長い間の懸案事項だった愛染山攻略を果たしたあと
余韻に浸る間もなくとって返し、この日2座目を登りに行きます。
…本当は愛染山の近くに美味しい蕎麦屋があると聞いて後ろ髪引かれまくったんですが…

次に向かうのは経塚山
といっても、夏油三山の経塚山ではなく、奥州市にある経塚山です。
束稲山と言ったほうが通りがいいかもしれません。

この山、旧版の「岩手の山60座」では束稲山標記になっているのですが
なぜか新版では経塚山(束稲山)という標記に変わっています。
束稲山の方は踏破済みなのですが、経塚山はまだ未踏…。
しかし、その二つの山はほとんど同じ場所…。
前回の登頂をもって「経塚山も踏破したものとみなす」かどうか、
実は結構迷ったのですが、山頂として記されている場所も違いますし
これは別の山であるということにして、もう一度登りに行くことにしたのです。

めんどくせーことしてくれたな! 山と○谷社め!

それはそうと、今回、この山に登るにあたっての最大の「ポイント」は、
暗くならないうちに現地に着くこと(笑
ただ一点!
なにせ、着いてしまえば登山口から山頂まで10分ですから、ええ。
 
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で、なんとか暗くなる前に登山口に着きました。
舗装された県道上にあるので、たどり着くのにもさほど苦労はありません。
登山口の前に数台駐車できますし、
もう少し右手から奥に入ったところに駐車場も完備されています。

っていうか、なんか登山道に轍が続いているような?
 
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思いっきり車入って来てるし!
これを登山道と言っていいのかわかりませんが…
とにかく進みます。
 
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途中、道標を発見しましたが…
なんか道標が立っている位置がおかしい気がします。
矢印もあさっての方向指してるし…。

で、近寄ってみると…
 
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ああ、車道の脇にちゃんと人専用の登山道というか遊歩道があったんですね。
もはや歩く人もいないようで自然に帰ろうとしています。
そりゃねぇ、隣に明るくて立派な道があるのに
こんな薄暗い場所を歩きたくないですわね。
 
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展望台広場に着きました。
おおお、やばい、どんどん暗くなってくる。
さすがに不気味だ。

一応、展望台にも登ってみます。
オール木製の展望台は、手入れされているのか分からないのでちょっと不安…。
腐った板踏み抜いて怪我したら、こんなところでも立派に遭難できます(^^;
 
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幸い、床を踏み抜くほどには痛んでおらず、景色を見ることができました。
眺望は前沢方面一方向のみ。
藁焼きの煙で、なんだか霞がかって見えます。

展望台付近には三角点や山名標識など、
山頂を示すような物がなにもなかったので
周辺をうろうろしてみます。
とはいっても、のんびり散策するような雰囲気でもないのですが(^^;
 
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経塚山について書かれた看板はあるのですが…
うーん、山頂という感じではないですね。
 
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あたりを見渡すと、どうやらあそこが一番高い場所ということになりそう。
行ってみます。
 
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お、本に載っていた「山頂からの眺め」そのものの風景!
結局、標識もなにも見つけられませんでしたが、ここが山頂ということでいいでしょう。
山頂からは平泉が俯瞰できます。

そういえば平泉は世界遺産に登録されたんでしたっけ。
どのあたりまでが世界遺産の範囲なのかわかりませんが、
ここは「世界遺産を一望できる場所」という付加価値がついたのではないでしょうか?
それだけのために来る人が、果たしているのかはわかりませんが。

個人的には今年は、白川郷・白神山地・平泉…と三箇所目の世界遺産となります。
なんか世界遺産もあんまり珍しい物じゃなくなったような気がします(笑

刻一刻と暗くなっていくので長居は無用。
下山(というか水平移動…)します。
往路をそのままたどり7分くらいで登山口へと戻りました。

なんだか、これで「登った」というのもアレかなぁと思わないでもないですが
ヘロヘロ隊の方針として「楽できるところは楽する」というのがありますので
車を使った楽々登山にて、岩手の山59座目の山頂をゲットです。

残るは夏油三山のほうの「経塚山」。
ちょっと今シーズンに60座完登は難しそうですが
来シーズン、経塚山の山頂を踏んだらそのまま金明水に行って
60座踏破の祝杯をあげようと密かにたくらんでおります(笑
誰か、一緒に祝ってくれる人募集中(笑