GW遠征二日目は、宮城と福島の県境に位置する鹿狼山に登ることにした。
前日泊まった場所から太平洋沿岸を縦断して移動したのだが
仙台港近辺以外、復興の進まない被災地を目の当たりにして幾分気分が沈んだ。
岩手も大変だが、宮城・福島も大変なのだな…。


それはさておき、鹿狼山である。
今回は福島県側から登ることとし、新地町にある登山口へと向かった。
そんなに遅い時間に着いたわけではないのだが、昨日に引き続き駐車場は満車であった。
かろうじて一台停めるスペースがあったので事なきを得たが。

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駐車場で支度をしている間にも、次から次へと車がやってくる。
地元の常連の方なのか、数人で「今日はどのコースから登ります?」などと会話しているのが聞こえた。
おもむろにトイレ掃除やゴミ拾いなどを始めたので、地元の山岳会の方々かもしれない。
ご苦労様です。
整備してくれている方々に感謝しつつ、登山道へと向かう。


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ここが登山道入り口。
山頂に神社があるので、登山道には鳥居が設置されている。
道は異様に広く立派だが、さすがに山頂までこのままということはあるまい。

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出発してすぐに分岐が現れる。
どちらに進んでも山頂へと通じるが、右に行くと眺望の森コース
左へ進むと樹海の森コースということらしい。
最終的にぐるっと一周してここへ戻ってくることができるのでどちらへ進んでもいい。


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なんとなく、登りは樹海の森コースにした。
樹海などと言っても、それほど密生した樹林帯ではなく植林地と雑木林の混成林の中を行く。
道幅は相変わらず広く、そしてよく整備されている。
どうやらこの一帯は「電源地域なんちゃら補助金」で整備されたものらしい。
ふーん、原発を受け入れると自動車道路だけじゃなく、こんな山道ですら整備してくれるんだ。


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登山道脇に「緊急通報ポイント」と書かれた看板を発見。
どうやら、何かトラブルがあったときにこの番号を通知すれば救助が迅速に行われるといった仕組みのようだ。
面白い試みだとは思うが、いわゆる遭難防止にはあまり役立たないとも思う。
遭難の発生原因の大半は道迷いに端を発しており、道に迷っているということは
そもそもこの看板が無い場所に突入しているということだからだ。


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途中、危険個所はまったくなく、初心者や子ども連れでも難なく歩けるだろう。
実際、子ども連れの登山者(…というよりお散歩者)も多く見かけた。


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山頂直下、眺望の森コースと合流する付近から太平洋が見える。
多少霞んではいるが、視界いっぱいに蒼い海が広がる景色は圧巻である。
これだけの景色をあの楽な道を登ることによって得られるわけだ。
人気が高いのもうなずける。


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また、反対側には蔵王の山々が姿を見せる。
海に山にと標高の割にはずいぶんと眺望が素晴らしい山である。


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山頂で記念写真をとって、


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下りは眺望の森コースで。
名前からして、どんなに素晴らしい眺望が得られるのかと思ったが実際は林間から少し下界が見える程度。
これは少々肩すかしだ。


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眺望の森コースは樹海の森コースより傾斜がきつい。
また、大きな段差がついた階段が設置されているため帰って歩きづらいようだ。
うん、ここは下るのが正解だろう。


ぐるりと一周して、先ほどの分岐点に戻る。
鹿狼山、無事に登頂成功である。


だが、これは準備体操のようなモノ。
今日はまだまだ終わらない!

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