一週間遅れですが、南本内岳・焼石岳のレポートをお届けしようと思います。
ブログって更新スピードと更新頻度が命のような気がしますが…
まぁ、そこはヘロヘロ隊だから仕方ないってことで(笑
 
盛岡から東成瀬コースの登山口までは約2時間。
現在閉鎖中の岩手側中沼コースにしろ、ツブ沼コースにしろ
所要時間は大差無いですが、やはりそれなりに遠い山です。
 
登山口までの道は案内板などが充実しているので迷うことは無いかと思いますが
国道から登山道までの林道は、ジムニーでは難なく通過できましたが、
普通車では腹を擦るのを覚悟の上で進入することになるでしょう。
とはいえ、登山口駐車場に着いてみるとマイクロバスやらミニバンやらも
進入できていたので、走行不能というほど酷い道では無いのですが…。
 
それにしても…ですよ。
7時過ぎに登山口に到着したのですが、ものすごい数の車です。
マイクロバスが2台も居ましたし、その他20台以上の車が並んでいました。
花の山として近年人気が高まって来たと聞いていたのでさもありなんといった感じ。
 
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7時30分、登山口を出発。
前日も雨でしたし、今日もどんよりとしていてあまり天気は良くないようです。
午後遅くなると雨の可能性も高まる予報でしたので、今日はスピード勝負!
 
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…というわけで、釈迦ざんげ分岐ですが、ここは当然右で(笑
知らない方のために説明しておくと、左の釈迦ざんげは見晴らしは良いが急登
右のまわり道は、アップダウンは少ないがひたすら樹林帯歩き…というようになっています。
 
しばらく変化の少ない樹林帯歩きが続きます。
釈迦ざんげからの道と再合流したあとは、登山道は下りに転じます。
今は楽でいいのですが、帰りのことを考えると…。
いいかげん疲れてきた終盤に、この登り返しがあるわけで…
 
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下りきると胆沢川にぶつかり、何度か渡渉しなければならないポイントがあります。
結構川幅が広く、水量もそれなりなので「ドボン」に要注意です。
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また、ガイドブックその他から仕入れた情報によると、大雨時・雪解け時など
わりと頻繁に増水するようです。
行きは通れたけど、帰りは増水していて通行不能だった!なんて事があり得ます。
結構リスキーな道かも…。
 
渡渉後も再び樹林帯歩き…。
ごめんなさい、正直飽きてきました…
 
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七合目を過ぎ、しばらくするとパーッと前方の視界が開けて来ました。
蒸し暑い樹林帯から解放されて、ホッと一息。
しかし、目指す焼石方面はガスに覆われていて先行きが不安な感じ…。
 
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八合目の100m手前に「長命水」(GBには「命の水」とも)があります。
なんと「水質検査済み」の看板が出ていました。「安心してお飲みいただけます」とのこと。
山の水場で水質検査か~と思う反面、最近では飲めなくなった水場も多いので
安心して水を飲めるのはありがたい事でもあります。
キリッと冷たくて、とても美味しい水でした。
蒸し暑くて汗がぼたぼた流れ出てくる状態だったのでありがたかったです。
 
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焼石沼に近づくと、いよいよたくさんの花が登山道脇に咲き始めました。
まさにフラワーロード! お疲れだったツートンのテンションも上がりますアップ
 
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焼石岳をバックにお花畑が広がります。
一面のミヤマキンポウゲが焼石沼の周りを黄色に染め上げます。
う~ん、しかしながら天気が今ひとつなので色がくすんでいます…。
これがもっと天気が良かったら色も良かったであろうに…惜しいです。
 
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焼石沼から少々急な坂を登りきると、9合目分岐点に出ます。
ここからは南本内岳・東焼石岳・焼石岳の三方向に道が延びています。
焼石山塊の一大ジャンクションと言える場所です。
 
時刻は10時過ぎ、登山口から2時間半でここまで来ました。
標準コースタイムが3時間強ですから、ずいぶんがんばった事になります。
 
9合目分岐で休んでいると、突然一人の男性に声をかけられました。
「もしかしてブログやってますか?」
いつかはそんな日が来るかと思ってはいましたが、その時は唐突に訪れました(笑
 
声をかけて頂いたのは「ご機嫌オヤジ」さん。
ブログに何度かコメントを頂いた事もある方で、確信を持って声をかけたと言われました(笑
特徴的だからすぐにわかった…とも(爆
 
あれ~、そんな特徴的ですか?
おかしいなぁ、目立たないようにこっそりと登山道も端を歩くようにしているんですが…(笑
 
それはともかく、山で目撃された事は何度かあったのですが、
声をかけていただいたのは初めてだったので、とても嬉しかったです。
やっぱり、同じ山好き同士、お会いして色々とお話しできたら楽しいじゃないですか。
 
ご機嫌オヤジさんからは、今日が「岩手秋田親善登山」の日だということを教えていただきました。
なるほど、どおりで…。マイクロバス2台というのは尋常じゃないと思っていたんですが
そういうことだったんですね。
 
ご機嫌オヤジさんは、このまま焼石方面に進むとの事だったので
私達はここで別れて、まずは南本内岳のピークを踏んでくることにしました。
分岐十字路の左側の道へと踏み込みます。
 
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登山道の一部は未だに雪渓の下でした。
しかし、前後に真新しい足跡があるのですが、雪渓上にはほとんどトレースが見あたりません。
急速に雪解けが進んでいて、付けたトレースもすぐに消えてしまうようです。
 
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いったん下って沼に出ます。
立派な「南本内川源流碑」が建っていました。
沼の名前はわかりませんでしたが、南本内沼とでもしておきましょうか。
 
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沼から少し登り返して、なだらかな丘を越えると池塘が点在する湿原が現れます。
周りの山々はガスで覆われ、隔絶された別天地の感があります。
 
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本当は見晴らしがいいに越したことはないのでしょうが、これはこれで趣があります。
 
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9合目分岐から30分、南本内岳山頂に到着しました。
ガスで下界の様子はまったくわかりません(笑
それでも山頂周辺の高層湿原を見渡すことができたので、それなりに満足です。
 
しかも、南本内岳は林道の通行止めで岩手県側から登るのを断念せざるを得なかった過去があるので
宿願を果たしたような気分もあり、喜びもひとしおです。
 
つづく