「再生可能エネルギー」って言いますけど、
それって、ホントはどういう意味なんでしょう。

使ったエネルギーは再生しません。
使ったら使った分だけ、必ず失くなります。

小遣いも、1日1時間という約束のテレビ時間も、
使えばなくなります。

再生可能エネルギーというのは、実に政治的な翻訳言葉で、
Wikipediaによれば、

〈再生可能エネルギーとは本来、
 「絶えず資源が補充されて枯渇することのないエネルギー」、
 「利用する以上の速度で自然に再生するエネルギー」
 という意味の用語〉

だそうです。

つまり、再生する、のではなく、無尽蔵にある、というだけの話ですね。

太陽光、太陽熱、水力、風力、地熱、波力、温度差、バイオマス・・・
いずれも、元を質せば核融合(太陽)で発生している莫大なエネルギーから来てるわけで、
それとの比較で、人間の存在が、その営みが、猛烈に小さい、ということでしょうか。

言い換えると、
「自然」からエネルギーを取り出す、その効率がものすごく悪い、ということかも、です。

かつ「自然」を相手にしているだけに、出力が安定しません。
これは決定的に重要だと思います。

電気は、必要なときに必要な量を生産しなければならない「製品」です。
在庫を持つことが出来ません。

電池・バッテリーのように化学エネルギーに形を変えるか、
揚水ダムで位置エネルギーに変換するか、
でしか、貯めておくことが出来ないモノです。
しかも、変換する度にロスが出ます。

で、
それなのに、太陽光発電による電気は全部買い取る?

「いつ、どれだけ納品出来るか分かりません、納品出来ない日もあります」
そいういう商品を、いつでも決まった価格で必ず買い取る?

在り得ないでしょう。

その在り得ないコトのために一般の電気料金を上げていくって言うんだから、
わけが分かりません。(参考、産経ニュース「再生エネ買い取りで政府試算」

反原発の熱に浮かされて、太陽光発電で代替しようなんて無責任な人が沢山出てきて、
後は知ったことか、とばかり「固定価格買い取り制度」を導入したナントカという元首相がいて、
いまだ、そこから一歩も動かない人もいて、

あのね、
曇りや雨で十分な発電が出来ない日でも、電気はやっぱり要るんですよ。
その分の発電施設は、結局別に用意して置かなければならないんです。
輸入できないんですから。

現状の日本において、
太陽光発電は、自宅の屋根、自社の屋上とかで、
「晴れた日には電気代節約ね」
くらいの導入が「イイ加減」なんですよ。
もちっと、真面目に考えてほしいですね。

ついでに言います。
自分が太陽光発電に懐疑的だからかも、という自覚含みですが、

例えば、こんな(↓)感じで、



あちこちに出来た太陽光発電所は、
景観を台無しにしてると思うんですけど・・・

さらには、
そこにあったはずの緑が失われ、ソーラーパネルの日陰に草は生えず、
土中の微生物が影響を受け、ミミズ、モグラなどの食料を奪い、
それらを捕食していた山里の肉食動物にも・・・
という事も考えたりして、

「環境保護」の観点からしても、どうなんでしょうねえ。