物価高・値上げ関連の様々な解説。マスメディアが挙げるそれらひとつひとつは、まあ概ね、そうなんでしょう。とは思う。けれど、どうにもこうにも、あえて核心を避けているように見えなくもない・・・

 

 

割と最近の、とある日・・・

 

 

●いわゆる「実質値上げ」

 

「コレ、見て」

 

と(ウチの)奥様が、並べて見せてくれたもの・・・

 

 

 

お気づきでしょうか?

 

パッケージデザインが微妙に変わっているのですが、そんなことは置いといて。

 

「NEW おいしく野菜量UP! ※従来比」というPOP(?)も置いといて。

 

 

 

 

そう、内容量が「900ml」になっているのです。

 

したら「野菜量UP!」の正体はというと・・・

 

 

 

 

野菜汁60% + 果汁40% = 100%

       ⬇

野菜汁70% + 果汁30% = 100%

 

 

いやいやいや、そりゃそうなんだけど、本当は、

 

野菜汁63% + 果汁27% = 90%

 

ですよね、という話で。

 

ま、確かに野菜汁自体、それでも一応 3% 増えてはいますが。

 

 

奥様曰く、新パッケージの商品を手にとった瞬間、その重さで「うん?」と違和感を覚えたんだそうで。

 

やるなあ、です。

 

 

●それは「エコ」じゃない

 

供給側として、値上げしたら客が離れる、という心理は分からないでもありません。

 

けれど「お値段そのまま」とか「さらに美味しく」とか、そんな「甘い台詞」で実質値上げをちょろまかそうとするのは、ちょっとね。

 

上手に騙し続けてくれるんなら良いのだけれど、こんな見え透いた手口を使われるほどバ◯にされたんじゃ、消費者側として立つ瀬がありません。

 

 

というか、1000ml 容器そのままに 900ml じゃ、1/10は空気なわけで。

 

空気を入れてる容器、それを運ぶ流通、それを並べる商品棚、等々、全てにおいてその10%が無駄になるという・・・

 

(特に KAGOME を憎むではない)

 

 

昨今、流行の言葉で言えば、

 

エコじゃない!

 

何しろ、ウチで飲む量は、ほぼ変わらないわけで。

 

9,000ml消費するのに9本で済んでいたパッケージが、10本要るようになるんですからね。

 

(むしろ KAGOME は好きなんです)

 

 

非常に残念なことですが、我が国においては、こういう手法が広く一般に浸透しています。

 

コーヒー粉とか、ヨーグルトとか、板チョコレートとか、バスクリンとか・・・

 

 

あくまで「個人の感想」として言わせてもらいましょう。

 

「原価」が値上がりしている、というのが事実なら、その分は、ちゃんと価格に転嫁してもらって構わないですよ。

 

それでも要るものなら買うし。

 

一般的に「不要不急」とされているものでも、それが無いと生きていけない人にとっては「必要至急」なんですから。

 

 

これは中長期的な話でもあるのだけれども、適正な原価上乗せをせずに、利益や人件費を削って価格を抑えるような「努力」をし過ぎた結果の「失われた◯◯年」でしょう、という気がしないでもありません。

 

 

どうもね、我が国においては、文句を言うより黙々と頑張る人の方が好ましいとされる傾向が強過ぎるようで。

 

 

●色々と大人しすぎる

 

いや、もちろん、それは実際好ましいのですが。

 

でも、どうにもできない原価上昇分については、ちゃんと値上げすることで、

 

何でや💢

 

という声が、もうちょっと大きくなるんじゃないかな、という気もするんです。

 

だったら、原価があがるのは、

 

何でや💢

 

と。

 

 

例えば、資源・エネルギーの高騰が、ウクライナ「戦争」によるもの、というのは、それはそうでしょうけれども。

 

それはね、ぶっちゃけ、遠いヨーロッパの話で。

 

我が国として「武力による一方的な現状変更は許されない」と表明するまでは良いとしても、欧米諸国の対ロシア経済制裁にお付き合いする必要があった(ある)のか、という疑問は拭いきれません。

 

というか、そもそも、制裁する側(米・英除く)の国民負担の方が大きい経済制裁って何だ? って話で。

 

台湾有事を考えたら「交際法違反」を許してはいけない云々という理屈も分からなくはないのだけれども、だったらジョージア(グルジア)侵攻(2008年)の時は、何で皆さん、のほほんと北京オリンピックに興じていたんでしょうか。

 

 

他にも、例えば・・・

 

 

公衆衛生の観点から行動制限、マスク着用、ワクチン接種。

 

国際法の観点から経済制裁。

 

地球環境保護の観点から脱炭素。

 

世界的食料不足の観点から昆虫食。

 

 

どれもこれも、もっともらしく美しいスローガン。

 

だったらその分、余分にお金を払うのも仕方ないかな、と思わせるし、実際それが物価高騰に影響している部分も大いにありそうですよね。

 

言い換えれば、実は特定業種、業界、企業、国の利益になるものばかり。

 

いずれも、自家用ジェットで高級リゾート地に集い、暖房バンバン効かせて豪勢な食事をしているような人達が主導している、という見方だってできないでもない。

 

善良な市民は、知らぬ間にソコにお金を払わされているんじゃないかしら?

 

 

(Newsweek日本版2023-2.28 Perspectivesより)

 

 

現状、何が許せて何が許せないのか、全てがマスメディア(それ自体が特定の企業とつるんでいる)の報道次第。

 

巷間、真実のように、決定事項のように報道されていても、本当はまるで見当違いだった、ということは、人類史上、いくらでもあったではないですか。

 

 

そういうものに対して、のべつ幕なしに怒り、猛り狂う必要はないのだけれども、やはり時には、ちゃんと問い質さなきゃいけない時もあって。

 

そのうえで「個人の判断」を優先させるべき時があって。

 

 

つまり、

 

野菜量UP!って、それ、どの程度?

 

みたいなことです。

 

 

 

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もういくつ寝ると「個人の判断」で、てなもんですが・・・

 

 

こちら、ワタクシが個人的に定点観測している(利用はしてない)某コンビニ。

 

 

わざわざ拡大コピーしてつなぎ合わせたとおぼしき、特大の「お願い」。

 

こういうの、オーナー裁量なのかどうななか分からないけど、さて、いつ撤去されるのか。あるいは、まさかとは思うけど、頑なに貼ったまま放置されるのか。

 

 

 コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンとファミリーマートは13日から、コンビニ店舗内でのマスク着用を「来店客の判断に委ねる」と明らかにした。

 

 

 

楽しみ(?)です。