被害続出、には違いないのだけれども。どこかで「人間、生きてりゃ、そりゃそういうこともあるさ」という気分もあって。

 

 

今のところ相当に少なくて済んでいるとはいえ、実際亡くなった方もいらっしゃるわけで。あまり軽く扱って良い話ではないのだけれども。

 

 

●6月2日、確かにすごかった💧

 

何でも、24時間雨量としては観測史上最多だったそうです。

 

 

 

ワタクシもね、職場(静岡県湖西市)からの帰宅時、普段使っている多米峠が通行止めになってまして。

 

南へ迂回したら途中冠水通行止めで。

 

だったらと北へ向かったところ、あちこち水が溢れ、土が流れ出てるところもあったり。ただ、幸い通行止めには至っておらず、本坂峠越えでどうにか豊橋入。

 

けれど、そこからがまた遠かった。

 

 

やはり冠水でノロノロだったり、たまに動けなくなってる車があったり。

 

頭フル回転で、高い土地、交通量少なめ、というルートを取ろうとするのだけれど、考えることは皆大抵同じで。

 

とにかく、水が深いところでエンジン回転数が落ちないように、場合によっては、シフト・ニュートラルに切り替えて空ぶかしなどしながら・・・

 

 

普段、3~40分のところ、2時間ほどかかって、どうにかこうにか帰宅しました。

 

確かに大変ではあったのだけれど、その後、TV報道やツイッター等を見るに、むしろ、その程度でちゃんと帰れて良かったね、という感じです。

 

 

●自分(内)に向くか、他人(外)に向くか

 

こういった「自然災害」が起きた時、大概そういう流れになるのだけれども・・・

 

 

マスメディアでもネットでも、初めのうちは、事実関係のみを伝えるものが多く「ほほう、そりゃエライこっちゃ」と「共感」するものがほとんどで。

 

しかしながら、少し余裕(!)が出てきて、「街の声」を拾い「個人の感想」が呟かれるようになると、途端に「何でそういう発想になるのさ」といった「断絶」を感じるというね。

 

 

いきなり身も蓋もないことを言ってしまえば・・・

 

いかなる状況にあっても、とりあえず自分にできることを考える人と、まず他人に何かしてもらうことを考える人とがいるもので。

 

 

前者は、まあ良いとして。

 

後者は、二言目には、行政や公共交通機関の対応が遅いとか(早すぎて空振りすれば、それはそれで怒る)、ソレ(あっち、あの人)よりもコレ(こっち、ワタシ)が先だろうとか、手前勝手な優先順位を披露する始末で。

 

そういうのは、もう「考え方の癖」みたいなものだから、大人になってからどうにかなるものじゃないんでしょうね。


 

●6月3日、役立つ情報は少ない💦


明けて6月3日土曜日、さて、雨は止んだし、買い物にでも行きましょうか、と家を出たものの、5分と経たず通行止めに遭遇。ちょっと迂回したものの、普段は有り得ないところでの渋滞。エトセトラエトセトラ。

 

「こりゃダメだ」で、呆気なく撤退しました。

 

 

帰宅後、「順序逆だろ」と自分に突っ込みつつ、おもむろに「情報」入手を試みると・・・

 

マスメディアは、あちらこちら水浸しの「オイシイ絵」を映し出し、ネットは、たまたま遭遇、あるいは、わざわざ出向いたところの「目の前の光景」に溢れてまして。

 

 

いやいや、そういうことじゃなくて。

 

例えば、此処と彼処と何処とが冠水通行止めですよとマップ上に示すような、もちっと個別具体的で、かつ網羅的な情報が欲しいんだけど? です。

 

 

かく言うワタクシも、ふらふらと「散歩」に出かけて写真撮ってきましたけど。

 

 

増水した朝倉川。

 

 

 

此度も「機能」した牛川霞堤(朝倉川右岸)。

 

 

 

故に、影響が少ない豊橋公園(朝倉川左岸)。

 

 

 

霞堤とは、一定の被害を甘受することで、より大きな被害を防ぐという、先人の知恵です。

 

 

※国土交通省中部地方整備局:豊川の霞堤

https://www.cbr.mlit.go.jp/toyohashi/pamph/pdf/toyogawa_kasumitei.pdf

 

 

●最後は「個人の判断」で

 

ま、どっちにしても、種々諸々、どうにもならないからこその「自然」でして。

 

そこら辺、そう熱り立ちまするな、とも思います。

 

 

もちろん、学校や会社が、それでも登校・出勤せよ、ということもあるでしょう。

 

そのくせ、ヤバくなってから「やっぱり帰れ」と無責任なことを言う愚か者だっているかもしれない。というか、けっこういるわけで。

 

人為による、どうにかなる部分も、あるにはあるのです。

 

実際、小・中学校に関して、湖西市は朝から休校、豊橋市は通常登校の後に下校と対応が分かれましたし。

 

で、お約束の「想定が甘い」「判断が遅い」といった批判が出るという。

 

(中日新聞6/3-14面)

 

 

とは言え、それらの多くは、所詮結果論。

 

 

ワタクシなんぞは、病気・障害と同じく、そもそも「災害ゼロ」なんて有り得ないでしょうに、と考えている人です。

 

なので、とりあえず、大人しくしてる他ないよ、と(不謹慎なことに、どこかでワクワクしながら)思うのみ。

 

 

人為による部分、とは、すなわち自分自身の想像力。

 

公共機関による「正確な情報提供」が前提として必要ではあるのだけれども、やはり最後は「個人の判断」。

 

 

(豊橋洪水ハザードマップ)

 

 

各種「警報」にしても、つまりは、予報、予想、想定。ぶっちゃけ「とりあえず言っとく」の類でしかありません(責任逃れ、とも言う)。

 

最終的に、自分を守れるのは自分だけ、です。

 

 

 

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「うわ、すげえ」的な「絵」は、それこそネット上にいくらでも転がっているので、楽しみたい人(?)はそちらをどうぞ、ってなもんですが・・・

 

ここでは、ひとつだけ。

 

 

 

 

いや、あのね、この機に乗じて(!?)市長と市議会を腐してやれ、くらいのノリなんでしょうけれども・・・

 

 

よく見てごらんなさい。列んでいるのは、概ね大型トラックでしょ。

 

東名高速通行止め、新東名も通行止め、その上、国道1号線も、この先で冠水通行止め、なんだから、そりゃ、大渋滞になりますよ。

 

てか、そもそも、交通の便が良くて(大型車両が行き来できて)、しかも災害直後に渋滞が起きない場所なんて無いでしょうに。

 

 

そういうことも含め、行政による支援、防災拠点が機能し始めるには時間が必要なんですよ。

 

だからこそ、3日程度は自助で、と度々指摘されるわけで。

 

ついでながら、スーパに行った奥様によると、生鮮食品の棚はスカスカだったそうな。物流ストップで入荷しないんだから、そりゃそうなるよね、です。

 

 

というわけで、ソコだけ見て、わあわあ言うの、みっともないから止めましょうね。