お待たせしました。やっと山行記録です(笑
2013年5月1日、九州遠征4日目のこの日は霧島に登ります。

霧島山に登るのであれば、新燃岳を経由して高千穂河原まで縦走…というのが一番良いのでしょうが、
残念ながら今回は火山活動の影響によってそれが叶いませんでした。

よって、えびの高原から韓国岳へのピストンとなります。
まぁ、韓国岳は霧島連山の最高峰だし、不足なく「霧島に登った」と言えるのでしょうが、ちょっと心残りです。
 
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宿(道の駅きりしま)からえびの高原へ。
えびの高原が韓国岳登山口となります。
ビジターセンターがあったので、そこに車を停めましたがこれが失敗。
有料駐車場でした。

あとから知ったんですよね。
朝早かったから料金所に人がいなかったので何気に停めてしまったんですが…。
ビジターセンターから少し進んだ路肩に、無料の駐車場があります。
停められる台数は少ないですが、まずこちらを確認するべきでしょう。

せこい話はこれくらいにして…
韓国岳登山、出発!
 
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最初は登山道というより遊歩道といった感じ。
ただ、車道に近いこの付近にも「火山ガスに注意」という看板が立っているくらいなので、
「火の山」の風情は十分に楽しむことができます。
 
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十分くらいで硫黄山に到着。
比較的最近の(…といっても1700年代だが)噴火によって形成された山で
近年まで硫黄鉱山があった…らしいです。
山といっても小高い丘のようにしか見えません。
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火山ガスのためなのか標高のわりに植物が少ないような気がします。
なんとなく枯れた景色の中を坦々と登って行きます。

時折、何かの拍子に激しく咳き込んでしまいます。く、苦しい…。
やっぱり硫化硫黄ガスかなんかが漂ってくるのでしょうか?
ツートンは平気なようなので、こんなに過敏に反応する所を見ると風邪はまだ完治していないのでしょう。
 
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5合目付近まで来ると、南側の展望が開けてきます。
まだ昨日の雨の影響を引きずってか、雲が多く展望は今ひとつではあります。
それらの雲の中に突然、真っ黒いキノコ雲…のようなものが湧き上がりました。
 
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なんか変な雲だなぁと思って眺めていたのですが、方角から考えると
アレはもしや桜島の噴煙ではないでしょうか?
いや、きっとそうだ!

今まで水蒸気を上げている山は数多く見てきましたが、
噴煙が上がるところを自分の眼で見るのは初めての経験です。
すごい!すごい!とツートンと二人大喜び。
(でも地元の人は見慣れているのか、騒いでいるのは我々二人だけ…)

噴煙はしばらくすると風に吹き散らされていきました。
おや? なんだか鳥のような形に見えるぞ?
 
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想像力を豊かにすると、さながら火口から火の鳥が誕生し飛び去っていった…というところかな~。
そう考えると、何かの吉兆のような気もしてきました。
今回の旅行はきっと素晴らしいものになるに違いない!

さらに登って行くと、韓国岳の肩の向こうに新燃岳や高千穂峰が姿を現してきます。
本当はあっちまで縦走したいんですが…。残念。
 
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大きな岩を乗り越えながら登り詰めると韓国岳山頂到着です。
日本百名山、九州内第一踏となりました♪
 
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山頂の北側には、大きく火口が口を開けています。
火山地形特有の荒々しい姿を間近に眺める事ができます。
あまり近づくと落ちそうで怖いですけど…。
 
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東に目を転じると、ほかほか…という感じで湯気を上げている新燃岳と
すくっと空に向ってそびえ立つ高千穂峰の姿。
やはり、こちら方面の眺めが一番印象的でしょうかねぇ。
 
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新燃岳火口には新燃池というエメラルドグリーンに輝く湖があり
見どころの一つだったのですが、2011年の噴火で消えてしまいました…。
霧島山の印象的な風景の一つだったと思うのですが見る事叶わず残念。
火山活動が収束に向えば、また出現することもあるかもしれませんが
それはいつの日になるかわかりませんからねぇ…。

南側には大郎池がぽっかりと。
もちろんコレも昔日の噴火の跡。
しっかし、霧島山はどちらを向いても新旧火口がありますね。
月のクレーターの如し、です。
 
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山頂からの眺めも堪能しました。
あとは下山するのみです。
縦走ができないとあっては、えびの高原に戻るよりほかにないですから。

しかし、まったく同じ道をピストンというのも面白くないので
下山は違う道を歩いてみる事にしました。
まずは大郎池に向って一気に下降します。
 
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下降します…。
 
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火口に下降します…。

一気に下り過ぎです!
段差の大きな木道の階段で一気に下ったため、膝が笑っています。
(ツートンは二日くらいダメージが残る事に…)
いやぁ…、この登りでコース使わなくて良かった。
きっと韓国岳のイメージが悪くなっていたに違いない(笑

長い階段の終点に分岐点があります。
避難小屋へ到る道と、大郎池を周回する道と、えびの高原へ到る道です。
時間と体力に余裕があったら大郎池を一周するかとも思っていたのですが
さっきの階段ですっかり気力を削がれてしまいました。
直でえびの高原へ向います。
 
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分岐点から先は、うってかわって標高差が殆ど無い水平移動となりました。
水平移動と言ってもフラットなわけではなく、むしろ何本も沢を横断するため細かなアップダウンがあります。

樹林帯のため眺望もなく、変化の少ない移動が続きます。
あら…、これは失敗だったかな…。
同じ道をピストンした方が楽しかったかも…。

なんだか最後の方が消化試合のようになってしまいましたが、無事に下山しました。
ちなみにこの場所はスタート地点のビジターセンターからは少し離れた場所です。
ビジターセンターまでは少し歩かなければなりませんが、遊歩道があります。
 
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登山口付近には霧島の固有種「ノカイドウ」の群落があります。
まだ少し早いようですが、いくらか花を見ることができました♪
 
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噴火による登山規制でショートトレックとなってしまった霧島山ですが
無事に最高峰の韓国岳に登ることができました。
次回はぜひ縦走して、二百名山である高千穂峰と併せて登りたいものです。
さて、午前中で登山が終わってしまいました。
…ということは、このあとはまた観光です!(笑

つづく
 
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