いわゆるLGBT理解増進法の成立をうけ、「自民党は、もはや保守政党ではない」と嘆く声がある。けれども「そもそも保守政党だったっけ?」というツッコミも有り得るわけで・・・

 

 

「保守合同」により自由民主党が誕生した・・・教科書的にはそういうことになるのでしょうけれども、率直に言って今は昔の物語。

 

発足当初から「憲法改正のため」と言ってはいた(らしい)し、ずっと、そのように言い続けてきた(ことになっている)のだけれども。

 

 

●「保守政党」とは?

 

だったら、それで「保守政党」だと認めて良いのかと問えば、正直「むむむ」となってしまいます。

 

何しろ、昭和30年(1955年)から優に半世紀以上、日本国憲法は一字一句、1ミクロンも変わっていないんですから。

 

 

 

もちろん、何を以て「保守」とし「保守主義」とするのか、そこら辺からして百家争鳴の趣、無きにしも非ずで。

 

 

つまるところ各種各方面、利益集団の足し算でできているのが自民党、という指摘も古くからあって。

 

 

●自民党の正体

 

法律ができれば、役所は仕事(予算と権限)が増え、結果、そのオコボレを手にする人々が(数の多寡はあるにしても)必ずいる。

 

だから、大局を見れば必要のない政策であっても、それが、たとえ僅かであれ「票になる」のであれば法律をつくってみせる。

 

そういう政党なのだ。

 

 

結果、アレとコレと整合性が取れない対策とか、アクセルをとブレーキを同時に踏む政策とかが進められるという・・・

 

ぶっちゃけ、鵺のような存在、と言えなくもない。

 

歌川国芳「京都 鵺 大尾」(「木曽街道六十九次」)

 

 

 

 

自分が直接「損」をしない限り(!)、何処かの誰かがひっそりとトクをすることには、多くの日本国民は比較的寛容です。

 

実際には、自分が納めた税金が使われているのだけれども(!)、大抵の「支援」とか「補助」とかには、関心が無いか、あるいは「まあ良いんじゃない?」くらいの反応しかしません。

 

 

人口が増え続け、何もかもが、放っといても右肩上がりだった昭和時代は、それでも、まあ良かった、のでしょう。

 

けれど、平成、令和と時代は遷り、気がついたら、30年が「失われた」のだ。

 

 

その間、自民党(と多くの有権者)は、ずっと「保守(守旧)」でした。

 

本当は、もっと「保守(漸進)」しなければならなかったのに。

 

 

●「支持者」がそう育てた?

 

「党を割ったらダメ」。

 

「党の中から改革していく」。

 

 

それはそれで、多分、正しい。

 

でも、他ならぬ自民党政治家が言うことでしょうか?

 

 

そういった言葉で支持者を繋ぎ留めることができる、という甘えが見えるのはワタクシの気のせい?

 

何なら「だって他に選択肢はないでしょ」と高をくくった傲慢さを感じるのはワタクシの器が小さいから?

 

 

「議員立法だから」と逃げ、「理念法だから」と宥め、「歯止め答弁を引き出したから」と賺し・・・

 

そうやって何もかもノラリクラリとウヤムヤにし、曖昧なままに遣り過ごしてきた。

 

 

此度もそのつもりだったのでしょう。

 

ところが、批判の声が予想以上に高まったのですね。

 

そうと知った途端、慌てて「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」なるものを立ち上げるという。

 

 

 

これまた、ある意味、自民党らしいのだけれども、あたかも、散々殴っておいて後に手当をして良い人ぶるという・・・だったら、初めから殴るなよって話で。

 

 

全くもって腹立たしい。

 

腹立たしいのだけれども、自民党は「昔からそうだった」とも言えるし「ここに来て鮮明になった」とも言えます。

 

 

●間違いは間違いとして

 

はっきりしているのは、そんなんで納得できる人ばかりではない、ということ。

 

何より、此度の顛末において、自民党内は、自由でも民主的でもなかった。

 

 

まさか、ではあるけれども、どうせ時が経てば忘れる、くらいに考えているとしたら言語道断です。

 

 

個人であれ集団であれ、間違えるのは仕方がない。

 

けれど、間違いを認めないのは、はっきりと罪である。

 

 

政治家として、肝に銘じてもらいたいと思います。

 

 

 

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どうでも良いハナシですが・・・

 

 

「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」が成立した日、ワタクシ、危うく参政党員になりそうでした。

 

それも「公認議員や政策立案へも関わり、 日本を変える行動を起こしたい方向け」の「運営党員」として。

 

しかしながら「いやいや、それ、月々4,000円だよ?」と自分に言い聞かせ、どっちにしろ、自分そんなに暇じゃないし、老い先短いし、と冷静になり、やっぱ見守るだけの「サポーター」が性に合ってるよと。

 

 

 

ついでに言うと「自民党員は年額4,000円だからね」と。

 


 

結果、相変わらず「自由寄りの保守」たる一般市民。

 

自ら知って自ら考える、という姿勢だけは失わないよう「努めるものとする」です。

 

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現国会議員が所属する政党を出て、手っ取り早く「保守政党」を立ち上げてもいずれ消えてしまう、それはそうだろうと思います。

 

衆議院小選挙区や参議院1人区では、ほぼ負けるわけで、人数が減っていく集団というのは、簡単に見捨てられ忘れられますから。

 

 

だったら、逆に、まず政党(政治団体)を立ち上げ、参議院全国比例、衆議院ブロック比例、参議院複数人区と、地道に議員を増やして行く方向なら?

 

少しずつでも増えていくというのは大切なことで、奇をてらわず、そために頑張れる、その姿勢を10年20年と保てる人々がいるなら、あるいは、と期待しないでもない今日此の頃です。