思わせぶりな台詞で誘いをかけて、思わぬ反応に「そうは言ってない」と逃げを打つ。察する心(忖度するとも言う)を利用する輩が跋扈する今日この頃です。

 

 

 

唐突ながら・・・

 

 

●「わいせつ性の三原則」

 

「徒(いたず)らに性欲を興奮又は刺戟(しげき)せしめ、且(か)つ普通人の性的羞恥(しゅうち)心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」

 

 

 

・・・だそうですけれども。

 

 

大抵のことは3日経てば忘れられると言われるとおり、既に旧聞に属するハナシではありますが、こんなことがありました。

 

 

  立憲民主党所属の前衆議院議員・尾辻かな子氏が、JR大阪駅に掲示されたオンラインゲームの広告について、「女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか...」とツイッターで疑問視した。

 

   尾辻氏の投稿を受け、広告表現をめぐる議論が広がっている。

 

 

正直「またか」と思った人の方が多かったのではないでしょうか。

 

 

   このように様々な意見が広がる中、尾辻氏は27日にツイッターで、「脅迫メールが相次いで来ますね...」と明かした。添付された画像では、「狂ったフェミニストを殺す」「黙っとけよ老害」などと誹謗中傷するメッセージのスクリーンショットを公開している。

 

 

これまた「またか」ですし「ま、そういう人もいるよね」です。

 

 

 

 

で、尾辻さんご本人(とそれを伝えたメディア)の狙いに対して、世の反応が若干違っていたのか、続報がありまして。

 

 

   尾辻氏は28日、改めて広告に言及し、公共空間に露出度の高い服装のキャラクターが展示されているのは「女性の性の商品化に無自覚」「環境型ハラスメントの類型にもあたり得るものです。そして、広告出稿ガイドラインをパスしたことも驚きました」と疑問視した。環境型ハラスメントは職場でのセクハラ行為を指し、従業員の意に反する周囲の性的言動により、業務に支障をきたすことがある。

 

 

たまにある(上から目線の)「アナタ達は気づいていないのよ」理論を展開。

 

で、ありながら、

 

 

  もっとも、「マンガを読む、読まない、アニメを見る、見ないは個人の選択です。また、コラボのスマホゲームで遊ぶことも個人の選択です。そのような作品の存在、その作品を愛好する、楽しむことに異論はありません。私は上記の広告について、女性の性の商品化が顕著であり、驚いたことを表現しましたが、 規制については何も言及しておりません。 広告を法、条例で規制することは抑制的で慎重であるべきだと考えます」とキャラクター自体を否定したわけではないとする。

 

 

微妙にへつらってくる感じが何ともかんとも。

 

 

 

 

引用した2本の記事自体「バニーガール風の衣装を着た女性キャラクターや、水着姿の女性キャラクターのイラスト」「バニーガールや水着、ワンピース姿の女性キャラクター」と括っているのですが・・・

 

いや、まあ、確かに、そのとおりではありますし、そういうふうにしか見えない人に対しては「はあ、そうなんですね」と言う他ないのですが・・・

 

 

でもね、何が「性的」かは、人によって違うんでありまして。

 

この広告イラストについては、確かに人目は引くでしょうけど、性的と感じる人は10人中1人いるかいないか程度だと思います。

 

 

うなじでも耳たぶでも、手指でも足首でも、「性的」だと(はっきり&こっそり)言う人はいます。

 

というか、同じ人にとっても、いわゆる「溜まり具合」によって「性的」であったりそうでなかったりもするわけで。

 

 

だからこそ、アウトとセーフとの具体的な「線引き」は「何じゃそりゃ」的なことになりがちで。

 

 

●ホントに「驚いた」だけ?

 

例によって、原典で軽くおさらい。

 

 

 

 

 

多くの日本人は察しが良いし、行間を読むのが美徳とされてますからね。

 

「...。」の部分に、「実にケシカラン」「謝罪して撤去せよ」というニュアンスを読み取るのではないでしょうか。

 

 

実際、類似の「問題提起」から謝罪、削除、撤去、等々に至ったことも度々あるわけで。

 

だからこそ、反発する人も多くいたわけで(もちろん賛同する人もいましたが)。

 

 

ただ、今回の広告については、さすがに「言いがかりが過ぎる」と感じた人の方が多かった、のでしょうね。

 

ご本人の目論見は外れ、評価よりも批判の方が多く、ぶっちゃけ、慌ててコメントを出したというところだと思います。

 

 

 

 

 

そのコメント全文がこちら。

 

 

 

 

なお、漫画「咲」の登場人物は女子高生の設定で、パンツを履いていない「絵が描かれています」。

 

って、何でそんなことを知ってるんですか? てか、それ、この広告と関係あるんですか? というツッコミは置いといて。

 

 

そうかー、驚いただけ、だったのかー。

 

したら、尾辻さん的にはホントに「呟いた」だけで、それを深読みして暴走した(?)こっちが悪かったのね、という感じです。

 

 

まあ、確かに「規制については何も言及しておりません」ね。

 

で、ありながら「女性の性の商品化」とか「環境ハラスメントの類型」とか「ジェンダー平等に対する社会的責任」とか、やたら大仰なハナシにしてます。

 

それによって、法や条例で規制はしない、けれども、自覚とかガイドラインとかでしっかり「自主規制」しなさい、ということを滲ませているように思うんですけれども。

 

「忖度」しすぎでしょうか。

 

 

いやいや、そういう反応をすると、それはそれで、またまた「そうは言っておりません」と叱られちゃうのかな?

 

 

●「包摂」「多様性」を謳う人達のイヤラシサ

 

ちなみに、尾辻さんのサイトには、こんな「基本」が掲げられています。

 

 

 

 

 

先の「コメント」もですが、一読、何が言いたいのかよく分からない、というのが「多様性」を謳う人達の特徴のようで。

 

何がイヤラシイって、後で責任を取らなくて良いように、はっきりモノを言わないところですよ。

 

 

●ズルい人が多過ぎる!

 

此度の顛末・・・

 

何匹目かは知らないけれど、あわよくば「柳の下のどじょう」を狙ったんだけど、外しました、というだけだったような気がします。

 

 

自らの思うところを匂わせ、上手いこと謝罪・撤去に至れば、その言い出しっぺとして箔が着く。

 

けど、下手を打ったら「いえいえ、そうは言っておりませぬ」と逃げていく。

 

 

何かね・・・

 

「屋外で常時マスク着用とは言ってない」な厚生労働省、あるいは「必ず黙食を求めているわけではない」な文部科学省と同じズルさを感じるのはワタクシだけ?

 

100人中98人が辞任するのだと受け取るような発言をして内閣不信任案可決を回避しておきながら、いやいや直ぐに辞任するとは言ってない、みたいなことを宣い総理の椅子にしがみついていた元首相を思い出したりもします。

 

 

あいまな言葉で探り合うようにしてできるのは、互いの色が混じり合った「濁った社会」です。

 

それぞれ白黒をはっきり言って、かつ、互いの色をそのまんま認め合ってこそ「カラフルな社会」なんじゃないんですか?

 

 

「環境」とか「社会」とかのせいにして煙に巻くのではなく、自身の「好き」と「嫌い」を素直に口にしてそのように行動する。

 

その方が、お互い息をしやすいと思いませんか?

 

 

少なくともワタクシは、その方が生きやすいです。

 

 

 

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さらに原典。

 

ビミョーにエッチだな、くらいは思う。
 

 

 

 

でも、めくじら立てるほどじゃない。へ〜と思うだけ。

 

溜まってないからだね?