今年に入ってから、店舗内の書棚に手を入れ、文房具の割合を増やしたりなどしていたのだけれど、時代の波に抗いきれず(?)閉店してしまいました💧

 

 

●まさかの「夜逃げ」?

 

入口に佇む妻子(ヤラセ写真)。

 

 

 

前もって予告があったわけではなく、行ったら閉まってたというやつでありまして。

 

 

注文、予約、定期購読、取り置き、ポイント、全てについて「申し訳ございません」「何卒ご理解いただけますよう」という・・・

 

 

 

エントランスのガチャも、一等地の平台もそのまま。

 

 

 

何なら立て看板さえも。

 

これは、もう、いわゆる「夜逃げ」ですよね?

 

 

●「活字の人達」から

 

ちょっと前に、読売Webが相当な分量の記事を上げていました。

 

 人は「本」を読むことで多様な思考に触れ、創造性や独創性を育み、それによって文化が生み出される。さらに読書は、読解力や想像力、共感力、交渉力、表現力を磨く知的基盤でもある。ごく身近にあって様々な本との出会いをもたらす書店は、本と人とをつなぐ「地域の文化拠点」であり、その存在は日本人の教養や人格形成と深く結びついているだけでなく、国力の源にもなっている。

 

 いま、その書店が衰退し、全国各地で無書店エリアが拡大している。本との出会いの場である書店がなくなれば、そうした機能が失われるだけでなく、国の存立基盤や競争力まで脅かしかねない。

 

 海外には、書籍を「生活必需品」「文化財・文化資産」と位置づけ、書店を含めて手厚く保護している国もある。それに対し、我が国は公的な支援が不十分で、書店の減少に歯止めがかからない。もはや一刻の猶予もない。国や自治体はもちろん、本に関わる全ての事業者が協力して、文化の拠点である書店の活性化へ向け、様々な施策を講じていく必要がある。同時に、「読書離れ」を食い止めるため、幼少期から本に触れる機会を増やし、読書の楽しさや有益性を実感してもらうことも重要だ。

 

 

 

 

どのあたりまでを「文化歳出」という枠に入れているのか、というところは気になるのだけれども。

 

 

 地方の書店が減ることは、地方文化の衰退にもつながりかねない。都市と地方との「知の格差」が生じるのを防ぐことは、政府が最重要課題として掲げる地方創生という観点からも重要である。

 

 交付金を活用した書店活性化は、地域のにぎわい創出にもつながり、地方創生の趣旨に合致する。現行の交付金などを活用した書店活性化はもちろん、中小書店が活用しやすい支援制度の創設や、書店経営者に対する経営アドバイザーの派遣など、書店経営者と伴走するような支援策が求められる。

 

 政府の「デジタル田園都市国家構想交付金」は、デジタル化により地方の活性化を図ることを目的としている。人手不足のほか、人件費や家賃の高騰で経営が苦しくなっている書店に対し、業務負担の軽減に向け、書店運営のデジタル化にかかる費用を交付金で支援することは、制度の趣旨にもかなう。また、地方での起業に移住支援金を合わせて最大300万円を助成する起業支援金を、書店活性化に積極的に活用すれば、書店空白地域の解消にもつながると考えられる。

 

 

 

まあ、何でもやってみる、のは大切。

 

 

 街の書店には、ネット書店とは違う様々な機能がある。思いがけない1冊と出会える魅力はその一つだ。これまで興味や関心を持たなかった分野の書棚を眺めているうちに、気になる本が見つかり、実際に手に取ってみる。その1冊が、その後の人生を変えることもある。

 

 SNSの普及で、他者と容易にコミュニケーションが取れる時代になった。一方で、関心のある情報ばかりに囲まれる「フィルターバブル」や、似た考えの人たちばかりとつながり考え方が偏ってしまう「エコーチェンバー」によって、自分と異なる考えや価値観に触れる機会が失われる危うさが指摘されている。書店に並んだ多種多様な本に触れることは、自分と異なる意見も存在することを知り、幅広い考え方を受け入れる素地になるだろう。

 

 〜〜〜 〜〜〜 〜〜〜

 

 地域には読書や活字文化を大切に考えている人たちが少なからずいる。本の魅力を知ってほしいと、イベントなどを開いている団体もある。こうした力を結集し、これからも書店と読書文化を守っていきたい。

 

 

 

「思いがけない1冊と出会える」「書店に並んだ多種多様な本に触れることは、自分と異なる意見も存在することを知り、幅広い考え方を受け入れる素地になるだろう」といった辺りは、そのとおりだと思います。

 

思いますが、「少なからずいる」は、つまり「決して多くはない」ということだからなあ、という哀しい現実もあったりで。

 

 

●政府(経済産業省)もそれなりに

 

「政治」も、何もしていないわけではなくて。

 

経済産業省では、街中にある「書店」は、多様なコンテンツに触れることができる場であり、創造性が育まれる文化創造基盤として重要であるという認識の下、令和6年3月に「書店振興プロジェクトチーム」を立ち上げ、関係者との車座対話等を通じてヒアリングを行い、「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」を公表します。
 

本「課題(案)」については、令和6年10月4日(金曜日)から同年11月4日(月曜日)までの間、パブリックコメントを行います。
 

また、中小企業庁の支援策などを整理した、「書店経営者向け支援施策活用ガイド」及び、各地の経済産業局が、全国約30店舗の書店にヒアリング行った「全国書店ヒアリングでの声」についても公表いたします。
 

経済産業省としても、今回の課題の整理を通じて、政策の検討を本格化させていきます。

 

という話で。

 

以下、それぞれ表紙と目次、もしくは「まとめ」部分だけ。

 

 

 

 

関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)

 

 

 

書店経営者向け支援施策活用ガイド

 

 

 

 

全国書店ヒアリングでの声

 

※経済産業省:「関係者から指摘された書店活性化のための課題(案)」

https://www.meti.go.jp/press/2024/10/20241004002/20241004002.html

 

 

●「一般社団法人」も

 

いわゆる天下り先でしかない、のかもしれませんが「全国書店再生支援財団」なるものもあったりします。

 

 

もうこれ以上、書店のない地域を増やしたくない。

 

いま、「書店のない街が」急速に増えていることをご存じですか?

 

全国で2割以上の市町村が、地域に一軒も書店がない無書店エリアとなっているのです。「もうこれ以上、書店のない地域を増やしたくない。」この強い想いから全国の書店有志が集まって「全国書店再生支援財団」は設立されました。出版業界には読書推進に取り組む団体はいくつもありますが、書店を直接支援する団体はこれまでありませんでした。わたしたちは街の書店の灯を守るべく、引続き様々な支援をおこなってまいります。

 

全国隅々に書店が存在することが、この国の知性と文化を支え、そして、豊かな未来を約束してくれると確信しております。

 

 

以下のような「事業」に取り組んでいるそうです。

 

 

1️⃣小売書店の支援

共同受注・経費削減等の具体的支援
POSレジ導入等の支援
キャッシュレス端末導入支援
書店兼業化の支援
書店新規開店等の応援

 

2️⃣読書推進運動

地域・団体による読書推進活動の支援
子どもたちへの図書寄贈等の支援
地域書店の読み聞かせ活動等の支援
読書推進等の地域イベント開催の応援

 

3️⃣書店人の育成

各種セミナー・講習会等の開催

 

4️⃣業界各種団体への支援

書店大商談会(東京・大阪・北海道等)等の活動支援
JPRO等の活動支援
書店の活性化に寄与する活動を、
積極的に支援しております。

 

5️⃣それらの目的を達成するための必要な事業

 

 

 

まあ、誰であれ何であれ、やらないよりよりは良いと思います。

 

 

色んな意味で「顔パス」に近かった書店が失われて哀しくなりましたが、仕方ありません。

 

まずは、定期購読・取り寄せ関係を別の本屋に切り替えないとなあ、です。

 


 

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こんなのをご存知でしょうか。

 

 

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自分としては、同じ「ネットで注文」にしても、アマ◯ンとかでなく、あくまでも書店を通して、ということで、件の書店を「引取店舗」に指定、売上に協力してたつもりなんですけどね。

 

 

ちなみに、トーハンでも同じような取り組みをしています。

 

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