研究・発表の自由があればこその科学。ところが今日、研究費は政治に押さえられ、発表媒体は経済に飲み込まれている。そりゃ皆が同じ方向を目指すわけだ。マスクもワクチンも、でもって地球温暖化も。


 

イスラエルによる(ハマス無力化を目的とする)地上攻撃が始まったガザ地区。

 

同時代を生きる者として、目を逸らすわけにはいかないのだけれども、その善悪・正邪を語る資格のない極東の島国人としては、諸事錯綜、時々刻々虚実ところを変える情報に、いちいち反応しても仕方ないよねとも思います。

 

ただ、早期終結を願い、一般市民の犠牲が少なく済むよう祈るくらいがせいぜいで。

 

 

とりあえず、ウクライナ対ロシアの時ほど、(ネットを含めれば)一方に偏った情報ばかりでないことが、せめてもの救いかな、と。

 

それでも、ハマスの側に「寄り添う」人達に言わせると「イスラエルの悪行はちっとも伝えられない」となるし、イスラエル「支持者」にしてみたら「ハマスの言い分ばかり報道されている」となるらしく、双方、自説に都合の良い情報を(真偽は別として)血眼になって拾い上げていたりするのですけれども・・・

 

 

ということで(?)、

 

 

今回は、これはもう「偏っている」なんてレベルではなく、ほぼ「閉ざされた言語空間」化している「地球温暖化」についてです。

 

 

●志を失わぬ者達

 

「Climate Intelligence (CLINTEL) 」という団体があるそうでして。

 

サイトには、こんなことが書かれています(機械翻訳)。

 

 

Climate Intelligence (CLINTEL) は、気候変動と気候政策の分野で活動する独立財団です。クリンテルは、地球物理学の名誉教授であるフース・ベルクハウトと科学ジャーナリストのマルセル・クロックによって2019年に設立されました。クリンテルの主な目的は、気候変動の原因と影響、および気候政策の影響についての知識と理解を生み出すことです。

 

この目的を達成するために:

 

1. 財団は、気候変動と気候政策に関してどのような事実が入手可能であるか、また事実が仮定や予測に変わる場合は何かを、一般の人々に客観的かつ透明性をもって伝えるよう努めます。

 

2. 財団は、これに関する公開討論を実施および促進し、この分野での調査報道を実施します。

 

3. 財団は、気候変動と気候政策について異なる見解を持つ科学者が集う国際会議の場として機能したいと考えています。

 

4. 財団はまた、気候変動および気候政策に関する独自の科学研究を実施または資金提供する予定です。

 

クリンテルは、気候科学と気候政策の両方の分野で、独立した「気候監視機関」の役割を果たしたいと考えている。

 

 

世界気候宣言
 

クリンテルの気候に関する見解は次のように簡単に要約できます: 気候非常事態は存在しません。そこで、フース・ベルクアウトは、世界の多くの気候現実主義者の見解を 1 ページにまとめた世界気候宣言を開始しました。この宣言は生きた文書であり、すべての大使やその他の専門家からの意見に基づいて頻繁に変更されます。宣言と署名者のリストの最新版は、www.clintel.org でご覧いただけます。

 

※CLINTELサイト

https://clintel.org/

 

 

な、なんと、

 

「気候非常事態は存在しません」

 

と来ましたよ。そんな素敵な人達が? です。

 

当然ことながら、マスメディアでは全く報道されていないんじゃないでしょうか。

 

 

●「世界気候宣言」

 

以下、その「世界気候宣言」pdf 版の一部です。

 

表紙。

 

 

 

World Climate Declaration

(世界気候宣言)

 

THERE IS NO CLIMATE EMERGENCY

(気候非常事態は存在しない)

 

1609 SIGNATORIES

(1609名の署名者)

 

GLOBAL CLIMATE INTELLIGENCE GROUP

(世界気候情報グループ)

 

 

お、おー、ですね。

 

 

3ページ目。「宣言」本文。

 

 

 

ふむふむ、なのですが、冒頭と、各タイトル、および末尾だけ、(機械)翻訳を。

 

 

気候非常事態は存在しない

 

気候科学は政治的であるべきではなく、気候政策はより科学的であるべきだ。科学者たちは、地球温暖化予測における不確実性や誇張を公然と取り上げるべきであり、一方、政治家は、自分たちの政策がもたらす実際のコストや想像上の利益を冷静に計算すべきである。

 

 

人為的要因だけでなく自然要因も温暖化を引き起こす

 

温暖化は予測よりはるかに遅い

 

気候政策は不適切なモデルに依存している

 

CO2は植物の食料であり、地球上のすべての生命の基盤である

 

地球温暖化は自然災害を増加させていない

 

気候政策は科学的・経済的現実を尊重しなければならない

 

 

ヨーロッパの指導者たちに対する私たちのアドバイスは、次のようなものである。科学は気候システムに対する理解をさらに深める努力をすべきである。一方、政治は、実証済みで手頃な技術に基づく適応戦略を優先することによって、気候変動による潜在的な被害を最小限に抑えることに集中すべきである。

 

 

う〜む、科学と政治に対して、あまりにも的確なアドバイスではないですか。

 

素敵すぎます。

 

 

4ページ目。より広く、一般向けの問いかけ、でしょうか。

 

 

 

これも(機械)翻訳。

 

気候モデルの結果を信じるということは、モデル製作者が入力したものを信じるということだ。これこそが、気候モデルが中心となっている今日の気候に関する議論の問題点なのだ。気候科学は、健全な自己批判的科学ではなく、信念に基づいた議論に堕している。私たちは、未熟な気候モデルに対する素朴な信仰から解放されるべきではないだろうか?

 

 

確かに。

 

「科学的」(科学、のような)体裁を整えてはいても、シュミレーションは条件次第、グラフは軸の取り方次第で、如何様にも印象操作できたりしますからね。

 

 

※気候緊急事態は存在しないpdf

https://clintel.org/wp-content/uploads/2023/08/WCD-version-081423.pdf

 

※気候緊急事態は存在しない

https://clintel.org/world-climate-declaration/

 

 

ということで、署名している科学者・専門家は、

 

世界で1,609人。

 

多いのか少ないのか、よく判らないですけれども。
 

 

●我が国にも有志が・・・

 

サイトには、日本向け(日本語)ページもありました。

 

(上の pdf と重なる部分が多いのですが)簡潔明瞭。過不足なし。なので全文引用しておきます。

 

 

気候科学は政治色を薄めるべきであり、一方、気候政策はもっと科学的であるべきだ。特に、科学者は、自らのモデリング結果が魔法の賜物でないことを強調しなければならない。コンピュータモデルは人が作ったものであり、その結果は、理論家やプログラマーの入力した仮説や仮定、関係性、パラメータ化、安定性制約などに100%依存する。残念ながら、主流気候科学においては、こうした入力内容がほとんど明らかにされていない。

 

気候モデルの結果を信じることは、モデル設定者の入力内容を信じることと同じである。これはまさに、気候モデルが中心的な話題となっている今日の気候論争の問題点である。気候科学は、健全な自己批判的科学より、信念に基づく議論に退化している。私たちは、未熟な気候モデルに対する単純な信仰から自分自身を解放しなければならない。将来的に気候研究は経験科学に大きく重点を置かなければならない。

 

 

 「気候非常事態」は存在しない

 

この緊急メッセージは、

1824

人の科学者と専門家からなるグローバルネットワークが策定した。気候科学は政治色を薄めるべきであり、一方、気候政策はもっと科学的であるべきだ。科学者は地球温暖化の予測における不確実性や誇張に対して公然と取り組むべきであり、政治家は政策措置を取った場合の利益と実際のコストを冷静に数えるべきである。

 

 

自然と人為的両方の要因で温暖化が引き起こされる

 

地質学的アーカイブでは、地球の気候は、地球が存在する限り、自然の寒冷期と温暖期によって変化することを明らかにしている。小氷河期はつい1850年前に終わったばかりである。従って、今、私たちが温暖化を経験していることに驚きはない。

 

 

温暖化のスピードは予測よりもはるかに遅い

 

世界の温暖化は、モデル化による人為的強制に基づくIPCCの予測よりも大幅に緩やかな程度でしか進んでいない。現実とモデル化された仮想世界のギャップは、私たちが気候変動をまったく理解していないことを告げた。

 

 

気候政策は不十分なモデルに依存している

 

気候モデルには多くの欠陥があり、グローバルな政策ツールとしてはまったく妥当なものではない。CO2のような温室効果ガスの影響を誇張している。また大気中のCO2濃度を高めることが有益であるという事実を無視している。

 

 

CO2は植物の食糧であり、地球上のすべての生命の基礎である

 

CO2は汚染物ではない。地球上のすべての生命に不可欠なものである。光合成は神の恵みである。より多くのCO2は地球を緑化し自然にとって有益である。空気中のCO2濃度が高まれば、地球上に存在する植物バイオマスの成長を促進する。また、農業にも適しており、世界中の作物の収量を増やす。

 

 

地球温暖化は自然災害を増加させていない

 

地球温暖化が、ハリケーン、洪水、干ばつなどの自然災害を激化し、頻繁にしていることを示す統計的証拠はない。一方、CO2緩和措置は高コストであり、有害な側面もあるという十分な証拠がある。

 

 

気候政策は科学的かつ経済的現実を尊重しなければならない

 

「気候非常事態」は存在しない。従って、パニックや警戒する理由はない。私たちは、2050年に向けて提起された、有害で非現実的なネットゼロCO2政策に強く反対する。より良いアプローチが出現するであろうし、私たちはそれを信じている。私たちには、そのアプローチを評価し適応するための十分な時間が残されている。グローバル政策の目的は不変である。それは、信頼性が高く手頃な価格のエネルギーを提供することによって、「すべての人に繁栄をもたらす」ことである。豊かな社会では、誰でも十分な教育が受けられ、出生率も低く、人々は自分の周りの環境を大事にする。

 

 

エピローグ

 

世界気候宣言(WCD)は、世界中から多くの有能な科学者を集めて策定された。このグループの卓越した知識と経験は、気候変動に対して、バランスが取れ公平で適正な見解を得るために不可欠なものである。

今後、このグループは、「Global Climate Intelligence Council」としての役割を担っていく。CLINTELカウンシルは、要請のあるなしに拘わらず、気候変動とエネルギー移行に関する助言を世界の政府や企業に提供する。

 

署名者

1. Takahiko Ban PhD Chemical Engineering, Associate Professor at Osaka University
2. Masayuki Hyodo, Professor of Earth Science, Kobe University
3. Yoshihiro Muronaka, Professional Engineer, PE Office President, Energy & Environment
4. Mototaka Nakamura, Atmospheric and Oceanic Scientist (ScD in Meteorology, MIT)
5. Dr. Hiroshi L. Tanaka, Professor in Atmospheric Science, Centre for Computational Sciences, University of Tsukuba
6. Junji Yamamoto PhD, Professor of Earth and Planetary Sciences, Kyushu University

 

https://clintel.org/japan/

 

 

「気候科学は政治色を薄めるべきであり、一方、気候政策はもっと科学的であるべきだ」

 

「気候モデルの結果を信じることは、モデル設定者の入力内容を信じることと同じである」

 

 

ホント、そのとおりで。

 

 

署名者が、ここでは1,824人になってます。

 

「現役」でありながら「資金提供者」に反旗を翻すのは勇気の要ることでしょうけれども、この先、じわじわと増えていくでしょう。そうであってほしい。

 

 

新型コロナ[対策]禍における「有志医師の会」等が少しずつ認知されているように、こちらも、広がっていけば良いなあと思います。

 

 

●例によって身も蓋もないことを

 

だいたい、今日明日の天気予報ですら外すのに、10年後20年後の気候予測なんて、そりゃ当たるはずがないって話で。

 

そんなアヤフヤな「信念」に、皆が、ワタクシが、付き合う必要はないのです。

 

 

(地球環境のために)どこかのエライ人が「何かを止めよう」と呼びかけるまでは、まあ良いとして・・・

 

「切り替えていきましょう」「取り入れていきましょう」みたいな、

 

人の生き方に踏み込んで、とりあえず何かを買わせようとする類の言説は、もうね、全て胡散臭いと思うようにした方が良いかもしれませんよ。

 

 

こちら「(あらゆる媒体で広く喧伝されている)気候非常事態」に様々なツッコミを入れている動画です。判断材料として、お時間あれば。

 

 

 

 

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敵とか味方とかですらなく、ただ、一番弱い人、攻撃しやすいところを狙う、という意味でのテロは、やっぱり許せない。というか、許したらダメだと思う。

 

もちろん、だから報復が正義だとは言いません。

 

でも、テロをするにも理由がとか事情がとかは、やっぱり違う気がする。

 

 

「テロは許されないけれども気持ちは分かる」には寄り添えません。

 

「気持ちは分からくもないけどテロは許さない」の方がしっくり来ます。

 

 

「あっちが悪い」を止められないなら、そりゃもう、とことんやるしかないのかもしれなくて・・・

 

 

こちら、絶望系アニソン歌手のReoNaさん。