔いだったりとかぎっくり腰だったりとかもあったかな(笑
どうも去年あたりから体の不調が多発している…。
 
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コースの発案はけむけむさん、ということでけむけむさんを先頭に歩き始める。
ところがいくらも歩かないうちに足が痛いと言い始めた。
聞けば昨日は岩手山に登ってきたとか。それで筋肉痛になっているみたい。
この時期に岩手山かぁ。すごいなぁ。
いつの間にか気合いの入ったクライマーになっておられた様子。

このコースの名物「やせ細る標識」
熊に囓られて少しずつ細くなってきているわけだがしぶとく生き残っている。
いつか「ついに倒れた!」という衝撃の報告がネット上を震撼させる事だろうが
それはまだ先のことなのか、それとも近い未来の事なのか、
熊のみぞ知るというヤツである。
 
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人間様をなめるなよ!と熊さんならぬあらさんがマーキング中(笑
写真では分かりづらいかもしれないが、標識に体をこすりつけているところ。
動画じゃないのが残念!
 
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コース中には特徴的な形の岩がいくつか転がっている。
どこにでもある…ような気もするが、民話のふるさと遠野の山と思うと
曰く意味ありげなものに見えてくる。
以前、どれが何岩なのか詳細に教えて貰ったことがあったが、忘れてしまった(笑

7合目の急登を登りきると景色が開けてくる。
今日は気温が低くて寒いが、空は抜けるように青い。
風が無く日当たりがよければすこぶる快適だ。

しかしさすがに山頂近くになると寒さが増してくる。
以前降った雪が溶けきらず残って、それがガチガチに凍っている。
平坦な区間に入ってからだったから良かったが、
これが7合目付近の急な場所だったら…。

2時間弱で山頂に到着した。
さすがに山頂付近は風が強く寒かったが、眺望は抜群であった。
 
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北を向けば早池峰山はもちろん、岩手山や秋田駒もばっちり見えていた。
 
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しだいに南下して…あれは和賀の山々だろうか。
 
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夏油の山々と焼石岳。
その後ろの白いピラミタルな山は鳥海山であろうか。
 
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その他、大小様々な山が綺麗に見えていた。
県南から県央にかけての主要な山々は、
ほぼ一望の下に眺めることができたのではないだろうか。
 
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代わる代わる記念撮影をして…
 
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お社でランチ。
風さえ当たらなければぽかぽか陽気の快適なランチタイムであった。
 
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ランチタイム終了後、お社の前の踏み跡を下り「賽の河原」へ。
ここには石仏が一体佇んでいる。
噂は聞いていたが、実際にここへ来るのは初めてだ。

さて、下山である。
下山は中沢コースを下り、林道へと出て峠登山口へ戻るという手順だ。
以前来た時は、このコースは「廃道寸前」ということだったので
立ち入らなかったのだが、最近刈り払いが行われて復活したようである。
これも近年の登山ブームの影響だろうか?
 
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気持ちの良い稜線歩きを楽しむ。
片羽山が間近に見えていた。
あそこの主峰には登っているけど、積雪期限定の雌岳には未踏である。
いつか行ってみたいものだ。
 
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刈り払いされた…といっても、やはりあまり踏み込まれた道ではない。
刈られた笹が地面を覆い尽くし、滑るやら躓くやら。
今回は大人数だから怖くないが、単独や少人数では熊の気配に怯えそう…。
 
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しばらく下ると気持ちの良い森へ抜けた。
下草があまり茂っておらず見通しが良い。
こういう明るい森だとまったく気味悪さなど無く、居心地が良い。
なんだか、ただ通過するのはもったいない感じがして、みんなで森に遊んだ。
さすがに季節は過ぎていたが、ヤマブドウの木やキノコの痕跡を追ったり…とか。
 
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このコースで一番間違いやすい場所がここらしい。
まっすぐ下りたくなるが、周回するためにはここを右に行かなくてはならない。
以前から迷う人が多い場所だったらしいが、
クマたろーさんによって看板が設置された。
…新しい看板だが、すでにクマに囓られていた…。
今日は微塵も気配を感じないが、やはり熊臭濃い山域のようだ。
 
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さらに下ると自然林は終わり、植林地へと突入する。
薄暗い植林地は歩くのに楽しい場所ではないが、
ここまで来れば林道はすぐ近くだ。
もっとも作業道があちこちにあるので、迷い込まないように注意が必要だ。
 
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山頂から4㎞強で無事に林道へ出た。
登りが2㎞強だったので、2倍の距離をかけて下りてきたわけだ。
距離が長いぶん傾斜は緩く、危険箇所もない。
登りで使うには少々冗長な気もするが、下りに使うには良いコースかも。
 
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しかし、ここで終わりではない。
車をデポした峠登山口まで行かなければならない。
まずは林道を歩く。
 
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ここから峠登山口まで行くには二通りの道がある。
一つはこのまま林道を歩く道。
そしてもう一つは植林地の中を抜ける登山道である。
登山道の方は長らく藪に埋もれていたらしいが、近年刈り払いされた…らしい。
たしかに今朝出発前に確認した感じでは、しっかりした道がついていた。

ところが…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ここ、行くんか?
どう見ても激藪です。
本当にありがとうございました。

ちょっと「刈り払いされた」ようには見えない。
しかし、地図を見ると確かにこの場所に登山道の標記はある。
地図が間違っているのか? それとも刈り払いの情報がガセだったのか?

一同に「おとなしく林道歩いた方が良くね?」的な空気が漂うが
ルート発案者のけむけむさんはあくまで「突入!」一択。
結局、行くだけ行ってみるか的な流れで藪に突入することになった。

木陰に入ると藪はおとなしくなったが、それでも「整備」とは無縁の有様。
随所に倒木も放置されて、ここ何年も人の手が入ったようには見えない。

本当にこの道なのか?と思いながらも進むと
「大瀧神社」という大きな石柱が立っている場所に出た。
これで確証を得たようだ。
やはりこの道で正しかったらしい。
 
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ということは刈り払いの情報がガセだったようである。
それなら、入山前に確認したあの道はいったい…?
とりあえず最後まで行ってみることにして笹藪を漕ぐ。
 
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どこまで行っても笹藪だったが、とある場所で突然藪が途切れた。
そしてすぐに朝の登山道と合流と相成った。
やはり、朝に確認した道で間違いなかった。
 
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結論!
刈り払いしているように見えたのは罠だった(笑

まぁ、歩けない程の藪ではないけれど、
初冬の乾いたコンディションだったから良かったが
濡れていたり、蒸し暑い夏の日にはできれば歩きたくない道である。

兎にも角にも、これでぐるっと周回完了。
六角牛山山行、無事に終了~。
 
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ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。
久々にお会いできて楽しかったですし、
初めての道を歩くこともできて楽しかったです。
また、どこかへご一緒していただけると嬉しいです♪
小屋泊でもいいっすよ~。