
いわゆる従軍慰安婦(ホントは戦地売春婦)問題。
事の起こりは平成3年(1991年)12月、
元慰安婦が(筋違いにも)日本政府に賠償を求めて、
東京地裁に提訴したことに始まったと言ってよいでしょう。
それ自体、
日本の(!)オカシナ人々が炊きつけたことだったのですが、
ま、ともかく、
以後、日本と韓国の反国家勢力が奇妙に結託して、
今日に至ったわけです。
で、その間、
いわゆる保守層の中で、
常に言われ続けてきたのが外務省の無策ぶりです。
それは私も否定はしませんが、
「波風が立つのを恐れるだけの外務官僚はケシカラン」
式の話なら、無理もないんじゃなかろうか、
という気も、実はしています。
今回は、
(知り合いがいるとかではないのだけれど)
常に標的にされがちな外務官僚を、
ちょこっと庇ってみようかなと・・・
で、唐突なんですが、
H3.11.5.渡辺美智雄、
H5.4.7.武藤嘉文
H5.8.9.羽田孜、
H6.4.28.柿澤弘治
H6.6.30.河野洋平、
H8.1.11.池田行彦
H9.9.11.小渕恵三、
H10.7.30.高村政彦、
H11.10.5.河野洋平、
H13.4.26.田中真紀子、
H14.1.30.小泉純一郎、
H14.2.1.川口順子、
H16.9.27.町村信孝、
H17.10.31.麻生太郎、
H19.8.27.町村信孝、
H19.9.26.高村政彦、
H20.9.24.中曽根弘文、
H21.9.16.岡田克也、
H22.9.17.前原誠司、
H23.3.9.松本剛明、
H23.9.2.玄葉光一郎、
H24.12.26.岸田文雄
以上、
慰安婦が問題となって以来の歴代外務大臣です。
(外務省ホームページ:歴代外務大臣一覧より
→http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/gaisho/reference.html)
なんと22人!
今、4年目となる岸田外務大臣を除くと、
21年で21人、平均1年1人!!
外務省で一番エライのは、
言うまでもなく外務大臣です。
トップがこうも度々代わってしまうんじゃ、
その下にいる人々が安心して「戦える」はずもないでしょう。
上がそんなんなら、
誰だって目立つことはせず、
全てやり過ごそうとするでしょう。
そもそも、
初動を誤ったとしか言いようのない、
首相の謝罪やら、官房長官の発言やらは、
外務官僚与り知らぬところでの、
政治判断だったわけでして。
政治家とマスコミと、
どちらの罪がより重いのかは判断しかねますが、
この辺りから、日本の世論も、
「慰安婦って強制連行だったのかも。ま、とりあえず謝っときましょう」
という雰囲気に染まってしまったんです。
そういう国民大勢の「気分」を離れたところで、
一部保守層(!)の意向に沿うような「事実」の主張をしてしまったら、
下手すりゃ首が飛びますよ。
今日に至るも、
「慰安婦=職業としての売春婦」だと、
本当のことを言うだけでバッシングを受けるんですから。
外務省一般が「何もしてこなかった」のは、
まさしく国民一般が「何も言ってこなかった」からです。
(もちろん、
外務省の中にもソレじゃダメだと頑張った人もいるし、
国民の中にも懸命に発信してきた人はいます)
ともあれ、
つい最近のことですが、
ようやく主張する外務省に変わりつつあります。
それは、外務官僚が変ったからではなく、
安倍総理・岸田外務大臣が替わらずに、
それなりに長くやっているからこそです。
日本は議会制民主主義の国ですから、
批判自体は、いくらでもして良いのですが、
でもそれは、
切って捨てるためではなく、
叱咤激励のためだと、国を想ってのことなんだと、
相手に、第三者に、伝わるような仕方でなければと思いますね。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
*冒頭画像は外務省ホームページ:外務省について 組織案内・所在地
→http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/sosiki/index.html
参考までに、
慰安婦問題の経緯

(産経新聞’15.12/30大阪6版)
強制連行 国連で否定へ

(産経新聞2/1大阪6版)
(Web産経ニュース:強制連行を国連で否定へ 政府、来月初報告へ
→http://www.sankei.com/politics/news/160131/plt1601310012-n1.html)
ちなみに、
いわゆる河野談話の文章自体は、
実は「強制連行」を直接認めているわけではありません。
(認めたとも取れるわけですが、
その意味で、この度の日韓合意と通じるものがあります)
外務省ホームページ:慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
→http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html