“地獄への道は善意で敷き詰められている”・・・「男女共同参画」とか「女性活躍推進」とか、あるいは「性別による無意識の思い込みの解消」とか、うっかり賛同してしまうのも“善意”には違いないのでしょう。
けれど、その先には「疑似体験の強要」があり、そに対して批判的感想を漏らすことさえ許さない「空気」が生まれ、場合によっては「思想統制」「言論統制」と言えなくもない“地獄”が待っているかもしれません。
その人の痛みは、その人だけのもの。
“疑似体験”したくらいで分かるはずもない。
分かったつもりになられても、
痛みは減らず、むしろ増えるかもしれない。
その人にしか分からない痛みがあって、
分かってあげられない苦しみがあって、
それを知る人ならば、
あえて“疑似体験”などする必要はない。
“無意識の思い込み”を解消する、ということは、
それとは別の誰かの思い込みを植え付ける、と同義だろう。
社会のあるべき姿は、
人の数だけあるはずのもの。
特定の人々が描く方向だけが正しいとして、
行政がそこを目指して何かしようとするから軋轢が生まれる。
まして予算措置をともなうともなれば、
そこに邪な心が入り込むのは必然。
生きていくうえで、理念は大切。
だからこそ、気をつけなければならない。
知らず知らずのうちに酔っていないか、と。
理念の陰に俗世の欲が潜んでいないか、と。
何をしなくても、分かる人には分かる。
何をしても、分からない人には分からない。
「東京都雇用・就業分野における女性の活躍を推進する条例」成立に寄せて思った次第です。
同じ女性であっても、その痛みは百人百様、千差万別でしょうし。
以下、資料集。
条例成立を伝える産経新聞。
「性別による無意識の思い込みの解消」を掲げる東京都女性活躍推進条例が、17日の都議会本会議で都民ファーストの会、自民党、立憲民主党会派、公明党、共産党、国民民主党などの賛成多数で可決、成立した。来年7月1日に施行される。
都は財政上の措置
条例は、雇用・就業分野で「女性が活躍できる環境の整備の推進に当たっては、性別による無意識の思い込みが、女性がその個性や能力を発揮する機会を阻むおそれがあるとの認識の下、社会全体でその解消が図られなければならない」と行政の方向性を定めた「理念条例」だ。
ただ、都民の責務として「性別による無意識の思い込みについての関心と理解とを深めることにより、雇用・就業分野における女性の活躍を推進するとともに、性別による無意識の思い込みの解消に向けて都が実施する施策に協力するよう努めなければならない」と努力義務を課している。
事業者や経済団体にも都への協力を努力義務とし、都は環境整備のため財政上の措置を講ずるよう努めるとしている。
「思想・良心の自由に影響」
採決では参政党(3人)、自由を守る会(2人)と無所属の佐藤沙織里氏の6人が反対した。
反対討論で、参政の最上佳則氏は「内心に関わる事項を是正・解消すべき対象として制度化することは、憲法19条が保障する思想・良心の自由への影響が看過できない」などと、採決せずに法律家からの意見聴取を含め十分な再審議をすることを求めた。
自由を守る会の三戸安弥氏は「条例制定後にどのような事業を行い、どれだけの公金が使われ、政策評価を行うかが示されておらず、これでは条例制定の目的が人権保障ではなく、小池百合子知事の『やっている感』を示すための自己目的化に陥っている」と批判した。
東京都による条例関連資料の一部。
女性の活躍に関する条例(仮称)の 基本的な考え方 令和7年10月 産 業 労 働 局
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/sangyo-rodo/2025-10-09-125743-918
東京都雇用・就業分野における女性の活躍を推進する条例
https://www.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/tosei/20251125_19_01
東京都による条例Q&Aの一部。
Q12 「性別による無意識の思い込みの解消に向けて取り組むことが必要」と規定されていますが、なぜ必要なのですか?
「無意識の思い込み」とは、これまでの経験や見聞きしてきたことにより形成されるもので、本人が意識しないところで日々の判断や言動に影響を与えているものです。
気付かないままでいると、「無意識の思い込み」に影響された言動が行われ、自分や周囲の人の可能性を狭めたり、傷つけたりすることがあります。
この条例では、職場や社会に根強く残る「性別による無意識の思い込み」により、気付かないうちに、女性の進学や就職の選択肢を狭めることがないよう、都民の皆様に理解と関心を持っていただくことを目指しています。Q13 「無意識の思い込みの解消」は、個人の内心に踏み込むものではないですか?
条例での取組は、「無意識の」思い込みに影響され、気付かずに他者に不利益を与える言動を行うことがないよう、気付いてもらうために情報提供をするもので、一定の考え方を強制するものではなく、個人の内心に踏み込むものではありません。
Q14 この条例では、企業に「生理痛体験会」の実施を義務付けているのですか?
本条例では、企業に女性特有の健康課題への対応を求めており、対応を進めるにあたって参考となる具体的な取組については指針で示すこととしています。生理痛体験会については、都議会の質疑の中で取組の一例としてお話したものです。女性が活躍できる環境の整備に向けて、各企業では、それぞれの実情に応じた取組を進めていただきたいと考えています。
Q15 都が「生理痛体験会」を実施するのですか?
都が企業を対象とした「生理痛体験会」を実施することはありません。
(ものすごく熱心だったっぽい)日本共産党東京都議会議員団。その修正案はとても興味深いです。
条例施行後、こういった企業が儲かるのかな?
会議室でも工場でも、全国出張
生理痛体験ワークショップ
生理痛体験からはじめる健康経営への取り組み
専用デバイスを使用して、下腹部に貼ったパッチとつなぎ微弱電流を流す「生理痛」の疑似体験。
軽度の痛みを感じながら簡単なワークを行い、同僚と気づきを分かち合うワークショップは、既に多くの企業様でご採用頂いております。
Carefull が提案するこの「生理痛体験」の学びは、女性だけの特別待遇や優遇を求めることを目的としていません。
生理痛だけでなく、様々な痛みや不調を抱える同僚や部下、そして上司が、再び活躍できる職場環境になるように。
一緒に働く仲間と体験しながら考えるきっかけづくりをお届けしています。
一方で、厚生労働省が掲げる「女性版骨太方針」によると企業の女性健康課題への対応は急務です。
健康経営のはじめの一歩として、だれもがより働きやすい職場環境づくりをはじめましょう。
上のサイト内にも埋め込まれていたのだけれども・・・かなり引く内容。








