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打席に入る前、筒香は何度も自分に言い聞かせた。「力むな」。目の前で後藤が歩かされて迎えた10回1死一、二塁。高木康の初球、低めのカーブを右中間フェンスまで運んだ。プロ初のサヨナラ打。「敬遠と分かった時は燃えるものがあった。うれしかったです」。二塁ベース付近でバンザイ。出迎えた中畑監督と抱き合って喜びを爆発させた。

今季は左足首骨挫傷で1軍合流は5月。その後も打率2割台前半と苦しんだ。中畑監督からは、余計な力が入りバットが下から出る点を何度も指摘された。ティー打撃では珍しく監督自らトス上げをして、頭の高さの球を上からたたく練習をしたこともあった。「いつも力んでしまうので。だいぶ感じは良くなってきました」。不振で先月下旬に2軍降格も味わったが、最高の結果で期待に応えた。
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DeNA加賀美希昇投手が9回を無失点に封じる好投で2勝目を挙げた。3回まで1人の走者も出さない完璧な立ち上がり。勢いを落とすことなく、低めにボールを集め、スコアボードに9個のゼロを並べた。延長10回の攻撃で代打を送られたが、打線がこの回に2点を挙げ、今季先発として初勝利。「行けるとこまで行けと言われていて、まさか9回まで投げられるとは思わなかった。(被安打2は)たまたまできただけで、自分でもビックリです」と笑顔をみせた。
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西武ホセ・オーティズ内野手が移籍後初本塁打を放った。1-0の2回1死で、ロッテ大谷のカーブを左翼席に運んだ。今季途中の6月7日に選手登録されたドミニカ共和国出身のスラッガーは「やっとホームランが出ました。初打点もついてうれしいよ」と素直に喜んだ。
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ソフトバンク今宮健太内野手が、プロ3年目でうれしいプロ初本塁打を放った。
初体験に頭の中が真っ白になった。7回無死、今宮は松永の120キロスライダーにタイミングを外されながらも、左手だけで左翼席に運んだ。「思い切りバットを振った後のことは何が何だか」。プロ3年目、通算148打席目での1号。夢見心地でダイヤモンドを1周。

すでに2ケタ本塁打をマークしている広島・堂林とは同じ年。ライバルの活躍も刺激になっているが、自分は見失っていない。「守備があって、自分は試合に出られている。それだけは忘れないようにしたい」。右手甲を骨折した松田が離脱したことで今後、スタメン出場の機会が増えることは間違いない。171センチ、67キロの小さな体に、大分・明豊高時代に高校通算62発を放ったパンチ力を秘めた21歳が混パで躍動する。
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秋田出身のソフトバンク摂津正投手が故郷での凱旋登板を今季初完封で飾った。9回3安打、9奪三振、117球の完封劇で2年連続2ケタ勝利となる10勝目をマーク。ハーラートップのロッテ・成瀬に再び並んだ。「故郷に錦を飾ったな」と秋山監督も目を細めた右腕の力投で、7月24日以来の4位浮上。「九州でも頑張っている秋田県人がいるので応援して下さい」と地元のファンに活躍を誓った摂津。頼れるエースがチームを逆転Vへ導く原動力になる。
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広島今村猛投手(21)が、24試合連続無失点の球団新記録を達成した。4-4の10回から6番手で登板。1番から始まる打線を、150キロを超える直球を武器に3者凡退に抑えた。08年梅津、10年横山の記録を塗り替えた。「ホッとしています。いろいろと言われていたので。また、今から頑張ります」と記録更新へ意気込んだ。
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秋山が2試合連続となる3号3ランでチームの勝利に貢献した。
七回、1点を勝ち越しなおも二死一、二塁の場面で右翼席にたたき込んだ。
前日29日は楽天・佐竹、そしてこの日は中山と連日左腕を攻略。後半戦から2番に座るプロ2年生は「左投手を打てないと使ってもらえない。2番はやりがいあるし3、4番に回すのがボクの仕事」と笑顔だった。
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DeNA石川雄洋内野手(26)が3年ぶりの1発で試合を決めた。同点で迎えた6回1死三塁で、外角直球をバックスクリーン右に運ぶ今季1号2ラン。「いつも通りフェンス直撃かなと思ったけど、風にも乗って入ってくれてよかった」と、プロ入り4本目のアーチを振り返った。お立ち台では、「最高です! これからもチーム全体で1戦1戦戦っていきます」と意気込みを示した主将。ファンからの大歓声を浴びた。

開幕直後は右太腿裏を痛めた影響で打撃フォームを崩し、主将の重圧も重なって極度の不振。直球に差し込まれて左翼方向への弱い打球ばかりが目立ち、5月10日の読売戦から6試合スタメン落ち。5月下旬まで打率1割台に低迷した。「練習での調子は悪くないのに試合で結果が出ない」。悩み苦しむ中、内角球を強く叩くため自ら極端なオープンスタンスに変更して復調のきっかけをつかんだ。6月20日の交流戦終了時点で打率・221は規定打席到達者でリーグ最下位。だがリーグ戦再開後は85打数35安打と打ちまくり、打率・286は同6位まで浮上した。
「今まで迷惑をかけた分、チームに貢献していきたい」。責任感の強い主将は試合後、いつものポーカーフェースに戻っていた。
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西武の5年目左腕、武隈祥太投手が12日、ソフトバンク12回戦で、八回途中1安打無失点の快投で今季初勝利を挙げた。自身2年ぶり2度目の先発で、昨季日本一の強力打線を八回一死までノーヒットに抑え、先発不足のチームの危機を救った。

あと5人で快挙を逃した。武隈は八回一死、この日117球目の135キロ直球を長谷川に左前打された。続く高谷を二ゴロに仕留め、交代を告げられた左腕に、スタンドのファンは総立ちで拍手。無名の22歳は緊張がほぐれたように笑った。
「ノーヒッターはできなくてよかった。いつかは打たれると思ってたし、まぐれでしちゃったらどうしようと思って」

先発そのものが2010年7月4日のロッテ戦以来2度目。最速139キロもキレのある直球とスライダー、チェンジアップを低めに集めた。五回から両ふくらはぎがつった。「痛かったけど、こんな機会はないんで行かせてくださいといいました」と笑顔が弾んだ。

「確かに苦しい状況だけど若手にはチャンスだからね。オレがいくんだ、という気持ちを出してほしい」と杉本投手コーチ。首脳陣の期待に応え、武隈がチャンスをつかんだ
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西武・野上亮磨投手がソフトバンク10回戦で8回1/3、2失点と好投し、3勝目を挙げた。九回に2ランを許しプロ初完封こそ逃したものの、価値ある白星。

八回までは散発4安打に封じる、すばらしい投球だった。キレのある直球と変化球を低めに集め、ソフトバンク打線を抑えこんだ。2軍で調整中の岸、西口に続いて、石井までが左ひじの張りで出場選手登録を抹消された先発陣の苦境を見事に救った。

「チームはピンチだけど、自分にはチャンスなんで」。力強く言い切った25歳の右腕がチームを引っ張る。