いよいよ暖かくなって来ましたね。
本格的に山歩きを開始するまで、あと少しとなりました。
春は里山歩きが気持ちよい季節です。
そんなわけで、過去の山歩きの記録から、
今回は盛岡近郊の里山である「箱ガ森」と「太田薬師」をご紹介させていただきます。

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 2005年某日、今日はとある『サークル内登山部』の本年の最初の活動日ということで、足慣らしの意味もあって近場の山に登ることにした。メインは「箱ガ森」であるが、ついでに隣の小さな山「太田薬師」も制覇してしまおうという欲張りな企画を立てた。

 まずは登山口へ向けて車を走らせる。箱ガ森・太田薬師へのアクセスはいたって簡単。かんぽの宿盛岡を目指せば簡単に辿り着くだろう。近くまで行けば登山道や散策路の案内もあるので迷うことはないはずだ。

 二山同時攻略ということで「箱ガ森」メインと言いつつ、車は「太田薬師」の登山口に停める。最終的にここに戻ってくるような周回コースを歩こうというわけである。
 太田薬師の登山口は山頂の薬師神社への登り口でもある。なにやらのぼりが建てられ、お祭りの準備がされている。明確な駐車場の案内が無いため、ここに車を停めておいてもよいものかどうか一瞬悩む。お祭りの準備をしている人がこちらを見ていたが、とくに何も言われなかったのでそのまま出発することにした。

 さて、まずは徒歩で「かんぽの宿盛岡」の入り口付近まで戻ってくる。箱ガ森散策コースの案内板があり、ここでルートを確認しておく。ルートより気になるのがやたらと立てられた「熊出没!」の看板である。こんな里山に熊?と思ったが、最近では住宅街での熊の目撃もあり里山といえどもなめてかかれない。熊鈴を装着する。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2b/77/gtz_leviso/folder/1353285/img_1353285_30887726_0?2007-04-13

 登山口までのアプローチに林道を歩く。車が通れる道とはいえ、鬱蒼とした森に覆われていて、すぐにものすごい山の奥へ分け入ったような感じになる。道の脇には猪去沢が流れていて水音が聞こえる。マイナスイオンを吸い込んで森林療法の恩恵にあずかる。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2b/77/gtz_leviso/folder/1353285/img_1353285_30887726_1?2007-04-13

 途中、滝がある。水が大岩の上を伝わって流れ落ちているような滝なのであまり迫力はないが、ウォータースライダーみたいに上から滑り降りたら面白いんじゃないか?などという話が出た。実際にやったら怪我するだけだとは思うが、想像するぶんには面白い。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2b/77/gtz_leviso/folder/1353285/img_1353285_30887726_2?2007-04-13

 かんぽの宿から登山口までは2㎞ほどの道のりだが、ダラダラと続く上り坂のせいで、予想以上に体力を削られていく。まだ気温が低い季節とはいえ、湿気が多くほとんど風も通らない谷間の道なので熱がこもるのか早くも汗ばんでくる。

 このアプローチの道のりを歩きたくない、という人は登山口まで車に乗って行くことも可能だが、未舗装な上、ところどころ崖崩れしていたりと道路状況は良くないことを頭に入れていった方が良いだろう。実際、登山口には普通の乗用車が複数台乗り入れてきてはいたが、万が一にも車を傷つけたくない人は乗り入れてこないのが無難である。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/2b/77/gtz_leviso/folder/1353285/img_1353285_30887726_3?2007-04-13

 林道を歩ききり、ようやく箱ガ森の登山口へと到着する。すでに軽く疲労を感じる。登山口で最初の休憩をとる。

つづく