2010年9月20日。
夏油三山の一つ、牛形山へ行ってきました。
今までまったく足を踏み入れていなかった夏油の山へ、ついに足跡を刻んできました。
 
6時過ぎに家を出て、登山口がある夏油温泉に着いたのが8時。
実に2時間弱かかりました。岩手県内だというのに。
2時間あれば、高速で隣県まで行けちゃいますからね~。
この中途半端な遠さが、今まで夏油の山に足を運ばなかった理由でもあります。
 
さてさて、本日のメンバーは、我々ヘロヘロ隊に、
今年の春に万寿山八方山でご一緒したクマ美さんを加えた3名。
クマ美さんは、春の山行以来すっかり登山にハマり、今年の夏はなんと富士山を制覇してきたんだとか!
すごい行動力ですなぁ。もう1年もすれば、装備も技術も追い抜かれてしまうことでしょう(^^;
 
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8時過ぎに登山口を出発します。
夏油温泉のすぐ裏の斜面を登っていくのですが、途中にこんな看板が…。

 
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「立入禁止」って、山に入るなってことかよ!…と思いきや
 
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露天風呂があるから入るなって…
ある種の人達には「どうぞ入って下さい」って誘っているようなものでは(^^;
もっとも、林の裏は本当に断崖絶壁なので命がけの○ぞ○になるでしょうが(笑
 
登り初めの登山道は鬱蒼とした森の中を進みます。
微妙に湿った登山道はよく滑り、久しぶりの登山となった我々を翻弄します。
 
そうそう、実はヘロヘロ隊は槍ヶ岳に行って以来、実に1ヶ月ぶりの登山になるのですよ。
(白地山敗退は数に入れてません…)
だもんで、体は重いわ息はあがるわ、足が上がらずけっ躓くわ…ヘロヘロ隊の名前に相応しい
グダグダな登り出しになってしまいました(^^;
 
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登山口から20分ほどで、経塚山方面との分岐点に到着します。
ここで軽く休憩しますが、すでに汗だくあせるあせるあせるでした。
気温はそんなに高くないはずですが、完全に無風なうえ、
湿度が高く汗をかくにはもってこいなコンディション。
前日に摂取した正しい飲み物ビールの水分がガンガン搾り取られて行きます。
 
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登山道は最初から結構な急傾斜で、ヘタレた我々に気合いをかけてきます。
立派なブナの巨木が出迎えてくれたのですが、正直上を見て観察している余裕がありません。
 
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登り初めから2時間ほどは、あまり変化のない樹林帯の登山道でした。
特筆するほど「危険!注意という場所は無いのですが、滑りやすい場所が多く
道が痩せている部分も多くあるので、気をつけて歩かなくては思わぬ怪我に結びつくかもしれません。
 
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矮化したブナの林は秋の気配が漂い始めていました。
予報天気に反して、だんだん晴れてきたようで、木の葉を透かして太陽が輝いているのが見えました。
薄暗い森の中に慣れた目には色鮮やかな木漏れ日はまぶしいほどです。
 
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矮化木の林を抜けると視界がぱぁっと開けます。
ここまで密度の濃い樹林帯だったのですが、いきなり植生まばらな斜面が広がっています。
雪崩多発地帯なんでしょうか、それとも斜面そのものが不安定なのでしょうか。
少々不気味なものを感じます。
 
一見なんの変哲もない登山道、斜面を横切っていくだけの道なのですが
ガイドブックにもここの区間は「要注意ポイント」との記述があります。
遠くから見る分には分からないのですが、実際に足を踏み入れてみると
路肩が不安な上にガレ状に小石が散乱し、歩きにくい事が分かります。
植物が深く根を張っていないらしく、地面そのものも不安定なので
大雨が降った直後などはこの斜面に入り込まない方が無難かも知れません。
 
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このようなちょっとした岩登りのような場所もありますが
ぼろぼろと崩れるもろい地質なので、一歩一歩、次に体重をかける場所が常に不安です。
おまけに滑りやすいので、雨降りの時などは怖さが倍増しそう。
 
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この難所を越えると、素晴らしい風景が広がってきます。
正面の猫耳状の山は左が白子森、右が鷲が森。
夏油野営場に至る縦走路が設けられているそうですが、今日は行きません。
 
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2時間半を要して山頂への分岐点に着きました。
まっすぐ行けば縦走路へ。左に行けば山頂へ。
ここまで来れば山頂はもうすぐ目の前…のはず。
 
つづく