10月の三連休は福島県に遠征してきました。
さすがにアルプスなどへの遠征は体力も資金も限界にきたため(笑
足元を見つめようじゃないか、ということで東北の山を登ることにしました。

福島遠征1座目の山は会津駒ヶ岳
日本百名山であり、花の百名山でもあり、東北百名山でもあるという
複数の「名山」の称号を冠した山なので期待して出かけて行きました。

朝6時、国道から登山口へ至る林道の分岐点に到着。
するとなにやら係員の方がトランシーバー片手に誘導をしています。

聞くと
「登山口の駐車場が満車のため、林道の途中のスペースに停めてくれ」
とのこと。

混雑すると駐車場が満車になることがあるとは聞いていましたがまだ明るくなったばかりの時間ですよ。
やっぱり人気のある山は違いますなぁ。

というわけで、林道中程の駐車スペースに車を止め、登山口に向います。
 
イメージ 1

舗装された林道を歩く事10分。
登山道最寄りの駐車場に到着。
ここから先は車両通行止めのため、駐車場に停められた人も徒歩になります。
 
イメージ 2

駐車場から数分歩いたところに登山口があります。
のっけから急な階段がしつらえてあり、ちょっとげんなり。
 
イメージ 9

実は二人とも寝不足で、ここまで歩いた時点ですでに変な汗をかいていました。
遠征といっても東北なので、到着後十分に仮眠をとる時間があったはずなのですが
トラブル等で出発が遅れたり、道を間違ったりしているうちに寝る時間を失ったわけです。

樹林帯の中の登山道をえっちらおっちらと登ります。
このあたり、かなりの急坂でたっぷり汗を絞られます。
眺望もないので我慢の登りが続きます。
 
イメージ 10

登山口と山頂の中間に位置する水場に着きました。
(正確には水場への入り口ですが)
ここにはベンチが設置されています。
長い長い登りのあとなので、これはありがたい~
 
イメージ 11
 
ここまでで、出発から1時間半経っていました。
だいたいコースタイム通りのペースで登ってきています。
寝不足でヘロヘロしている割にはいいペースで歩けてるんじゃない?
予想外に良いペースにちょっと調子に乗ってみたり(笑

水場を過ぎると登山道の傾斜はいくぶん緩くなります。
木々の間から周辺の山々が見える場所も多くなります。
…が、なんだか天気が怪しい…。
 
イメージ 12

木々も色づき始め、秋の訪れを感じさせます。
 
イメージ 13

登るにつれ益々傾斜は緩くなり、よく整備された登山道と相まってペースがあがります。
気温もだいぶ低くなり、非常に快適に歩く事ができます。
 
イメージ 14

登山道はやがて木道となり、湿原が現れました。
草紅葉が始まっていて、枯草色に染まっています。
 
イメージ 15

地元の人曰く、晴れていればここから山頂や駒の小屋が見えるんだけど…
との事でしたが、あいにくのガスで、見えるのは枯野原ばかり也。

ただ、このガス、あまり濃くないのでもしかしたら晴れるかも?
ほら、さっきまで見えなかった小屋が見えてきています。
そんな期待を抱きつつ、まずは駒の小屋に向います。
 
イメージ 16

出発から2時間半、駒の小屋に到着です。
 
イメージ 3

コースタイムは3時間くらいなので30分も早く歩けたことになります。
登りでコースタイムを上回るとは珍しい…。
寝不足で頭はぼ~っとしているのに、体は動くんですよね。
これは、なにか変な脳内物質が分泌されているのでは…(^^;
あとからダメージが来るのが少し心配ではあります。

小屋のそばには椅子とテーブルが設置され休憩所になっています。
しかし、まだ時間が早いので休憩はあとにして山頂に向います。
 
イメージ 4

それにしても会津駒ヶ岳の湿原はずいぶんと傾斜やうねりがありますね。
八幡平八甲田の比較的平坦な湿原を見慣れた目には珍しい景色に写ります。
こんなに斜度のある場所では、すぐに水が流れてしまって湿原たりえないような気がするのですが
…不思議なものです。
 
イメージ 5

ふと振り返ると、小屋が小さく見えています。
木道歩きだったので、あまり登った感じが無かったのですが、いつの間にか結構登っていました。
山頂目前!
 
イメージ 6

景色が良くなってきたので、ついついそちらに目を奪われがちですが
気を付けなければいけないのは、このあたりの木道です。

すっげぇ滑るんです(^^;
 
油かローションか、そういうモノを塗っているんではないかと思うほど。
木道から落ちても死ぬような場所ではないですが、思いっきりスネっから打ち付けて悶絶すること必至
 
イメージ 7

そのすっげぇ滑る木道を、恐る恐る登っていくと
笹藪の中に山名標識が見えてきます。

会津駒ヶ岳山頂です。
 
イメージ 8

残念ながらガスで眺望はありませんが…ともかく頂上に立てました。
至仏山や燧ヶ岳、条件が良ければ富士山も見えるという眺望を
見ることができなかったのはとても残念ではあります。

つづく