薬莱山を攻略した我々は、次に泉ガ岳を目指しました。
この日は一日2山攻略を目論んでいました。
薬莱山は想定よりも早い時間で登頂に成功し、時間的にはまだまだ余裕があります。

…が、一つだけ心配な点があります。
それは気温です
まだ昼前でしたが、移動している間にもぐんぐん気温が上がってきています温泉
道路に設置している温度計は場所によっては26℃にもなっていました。
暑さに弱いちゃってぃ、ピンチ!(笑
 
泉ガ岳は言わずと知れた?仙台市民憩いの山。
スキー場、野外活動センターなど設備が充実しており、訪れる人も多いため
案内標識の類は充実しており、道路も広く立派なので
なんの迷いもなく麓までたどり着く事ができますDASH!
 
…というか、人多すぎ!

なんですか、麓の駐車場には車と人が溢れています!
天気がいいからなぁ…。
人でごったがえす野外活動センターはスルーして、表コースの登山口へと向かいます。

泉ガ岳には、他にもいくつか登山コースがあるようですが、
最短で山頂に着ける(…であろう)表コースをチョイスしました。
麓のにぎわいを見た後で、登山口の駐車場が心配でしたが無事に駐車できました。
 
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登山名簿に記入し、いざスタート!
 
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登山口から5分ほど歩くと「薬師水」と書かれた水場…というか沢があります。
地図には水場標記されていましたが…飲めるの? これ…。
道は、この沢を渡って先に続いていますが、水量も少なく浅いので難なく通過できます。
 
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薬師水を過ぎると、登山道の傾斜が徐々に増していきます。
途中からは、急斜面の岩場となり、意外と登り甲斐がある道になってきました
日光に熱せられた岩が、ジリジリと輻射熱を送ってきます。

心配したとおり、私は速攻でバテモードに突入してしまいました
今年は冬の間も山に登って、体力がついたと思っていたのですが…
やはり暑さに弱いのは体質的に変わらないようです。
毎年この時期、暑いのに体が慣れてくるまで苦労するんですよね…。
 
岩のぼりの途中に「胎内くぐり」という、大岩の下をくぐり抜ける場所があります。
 
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引っかかりました…。
ザックを降ろせば何とかなりそうな気もしましたが、
めんどくさいので諦めました。
 
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細かいところが得意なツートンは難なくクリア…。
なんかちょっと悔しい…。
無駄にでかいとダメなのか…。
 
まぁ、迂回路があるので、ここを通れなくても山頂は目指せます(笑
 
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この岩場地帯の上部でカタクリが群落を作っていました。
かなり広範囲に渡って斜面を彩っているので、なかなか見応えがありました。
踏み荒らし防止のためか、立入禁止のロープが張ってあります。
 
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ショウジョウバカマも小さな群落を作っていました。
 
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岩場の急傾斜を登り切ったところが少し広めの広場となっていて
「ドーダン林」の標柱が立っていました。
休憩するにはもってこいの広場です。
我々も水分補給しながら休憩します。
 
ドーダン林の広場を出発し、もう一登りすると尾根筋にあがります。
この尾根沿いに、まだ大量の雪が残っていました。
 
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時刻は昼過ぎ。気温も上がっています。
かなり腐れた雪を覚悟して一歩踏み出しましたが、まだ締まっていました。
尾根筋とはいえ、わりと急傾斜の残雪歩きとなります。

キックステップで進むのに丁度良い堅さの雪ではありましたが
たまにスリップしてずり落ちたり…3歩進んで1歩下がる…くらいでしたか。
ここでもジワジワと体力を削られました。
 
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山頂直下には、わりと新しめのお堂が建てられていました。
中に安置されているのは薬師石像。
最近になって、山頂近くの土の中から発見されたのだとか。
こんなたくさんの人が訪れるであろう山で、長らく埋もれて見つからなかったなんて
なんだかミステリアスですね~。
 
登山口から1時間40分ほどで山頂に着きました。
ここまで出会った登山者は、わずかに4~5人。
静かな山頂を想像していたのですが…
 
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なにこの人の多さ…
 
そうかそうか、みんなリフトがあるコースとかから登ってきたんだな…。
表コースは、名前に反して裏道なんだね、きっと。
 
山頂に着いた途端、軽装のハイカーの群に放り出されました
さきほどまでの岩の急坂や、残雪歩きの現場では
間違いなく我々のような「登山者」的スタイルが違和感なかったと思うのですが
今は、間違いなく違和感バリバリです。
この人達、なんでこんな本気の格好してきてるの? みたいな視線を感じます
 
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とりあえず、人がいなくなったのを見計らって記念写真をば
ひっきりなしに誰かが記念撮影をしているので、
タイミングが悪いとひたすら待たされそう…
 
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山頂で軽くお昼御飯を食べ、景色を眺めて下山します。
眺望の方は、やっぱり霞がかってしまってぼんやりとしか見えません。
きっと空気が澄んでいれば、仙台の町並みまで見えるのでしょう。
 
帰りは、往路と同じ道を戻ります。
登りでだいぶ苦しめられましたが、下りはサクサクっと下ってしまいました。
残雪地帯なんて、登りは20分を要しましたが、くだりなんて5分未満ですよ。
思わず、登りの苦労はなんだったんだって思ってしまいます。
 
泉ガ岳表コースは、岩場あり、林間歩きありと変化に富んでいて
登山者も他のコースと比べて少なく、静かな山歩きが楽しめるコースでした。
ハイキングではなく、少し登山っぽい感じで歩きたい人向けのコースですね。

胎内くぐりをくぐれなかったのが若干ショックではありますが…
楽しい山でした♪
 
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さて、この日の登山はコレでお終い。
「あとは温泉温泉でも入って、ビールビール飲むだけだね~♪」とウキウキ気分でいたのですが
このあと、ヘロヘロ隊に思ってもいなかった悲劇が起きてしまいます。
 
ですが、それはまた別のお話。
泉ガ岳登山はこれにてお終い、おしま~い。