「なぜ助けたのです?」「イタリア人なので」⎯⎯映画とはいえ、自然体でソレを言える、言わせちゃう・・・羨ましいというか、見習いたいというか、

 

 

「日本國皇帝陛下ト全露西亞國皇帝陛下トノ間及兩國竝兩國臣民ノ間ニ將來平和及親睦アルヘシ」

 

1905年9月、日露講和条約(ポーツマス条約)の「第一條」ですが・・・

 

 

●「誇り高き決断」

 

『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』というイタリア映画がありまして。

 

 

1940 年 10 月、イタリア海軍潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。

 

その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇する。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈。だがそれは中立国であるはずのベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。

 

“イタリア海軍一無謀な少佐”サルヴァトーレ・トーダロ艦長は「我々は敵船を容赦なく沈めるが、人間は助けよう」とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断を下す。

 

だが狭い潜水艦の艦内に彼らを収容するスペースはない。しかもその決断は、潜水艦唯一の長所ともいえる敵に見つからないよう潜航するのをあきらめ、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行することに他ならなかった——。

 

 

 

というもの。

 

 

潜水艦ものとして戦闘シーンはそれなりにあります。

 

が、それよりも、乗組員と救助された“敵国人”とが織りなす人間ドラマの方に重きを置いた作品です。

 

 

●思わぬところに明治天皇のお言葉

 

救助した人達で艦内はギュウギュウ。

 

「どうしろってんだ?」という空気になりそうなところへ、艦長が思うところを伝えるシーンが見せ場、というか、聴かせどころです。

 

 

我々は敵艦を容赦なく 

恐れることなく沈める

だが人間は助けよう

 

この連絡の結びとなる言葉は

私自身のものではなく日本の明治天皇のものだ

1904年 日露戦争が始まった時発せられた

“通常の生活が続けられ各々義務を果たすべし”

 

日本は簡単に戦争に勝った

 

 

思わぬところで明治天皇や日露戦争が出てきて驚きました。

 

「各々義務を果たすべし」とのお言葉自体は、私はたまたま知ってましたけれども、それがこうして海外映画の重要な場面で引用されるのは、う〜ん、そうですね、誇らしいことだと思います。

 

日本が「簡単に勝った」かどうかはともかくとして。

 

 

乗組員のイタリア人、救助されたベルギー人、双方ともいろんな人がいるわけで、当然、様々な軋轢があります。

 

ともすれば「やっちまえ」という人も出てきます。

 

自分たちは戦争してるんだぞ、と問い詰める友人に、艦長が、我々はそれでも「まだ人間だ」と答えたのには、「あー」ってなりました。

 

 

●「日本人なので」

 

そして、ラストシーン。

 

救助された側の船長と、救助した側の艦長との遣り取りがこれ。

 

 

なぜ助けたのです?

 

イタリア人なので

 

 

嗚呼、イタリア人! いろんな意味で。

 

 

私も、私達も、

 

何かした(あった)時、

 

極々自然に「日本人なので」と答えられたら素敵だなと思います。

 

 

映画のトレーラー。本編と時系列が前後してますが、まあ、雰囲気だけ。

 

 

 

 

 


 

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地元紙のニュース。

 

 

 バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」の吉井裕鷹選手が4日、豊橋市役所に長坂尚登市長を訪ね、10月に開幕する2025~26シーズンへ向けた意気込みを語った。昨季はリーグ王者を決めるチャンピオンシップ(CS)で、あと一歩のところで決勝進出を逃した。昨季に続き豊橋市の応援リーダーを務める吉井選手。今季の目標は「リーグ優勝」と力強く語った。

 

 

 

私としては、住民投票の結果方針を変えたとは言え、アナタに表敬を受ける資格があるのですか、と腐してやりたい気分なのですが・・・

 

 

そこら辺、吉井くんに問えば、たぶん、こう答えるのでしょう。

 

「アスリートなので」