世に何を訴え出ても別にダメではないのだけれども・・・正直、若さの無駄遣いだなあと思わないでもない。
ワタクシとしたことが、思わず「はい?」と反応してしまいました。
何か「くそうっ」です。
(中日新聞8/7-23面)
●大人なつもりの子供と、子供みたいな大人
重大災害の危険にさらされるなど気候変動で人権が侵害されているとして、愛知県など全国の10~20代の若者が6日、主な火力発電事業者10社に二酸化炭素(CO2)排出量の削減を求め、名古屋地裁に提訴した。原告の弁護団によると、過去の同種訴訟は個別の事業者を相手取ることが多く、「国内初の本格的な気候訴訟だ」と意義を強調する。
えーと、それで「弁護団の皆さんは、お何歳なんですか?」と問わずにいられないのだけれども。
これは、真実「若者」が言い出しっぺで、その「弁護」なのかしら。
いや、違うでしょう。
とりあえず、自分達の主義主張(趣味嗜好)のために「子供」を使うのは、あまり関心しませんな、と思います。
もちろん、中学、高校はともかく、大学生にもなって「大人」にホイホイ利用されちゃうのもどうか、とも思いますが・・・
利用されているのではなく、自らの意思だと言うんでしょうけど、まあ、色々ナイーブに過ぎますね。
原告は14~29歳の中学生や高校生、大学生ら計16人。訴状などによると、JERA(ジェラ)や電源開発(Jパワー)、東北電力などに対し、昨年12月の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の合意に基づき、火力発電によるCO2排出量を2019年比で30年に48%減、35年に65%減とするよう求めている。
合意された数値は事業者の「最低限の法的な義務」で、この水準を上回るCO2排出は民法上の不法行為に当たると主張。「気候変動で原告の生命や身体、健康への脅威は現実化している」などと訴えている。
CO2排出量が最も大きいとされるジェラには、中部電力(名古屋市)が50%の比率で出資するため、名古屋地裁で訴訟を起こした。ジェラの担当者は「訴状を受領していないためコメントは差し控える」としている。
そりゃね、大人も子供も、本人の好きにしてくれたら良いのだけれども・・・
「気候変動で原告の生命や身体、健康への脅威は現実化している」とか言われてもなあ、です。
そんな訴え、裁判官も困ってしまうでしょう。
いや、近頃は(昔から?)困った裁判官も多いから、案外共感してしまうのかもしれません。
●不確定要素満載「気候変動」
だいたい、巷間流布している「地球温暖化・異常気象多発」といった言説からして、相当に怪しげですからね。
確かに、今年の夏は暑いです。
7月、全国各地で観測史上最も平均気温が高かった、というのは事実でしょう。
でも「観測史上」言うたら、つまり、そんなのは、たかだか、ここ数百年の話で。
しばしば取り沙汰される異常気象にしたところで、観測・計測されること、そして報道されることが増えただけ、という言い方もできますし。
というか、それが正しいものの見方だ、というヤツでしょう。
人類史上、ついこないだまで、人が3日で歩いていける範囲外で、ゲリラ豪雨があろうと土砂崩れがあろうと、そんなことは風の噂くらいにしかならなかったんですから。
●地球温暖化は「神」の領域
地球温暖化にしても、今日明日の天気予報さえ外す事の多い「科学」が、何故に10年20年後の気候について断定できるんですか、という話です。
百万歩譲って、仮に地球温暖化傾向が事実だとして。
その原因は、二酸化炭素(や、牛のゲップ)で確定? そんな馬鹿な、です。
地球環境保護を訴えて気持ちよくなっている人達は、人類として謙虚なフリして、その実、はなはだ傲慢だということが分かっていません。
500万年の歴史しか持たない人類が、何かしたりしなかったり程度のことで、地球が熱くなったり冷たくなったりするはずもないではないですか。
太陽活動を含め、それこそ「神」の領域でしょう。
それでも、地球号の一員として何かしたいと言うなら、まず冷房を止めなさい。
火力発電所や、ついでに原子力発電所を止めたいたいなら、その分、電気使用量を減らせば良いんです。
でもって、(太陽光発電ができない)曇りの時、(風力発電ができない)凪の時は、人類活動停止。それしかありません。
●危険も不安も(たぶん)商売
昔からとそうだと言えばそうなのだけれども、近頃とみに「アテンション・エコノミー」の度合いが増しているようで。
地球温暖化然り。新型コロナウイルス感染症然り。
人が何をしてもしなくても大して変化のないものに対して、何かすれば(買うとか消費するとか)どうにかなるかのような幻想を撒き散らして儲けている人達がいるのです。
「地震が来るよ」も、そう。
そりゃ、いつかは来るでしょう。
「東海地震」なんて、ワタクシが小学生の頃から、ずっと言われ続けてますからね。
感染症も、環境も、地震についても、それぞれが、それぞれの判断で「持続可能」な対策をすれば、それで良いのです。
対策の遣り過ぎということはない、というのは嘘です。
新型コロナ対策は、実際遣り過ぎて、企業倒産、鬱、自殺を増やしました。
半ば強制したワクチン接種は、負の遺産ほぼ確定でしょう。
太陽光パネルにしても、発電効率は悪いし、何より、後の処分が非常に難しいと多くの人が指摘するところです。
そんなものを、木を切り、山を削ってまで設置する、その行為の、どこが「地球に優しい」と言うのでしょうか。
●政治と経済からの逃走
「科学」は言うほど万能じゃありません。
というか、近頃は、すっかり「政治」と「経済」に組み込まれています。
免疫の仕組みも、地球環境の在り様も、人類が知るのは、そのほんの一部でしかありません。
そんな「部分」に惑わされ、「大切な人を守るため」「子供達の未来を守るため」的な物言いの前にひれ伏して、無自覚に自由から逃走してしまう人が多過ぎます。
人間なんて、日照りの時には涙を流す、あるいは、寒い夏にはおろおろ歩く、くらいしかできないのに。
立秋。
未明・早朝は、ちゃんと涼しくなってきました。
新聞・テレビ、一部ネットが撒き散らす大文字の政治と経済(公衆衛生とか地球環境とか)から逃走し、小文字の自由(マスク着用・ワクチン接種とか再生可能エネルギー使用とか)を取り戻すべき秋ではないかなと、そんなことを思う日々です。
関連記事。
(中日新聞同上)
提訴後、名古屋市内で弁護団が開いた記者会見には、短パンやポロシャツ姿の原告12人が参加した。若者が立ち上がったのは、気候変動による被害は若い世代により大きく及ぶためだ。
「この暑さは異常。プールもスキーもできないくらい。外で遊ぶ自由を取り戻したい」。原告のうち、最年少の中学3年倉田那生(なお)さん(14)=名古屋市=はマイクを手に訴えた。
母と参加した気候変動問題を学ぶイベントをきっかけに、原告になった。「何の経験もないのに」と迷ったが、学校などで感じた気候の異変に「まじでやばい」と一歩踏み出した。
北海道幕別町の高校3年角谷樹環(こだま)さん(18)は「十数年しか生きていないが、積もる雪の量も雪の質も大きく変わった。今を生きる若者が、これから生まれる世代への責任を示すことが大事」と思いを語った。
異常気象など気候変動の影響が深刻化する中、対策強化を渋る政府や企業が訴えられる事例が世界で増えている。国連によると、関連の訴訟は2022年末時点で2180件で、17年の884件の約2・5倍に上った。
NPO法人気候ネットワーク理事長で原告代理人の浅岡美恵弁護士によると、ドイツやオランダ、米国などでは若者が原告となる訴訟は珍しくない。今回、日本でも若者が動いたことについて、浅岡弁護士は「今の若者は英語を駆使して気候変動に関する情報に日常的に触れ、『自分にとっても大事なこと』と心配している」と説明。ネット上の中傷も懸念される中「勇気ある挑戦をサポートしてほしい」と呼びかけた。
何かね、数年前の「シールズ」を思い出してしまうのだけれども・・・
「提訴後、名古屋市内で弁護団が開いた記者会見には、短パンやポロシャツ姿の原告12人が参加した」とのことでして。
その記者会見は、どこでやったんでしょうか?
どこかの建物内だとして、もちろんエアコン無し?
あったとしても、弁護団・記者の皆さんは「今回はエアコン、オフでいきましょう」くらいのことは言ってくれたんですよね?
ちなみにワタクシ、大型トラックに乗ってますけど、外気温32℃までエアコン使いません。ソレ以上ならさすがに点けますけど、設定は30℃(湿度が猛烈高い時は別)。
5月くらいから、時間をかけて「暑熱馴化」してますから、そりゃ暑いのは暑いですが、まあ、大丈夫。
もちろん、だからと言って「みんな」そうしろ、とは言いません。それぞれ体質もありますしね。
ただ(たぶん、一番暑がりの人に合わせているのであろう)めちゃくちゃに低い設定温度の冷房は止めてほしい。
それこそ「夏風邪」を引いてしまう。
(神意による)気候変動よりも、(人為による)超絶寒々冷房の方が、よほど人権侵害だと声を大にして言いたい。