吹越烏帽子岳
我々ヘロヘロ隊にとって、この山は因縁の山であります。

あれは2008年のGWの事…
下北半島にある東北百名山を訪ねる旅の途中にこの山に立ち寄ったのですが
ガイドブックの地図が間違っていたというありえないトラブルにより敗退を余儀なくされたのであります。
しかもこの遠征の時は、さまざまな原因で計画していたすべての山に登ることができず完全敗退となり、
我々にとって下北半島は一種のトラウマに…。

あれから3年。
2011年5月4日、リベンジを果たすべく、
我々は再び吹越烏帽子岳へと向かいました。
コポさん夫妻を伴って。←ここ重要!

今回はガイドブックだけに頼らず、ネットなどで十分に下調べしてきました。
国道279号線を陸奥方面に北上し、吹越駅入り口で右折します。
吹越駅も分かりやすいランドマークですし、ここの入り口には道標もあります。

しばらくは道なりに進み、送電線の下をくぐると左に曲がる道があります。
ここにも「吹越烏帽子岳」の道標がありますので迷うことはないと思われます。
再び道なりに進み、小さな集落を通り抜けます。

集落の終わりに交差点があり、舗装路は左、直進は未舗装になっています。
心情的には左に行きたいところですが、ここは直進します。
この交差点には道標がありません。迷わず直進して下さい。

ここまできたら後は登山口まで道なりに進みます。
未舗装とはいえ、それほどひどいダートではないので普通車でも走行は可能です。
ここまで来ると吹越烏帽子岳をはっきりと確認することもできます。
 
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登山口の前には看板類がたくさん設置されているのですぐにわかります。
無事に登山口に着くことができました!
さぁ、リベンジです!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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って、雨かよ!
うっは、やられた~。

いや~、すっかり忘れてました。
コポさんが「妖怪アメフラシ雨だったということを。
去年はあまり雨に降られなかったので神通力が消失したのかと思っていたのですが、
それは例外だったようです。

今回は登山口には着くことができたのですが、車を降りた途端に雨が降り出し
あっという間に雷を伴った土砂降りになりました(笑
これは帰るしかないです。二度目の敗退!
いや~、同じ山を二度敗退って、今まであまり経験ありませんねぇ…。

このままにするのは癪なので、二日後の5月6日、盛岡へ帰る道すがら三度目のチャレンジ!
もちろん先日偵察したおかげで、道はバッチリ!
天気も上々!
吹越烏帽子は三度目のチャレンジにして、ようやく登ることを許してくれました。

看板類でやたらと賑やかな登山口を出発。
 
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最初は薄暗い樹林帯を進みます。
 
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薄暗い山道は最初だけで、すぐに明るく開放的な木立の中を行く道となります。
 
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ところで、写真を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
私はこの日ジーパンで山に登っております。
別に里山だからと舐めてかかったわけではありません。
前日に登山用のズボンのお尻がビリッと盛大に破けてしまいましてね…。
まぁ、5年も使ってそろそろ寿命かなぁとは思っていましたが、なにも旅先で破れなくてもねぇ…。

しばらくの間、登山道と平行する形で林道が通っています。
ここまで車で来ることも可能という事になりますが…
あまりにも歩く距離が短くなってしまうので、それはさすがに…。
 
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登山道脇にはエンレイソウやツバメオモトが咲いていました。
あまり花を期待していなかったツートンは嬉しい誤算で大喜び。
 
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登山道は少しずつ傾斜を増しながら続いていきます。
 
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やがてガレ場に出ます。
このあたりから急に風が強くなってきました。
いつの間にか空も雲に覆われてきていました。
 
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あらぁ? さっきまでの晴天はどこへ???
 
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山頂直下の急傾斜地では太平洋側から強烈な風が吹き付けてきました。
 
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こりゃたまらん…。

登山口からちょうど1時間。
吹越烏帽子の山頂に到着です。
3年越しでのリベンジ成功です!
 
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…が、ほんのわずかに残った眺望も…
 
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はい、終了~。
まるで幕が下ろされるかのように雲に覆い隠され、何も見えなくなってしまいました。

唖然呆然…
 
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北側に延びる道は廃道になっている様子。
 
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あたり一帯はものすごい強風なのですが、不思議なことに山頂の祠周辺だけまったくの無風。
こんな時、ふと「あ、今ここに神様がいるのかな?」と思ってしまいますね。

無風の静かな空間に守られ、記念写真を撮ってみたりコーヒーを飲んでみたりしながら
しばらくの間、雲が晴れるのを待ってみましたが、残念ながら一向に晴れる気配はありません。
なんだかもう、吹越烏帽子の神様には嫌われているんだか好かれているんだかよくわかりません(^^;

20分ほど粘りましたが、帰りの時間もあるので下山することにしました。
下に降りた途端晴れそうな気もしますが…。

下山は往路と同じ道を辿り、40分ほどで登山口まで下りました。
何事もなく無事に下山完了!
我々にとって因縁の山、吹越烏帽子岳、ついに登頂に成功しました。
なんとなく宿題を終えた気分になり、すっきりして盛岡へと帰りました。
 
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吹越烏帽子岳は登山口まで迷わず到着し、天気さえ良ければ初心者でも気軽に登れる山です。
なおかつ山頂からの景色も良く(たぶん…ね)とても良い山だと思います。
コポさん、ぜひチャレンジしてみてね~。
 
イメージ 19参加中!
吹越烏帽子岳:508m = 500円
 
ただいまの累計 4900円