世の中には、
困っている人がいなくなると困ってしまう、
という種類の人が少なからずいます。

例えば、
「差別と偏見に苦しむ障害者」を政治利用する人たち。

例えば、
「基地負担に喘ぐ沖縄」を政治利用する人たち。

そして、
「原発事故から立ち直れない福島」を政治利用する人たち。

この手の人たちは、
とてもよく似た手法を取ります。

それは、兵法に言うところの、
一点集中、各個撃破、です。

福島県の浜通りで、
「みんなでやっぺ!! きれいな6国」
というプロジェクトがあったそうです。

ところが、
国、県、沿線自治体が後援しているにも関わらず、
共催団体のひとつ「ハッピーロードネット」のみが、
電話、ファックス、メール等で「攻撃」されたといいます。

1日平均30件、10月末までで約1000件。
その数にはびっくりですが、
ただ思うに、発信源は、せいぜい数人でしょう。

何故にそれほどしゃかりきになるのか?
その理由は・・・

簡単に言ってしまえば、

ハッピーロードネットが、
放射線被害について冷静な判断をしているからなんです。
福島を元気にしたいと願っているからなんです。

困っている人、可哀相な人、
不安に怯える人、絶望している人、
そういう人達ががいればこそ、
自分の生きる道がある。

ソレが本音の人達にとって、
何としてでも潰したい相手なんですね。

だからこそ、中高生をもダシにするし、
脅すようなマネもするのでしょう。

他人の不幸を蜜にしているこの手の人たちに、
いちいち頓着する、

つまり、報道で取り上げたり、
その報道に接して憤ってみたり、
そういうこと自体、
もう止めにしたた方が良いのかもしれません。

困っている人がいるなら、
いや、頑張っている人がいるなら、

静かに応援して、静かに手助けする、
本当は、それで十分なんじゃないかと思います。


*ハッピーロードネット
 →http://happyroad.net/

*「みんなでやっぺ!! きれいな6国」
 →http://happyroad.net/wordpress/wp-content/uploads/2015/09/Image150915145225.pdf


(産経新聞11/10大阪6版)