・・・なので(?)、おもむろに前半戦の反省。なのに(!)、全国的には退潮著しい共産党が愛知県では議席奪還とか。何かちょっと、色々申し訳ないです。
後半戦投票日ですが、前半戦の話。
⚫全国的な傾向としては?
まず、全国の数字。こちら、朝日新聞による集計。
まず、自民・公明は、ほぼ現状維持。
立憲と殊に維新が増えて、その分、共産、国民、社民が減らした、ってところでしょうか。
参政党は、それなりに健闘しているようで(県議・政令指定都市議合わせて7人というのは、政治に詳しい人ほど驚きが大きいらしい)。
⚫愛知県の結果は?
次に愛知県。こちらはNHKによる集計。
自民+3、立民▲2、減税+1。
そして、共産0→1! いや〜ん、です。
で、
⚫その“犯人”は・・・豊橋市💦
愛知県議会選挙豊橋市区。東日新聞から。
スミマセン、スミマセン、スミマセン。
一部で「朝日より左」とも言われてる中日新聞は、この結果を受けて大層嬉しそうでした。
(中日新聞4/10-8,9面)
共産が議席奪還
豊橋市 下奥さん返り咲き
いや、ホント、すみません。
1日置くと、解説っぽい記事も出てきました。
(中日新聞4/11-12面)
新政あいち 労組の組織力 衰え際立つ
自民 得票減も競り勝ち 議席増
新政あいち、というのは、立憲・国民等、組合系議員による県議会内会派です。
自民「得票減も競り勝ち」という表現には、苦々しさが滲み出てるようですが、得票数の減少は、自民に限らず、皆さん、ほとんどそうですからね。
そもそも、投票総数自体が減少傾向ですし。
(中日新聞4/11-14面)
市政の「アリーナ問題」影響 豊橋市
う〜ん、やっぱそう来たか。
けど、本当にそうなんですかねえ。
豊橋市民以外の方には、ちょっと意味不明かもしれませんが、記事本文も引用しておきます。
広田さんの陣営関係者は「トヨタ系労組の支援をこれまで通り得られなかった」と敗因を挙げたほか、「新アリーナ問題における浅井市長の対応も影響した」と指摘。「豊橋公園内への建設は白紙に戻す」と訴えて市長選を制した浅井氏が補選3ヶ月後の昨年5月、同公園内に建設する方針を表明した「対応」のことだ。
その見方は下奥さん側も同じ。下奥さんは選挙戦で新アリーナの「建設撤回」を繰り返し主張し、陣営幹部は「市民の関心の高かったアリーナ問題が勝敗を分けた」と言い切る。
減税現職の竹上裕子さん(63)は自公4候補のはざまで保守票を切り崩せず。無所属新人の鈴木美穂さん(48)も新アリーナの計画見直しなどを訴えたが、かなわなかった。
浅井市長(基本、労組系の人)の「公約破り」そのものは、話を余計にややこしくした、という意味で、実際ケシカランとワタクシも思います。
しかしながら、だから「新アリーナ問題」が此度の選挙結果について決定的要因だったかと言えば、そういうことでもないんじゃないかと。
こちら、愛知県議会選挙豊橋市区、過去2回および補欠選挙と今回の記録です。
浅井さんを継いだカタチの広田さん、2万票超えから今回1万票まで減らしたのだから、労組の支持が・・・というのは、そのとおりでしょう。
それが浅井さんのせいなのか、旧民主党(民進党)分裂の影響なのか、はたまた労組の縛りが弱くなったせいなのか、コレ、という説明はできません。
少なくとも「アリーナ問題が勝敗を分けた」と言い切るのは、ちと無理があるんじゃないかと思います。
行政の独断専行、不手際、説明不足、住民不在、市民の声を無視、といった批判には、例によって例のごとく、マスメディアによる印象操作の気配を強く感じます。
アリーナ問題を実態以上に大きく扱う中日新聞(と共産党)の面目躍如ですな。
少なくとも、ワタクシ自身は、「広報とよはし」「市議会だより」などを通じ、それなりに経緯を知ってるし、なので、そこそこ納得もしていますけどね。
だいたい、下奥さんの得票だって14,057(当選)→12,819(落選)→14,386(補選・落選)→12,008(当選)という数字ですよ。
今回、得票数減少にもかかわらず当選したのは、ぶっちゃけ、非自・公、反共産の、いわゆる浮動票が綺麗にバラけたからですよね。
下奥さん12,008票、広田さん11,631票、竹上さん10,653、鈴木さん5,447票です。
補選当選だったとは言え、現職の広田さんと竹上さんが立候補しない、ということはあり得ないでしょうから・・・
あえて言います。「チーム日本」の鈴木美穂さんが、結果として共産党議席奪還に大きく寄与してしまったのでした。
ま、選挙なんだから、仕方ない。しかも、5人区ですしね。往々にしてそういうこともあるでしょう。
ということで、全国のアンチ共産党の皆さん、豊橋市民を叱らないでください。
ちなみにこちら、県議選豊橋市区、自作のグラフ。例によって棄権票を入れてます。
補欠選挙は別として・・・
自民、公明、共産の得票は、ほぼ固定しているのが分かりますね。
つまり、投票に行く、しかも投票先を変える、という人はほんの僅かしかいないのです。
そりゃ「選挙で政治は変わらない」わけですよ。
⚫そして後半戦・・・
要は、このグレー部分、棄権してる人達こそが「政治は変わらない」の元凶なんです。
このうち、半分でも、いや、1/3であっても、ちゃんと意思表示をすれば、これまでとは違う選択をすれば、「政治は変わる」んです。
全国、くまなく「別の選択肢」があるとは限らないけど、有権者が動く気配を感じれば、その受け皿となる政治家・政党も出てくることでしょう。
そこはもう、鶏と卵の話になってしまうんでして。
そんなわけで、日々気持ちを新たに。
とにかく、よくよく考えて投票しませう。
と思う、今日此頃です。
以下、猛烈個人的な備忘録。
今回の豊橋市議会議員選挙は、定数36に、立候補者48人。
そのうち、ポスター掲示板で「新アリーナ」に触れているのは、この4人。
選挙公報で触れているのは、こちらの7人。
現職の一人会派が2人と共産党3人、新人れいわ1人、元職社民推薦が1人です。
豊橋市議会一般選挙 選挙公報
https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/102094/senkyokoho.pdf
ぶっちゃけ、今、この段階に至るも「新アリーナ」建設反対とか見直しとかってのは、もう豊橋市として、プロバスケットB1三遠ネオフェニックスのホームタウンは返上しよう、と言うのと同じだと私は思います。
もちろん、そういう考えだってあっても良いのだけれども、代議士として、また、マスメディアとして、その辺りに触れることなく、後ろ向きなことばかりをグズグズ言い続けるというのは・・・
子供達の夢とか豊橋の未来とか言うのであれば、既に、其処はダメとかやっぱり建てないとか言ってる段階じゃないですよ。
5,000人規模、期限は2026年。
いわゆるハコモノだとしても、要るものは要るんです。
どうやったら良いモノになるか、どうやって維持していくのか、できない理由じゃなく、上手くやっていく方法をこそ、皆で考えていくですよ。です。