一般論として。
自殺は卑怯です。

それぞれが、それぞれに、
自殺せざるを得ない理由があったのでしょう。

そこには深く同情するし、

何故気づいてあげられなかったのだろう、とか、
救ってあげる手立てはなかったのだろうか、とか、

親しい人が亡くなれば、
私だってそう考えると思います。

けれど・・・

死人に口なし、と同様、
死人に耳なし、で、

残される者の、そういう切なる問いかけ自体を、
自殺者は拒否しています。

内なる思いを、
そのまま察してくれなかった、

それで周囲の人間を責めるのは、
やはり違うんじゃないかと思います。

まして、
遺書でもって初めて「真実」を吐露するというのは、
一体何を望んでそうするのでしょう。

暴露?復讐?

すでにこの世にいない人を責めているわけではありません。
まだこの世で生きて迷っている人に問いたいのです。

反論の機会を与えない糾弾というのは、卑怯ではないですか?

家族や友人、周囲にいる人を責めるのは簡単かもしれないし、
ましてや社会の責任を云々しても何者かに利用されるだけです。

事が起きてしまってから、
すでにソレが失われてしまってから。
「命の大切さ」なんてキレイ事を言いつのる。

そんなんで自殺志願者に届くはずもない。
そんな理屈で解るくらいなら、迷いもしない。

「社会」の側が反省するとしたら、
そういうことなんじゃないでしょうか。

だから私は、ひたすら叫びたい。
卑怯なマネをするな。ともかく、死んじゃダメだ!

*冒頭グラフは、内閣府:自殺の統計より
        →http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/