「イイのかなー、ダメなのかなー」なんてドキドキしてる、まさにその時、スマホの「キロク」画面を示されたなら、ウブなワタクシなんぞ「予想と異なる事態」に「恐怖又は驚愕」してフリーズしてしまいそうです。
何であれ、人それぞれでしょうけれども・・・
●「強制」<「不同意」
先月でしたか、「強制性交罪」が、これからは「不同意性交罪」になるよ、という(のと、その他諸々の)刑法改正がありました。
「強制性交罪」の罪名を「不同意性交罪」に変え、同意がない性行為は犯罪になり得ることを明確にした改正刑法が13日、施行されます。
性行為を犯罪として処罰するには、これまで加害者が「暴行や脅迫」して犯行に及んだことなどの証明が必要でしたが、被害者側からは「暴行や脅迫」を受けなくても恐怖のあまり動けなかったり、相手との関係性で抵抗できなかったりするのが実態だという指摘が相次いでいました。
このため、13日施行される改正刑法では「強制性交罪」としていた罪名を「不同意性交罪」に変え、同意がない性行為は犯罪になり得ることを明確にしました。
そのこと自体は、まあ、何と言うのか、「暴行や脅迫」によらずとも(事実上)「強制」となりうることは、世に多々あるわけで、方向として間違ってはいないのかな、と思います。
思いますけれども・・・
NHK様の解説によると、時効も延長されるのだそうで。
●「成り行き」とか「雰囲気」とか
もう5年くらいか、もっと経ちますかね。
「#MeToo運動」なるものがあって、セクシャルハラスメント「疑惑」については、「被害者」は何年遡って糾弾してもOK、逆に「加害者」は弁明の機会すらない、みたいなことがやたら増えました。
こちとら、権力も、社会的地位もない一般市民でございますから、ほとんど関係ないことではあります。
とは言え、成り行きとか雰囲気とかが絡むこの手の「行為」について、後から「言ったもん勝ち」がまかり通る(ように見える)のは「ちょっと、どうなの?」という気分があるのも確かで。
実際、何年も前のことについて「同意してた」「いや不同意だった」を争うって、猛烈不毛だと思います。
それでも、何かオカシナ相手に当たっちゃったとか、あるいは、その時には、確かに同意した(はずだった)のに、後から、どちらか一方が「実は同意してなかった」なんて言い出した日には、それこそ反論のしようもないわけで。
まして、時間の経過とともに双方違う世界に立つようになって、利害得失、嫉妬羨望が絡んできた日にはね・・・
「したら何? 行為前に、いちいち同意書作成するんですか?」
といった、半ばヤケ混じりの意見が散見されたのも自然の摂理でしょう。
なんて鬱屈してたら・・・
まあ、世の中(特に法曹界)には、凄い人がいるもので。
●スマホは空気? 違うでしょ!
こんなニュースがありました。
不同意性交等罪で「本当は同意していなかった」という相違を防ぎつつ、その場の雰囲気を壊さず性行為の同意を手持ちの端末上で行える弁護士監修の性的同意アプリ「キロク」が開発中です。カップルの健全な関係を育むことを目指します。8月25日リリース予定。
とはいえ、不同意性交等罪について、性交等をした時点で同意があったと思っていた場合でも、後から相手が「本当は同意していなかった」と申告することで、加害者として罪に問われる可能性があります。密室で同意があったことを証明するのは困難です。
そのような相違を防ぐ為に「性的同意書」を準備する必要がありますが、紙を出して記名・捺印の手順はその場の雰囲気を壊してしまうなど、懸念の声が上がっています。そこで法改正に伴い、性行為の同意を手持ちの端末上で行える性的同意アプリ「キロク」が開発されています。
いや、その、えーと・・・
「性的同意書」云々というのは、一応ごもっともな指摘です。
でも、だったら、スマホを出してアレコレ入力・タップするという手順であれば「その場の雰囲気を壊してまう」ことはない、とでも言うのでしょうか?
スマホの操作にしたって紙に書くのと同じで「空気」じゃないでしょうに。
てか、自分、スマホ持ってないですけどね。
なので、まるで息をするかのように「スマホで」と言うのもやめてほしい。
加えて、「罪に問われる」のを防ぐため、とは言え、このテのことについて、何時、何処で、という「履歴」が残るから安心って・・・
これを大真面目に考えてやってる、ってことにびっくりです。アナタ達の精神は「健全」なのかい? とツッコまずにいられません。
ウチの奥さんから・・・これ、ひょっとして「パートナー」に覗かれちゃって、そこに別の人との「履歴」が残ってたら、どうなっちゃうんだろうね? ・・・という怖いツッコミあり。なるほど、そう言われてみれば、別の「犯罪」の証拠になり得えますね。
●当たり前を法律にすると・・・
もちろん「不同意性交」はダメに決まってます。
ダメに決まってるんですが、何かが違う、という気分もやっぱりあって。
これまた、どこか間違ってるのに、どこで間違ったのか分からず、世の中がどんどんオカシナ方向に進んでいく、のパターンに思えて仕方ありません。
結局、
極々一部のワルがしでかした特殊事例に多くの人が惑わされるから。
もしくは、その流れに便乗、雰囲気を利用して、法律や制度をいじり、世の中を変えてやれ、と目論む人がいるから。
というハナシ、なのでしょうけれども。
そこら辺、後になって気がついて、「いやいや、その法改正には、実は同意してなかったんです」なんて言っても、どうにもならないですよね。
あー、生きにくい。
こちら、法務省による「概要」ですが・・・
https://www.moj.go.jp/content/001399486.pdf
性犯罪関係の法改正等 Q&A
https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00200.html
何と言うか、この辺りのことは「刑法」として明文化されずとも、人として「罪」なんだよと、それこそ「性教育」の一環として、みっちり教えてやってくれ、と思わないでもない。
自民党支持率低下中。
その割に、批判する声は聞かないから大丈夫、替われる政党もないし、なんて高をくくってる人もいるらしいのだけれども。
いやいや、「批判」というのは「期待」の裏返しという面がありますからね。「言われるうちが華」ですよ(これ、上が下にじゃなく、一有権者として自民党政治家に言ってるんですからね)。
替われる政党がないのは事実だとしても、それでも、たまには冒険したくなっちゃうのも有権者の性だから。
「自ら動く」というほど熱くはないのだけれど、こっそり若い人達の応援をしようかな、くらいの心持ち(我ながら年寄りくさい)。
18歳未満は無料だそうです。
「誰も教えてくれなかった日本の食料安全保障」鈴木宣弘先生の講演会 (豊川)
~地域の食と農業を守るためにでできること~
豊かな食生活を送る今の日本。実は食をめぐる環境は大変な危機に瀕しています。
食料自給率は38%どころか、種や肥料も考慮すると10%ほど。多くを輸入に頼っています。干ばつや感染症流行、災害や気候変動などが起こり輸入が止まってしまったらどうなるでしょう? 先進国で最も多くの国民が餓死するのが日本と言われています。なぜ、ここまで自給率が下がってしまったのか? 輸入食品は安全なのか?国内の食料自給率は高められるのか?
自分たちの食は自分たちで守る!
「世界で最初に飢えるのは日本」「農業消滅」「食の戦争」の著者、多くのテレビ番組にも出演されている東京大学名誉教授鈴木宣弘先生に、日本の危機的な農業の現状といま私たちがすべきことついてお話し頂きます。