
打席に入る前、筒香は何度も自分に言い聞かせた。「力むな」。目の前で後藤が歩かされて迎えた10回1死一、二塁。高木康の初球、低めのカーブを右中間フェンスまで運んだ。プロ初のサヨナラ打。「敬遠と分かった時は燃えるものがあった。うれしかったです」。二塁ベース付近でバンザイ。出迎えた中畑監督と抱き合って喜びを爆発させた。
今季は左足首骨挫傷で1軍合流は5月。その後も打率2割台前半と苦しんだ。中畑監督からは、余計な力が入りバットが下から出る点を何度も指摘された。ティー打撃では珍しく監督自らトス上げをして、頭の高さの球を上からたたく練習をしたこともあった。「いつも力んでしまうので。だいぶ感じは良くなってきました」。不振で先月下旬に2軍降格も味わったが、最高の結果で期待に応えた。








