ここのところ大陸のお国は、
軍事的膨張政策とともに、
世界中で「三戦」を繰り広げているとのこと。
世論戦、心理戦、法律戦、の三つだそうで。

つい先ごろ(2週間前)も、
昨年発表された4項目の日中合意文書について、
彼の国が、機先を制する形でその意(図的な英)訳を公表していた、
という報道がありましたね。

「素早く、容赦なく、確実に」を地で行ってます。
産経ニュース朝日デジタル

ところが、多くの日本人は
この「素早く」というのが不得手で、
ついつい論を積み重ね、ゆっくり進めて、
最後に結論を、と考えてしまうんです。

「容赦なく」論破するのも苦手で、相手を慮って手心を加えてしまったり。

相手に「確実に」に伝わったかどうかよりも、
自分が「正確に」言えたかどうかを気にするという傾向もあるように思います。

今更詮無いことですが、南京大虐殺とか、従軍慰安婦強制連行とか、
すぐさま「それは違う!」と言っておけば状況は違ったのだろうと。
(もっとも、後者を最初に言い出したのは日本人ですが)

いや、ホント、白地を赤く染めるのは簡単で、
けれど、それを青く染め直すのは、無茶苦茶に手間がかかります。
というか、頑張っても紫にまでしか持っていけなかったりするんですよね。

「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを賭ざるなり(孫氏・作戦)」
「巧遅は拙速に如かず」です。

世論戦もそれが「戦」である以上、先手必勝、斬り合うつもりでやらないと。

このごろは、外務省も頑張ってはいるようなんですが、
イカンセン、真面目過ぎる。

残念ながら、世界中どこの国でも、
「世論」は、最初の印象でほとんど固まってしまいます。

菅官房長官の調整能力、発信力は、素晴らしいと思うのですが、
それはそれとして、
やっぱり見目麗しい広報担当も必要ですよね。
「人は見た目が9割」だそうですから。