赤い波が来る→トランプの不人気。米国主要メディア(と、それを輸入・翻訳して良しとする我が国のマスメディア)によると、そういう、大変「分かりやすい絵」になっているのだけれども・・・

 

 

ま、他所様のことであるし、一日本人として彼の地の選挙権を持つわけでもなし。あーじゃこーじゃ言っても詮無いのではありますが・・・

 

 

⚫米国、中間選挙。

 

投票日が近づくにつれ「赤い波が来る(共和党が圧勝する)」という「予測」ばっかりでした。

 

いわゆるアナウンス効果を狙ったのか、あるいは、共和党(というかトランプさん)のハードルを上げておきたかったのかな?

 

 

結果が出始めると、今度は「(波が来なかったのは)トランプのせい」みたいな「解説」ばっかりになりました。

 

実際には、必ずしも、そういう話ではないように思うのですが。つまり、何としてでもトランプ再選を阻止したい人がわんさかいる、ということなんでしょう。

 

 

いや、その、何と言いましょうか。

 

選挙前も後も、世論調査はあまり当てにならなくなっている中、マスメディア(既得権益を手放したくない人々の群れ?)界隈では、相変わらず印象操作が過ぎるぞよ、という感は拭えないわけでして。

 

 

⚫印象操作の典型?
 

例えばこちら、Newsweek[2022年11月22日号(11/15発売)]。

 

 

Cover Story

「赤い大波」は起きず、バイデン民主党が上院死守? 超大国アメリカの政治・外交は選挙後こうなる

米政治 なぜ民主党は「赤い波」を防げたのか
大統領選 もしもトランプが返り咲いたら……
分析 バイデン外交2.0が始まる

 

https://www.newsweekjapan.jp/magazine/417574.php

 

 

「Cover Story」から、タイトル、リード、写真キャプションを見てみましょう。

 

 

なぜ民主党は「赤い波」を防げたのか

 

[米政治]

トランプの不人気を見通せなかった共和党

バイデンの予想外の健闘が次期大統領選と米政治に与える影響は

 

サム・ポトリッキオ(コラムニスト・ジョージタウン大学教授)という人の記事ですが、内容は、率直なところ「だったら投票前にソレを言っておくれ」って感じです。

 

銃規制とか妊娠中絶の問題で、若者票が民主党に流れたんだそうな。

 

 

驚きの勝利

選挙運動中のバイデン(右)とオバマ(中央)、フェッターマン(11月5日)

 

というキャプションですが、う〜ん、聴衆と3人、合成っぽい。気のせい?


 

もしもトランプが返り咲いたら……

 

[大統領選]

2024年大統領選でのトランプ復活の可能性は排除できない

万が一2期目が実現したら政策と人事、民主政治はどうなるのか

 

デービッド・H・フリードマン(ジャーナリスト)という人。下の写真キャプションと合わせて思うに、いやいや「おどろおどろしい話を繰り返している」のはどっちやねん、でした。

 

いろんな人が語る「権力に固執するトランプ像」を引き、ついでにプーチンとの仲も良くその同類だ、みたいなことも仄めかしてます。

 

 

再出馬の布石?

トランプは以前と変わらず派手な政治集会を重ね、おどろおどろしい話を繰り返している

 

いや〜、このお顔。いかにも「そういう瞬間」を選んでますなあ。

 

何しろ、彼の国の主要メディアでは、トランプさんは(在任中の功績には一切触れず)未だに「傲慢でほら吹き。いつまでも選挙結果に異を唱え、あまつさ議会襲撃を扇動した」ということになってますからね。

 

 

ということで(にも係わらず)。

 

 

⚫トランプさん、出馬表明

 

ワタクシ、別段「熱烈トランプ・シンパ」というわけでもないのですが、例によって「反・反トランプ」的なスタンス?

 

 

投票日後の、次期大統領選出馬表明スピーチを、直接(!、と言っても極々一部ですが)引いておきます。

 

全体は1時間前後ある、長〜いモノ。ワタクシ自身、一応一通り聞きましたが、案外抑制されてて、決して「おどろおどろしい」ものではありませんでしたよ。

 

 

■Failure in the Midterms? The Republican Party is to blame

 中間選挙で失敗? 共和党が悪い

 

I do want to point out that in the midterms, my endorsement success rate was 232 wins and only 22 losses. You don't hear that from the media. And this is an elegant night and an elegant press place. And I'm not going to use the term Fake News Media. So we're going to keep it very elegant. But you don't hear that from the media.

 

中間選挙で私の推薦候補者は232勝22敗だったことを指摘しておきたい。メディアでは報道されませんね。今夜はエレガントな夜であり、そして此処はエレガントなプレスの場である。 なので、フェイクニュースメディアという言葉も使うつもりはない。とてもエレガントにしておくつもりです。でも、メディアからはそんな話は聞こえてきません。

 

232勝22敗! これは、ホントに報道されてませんね。

 

「トランプの不人気で共和党が伸び悩んだ」というストーリーを騙るには不都合な真実ということなんでしょう。

 

 

And other thing that's not discussed for the house, we must remember that Republicans won 5 million more votes, the largest margin and many many years over the Democrats 5 million more votes. That's a big thing. Breaking the radical Democrats grip on Congress was crucial. So in other words, because of our great congressmen and all of our great congressmen and congresswomen, we've taken over Congress, Nancy Pelosi has been fired is.

 

そしてもうひとつ、下院については議論されていないこと、共和党が500万票多く獲得し、民主党を500万票上回る大きな差で勝ったことを忘れてはなりません。これは大きなことです。急進的な民主党の議会支配を打破することが重要だったのです。言い換えれば、私たちの偉大な議員、すべての議員のおかげで、我々は議会を引き継いぎ、ナンシー・ペロシは、解雇されたのです。

 

要するに、下院議長は多数党の方から出すんだから、ということでして。

 

ペロシさんの下院議長退任。これも、主要メディアにとって、あまり触れたくない話のようです。

 

 

■The announcement

 発表

 

In order to make America great and glorious again, I am tonight announcing my candidacy for President of the United States. Thank you, all of you.

 

アメリカを再び偉大で輝かしい国にするために、私は今夜、アメリカ合衆国大統領選への立候補を表明します。皆さん、ありがとうございます。

 

Together, we will be taking on the most corrupt forces and entrenched interests imaginable. Our country is in a horrible state, we're in grave trouble.

 

一緒になって、想像を絶する腐敗した勢力や凝り固まった利権に立ち向かっていくのです。私たちの国は恐ろしい状態にあり、重大な問題に直面しています。

 

ホント、意外なほど抑制された、静かな出馬表明でした。

 

もちろん、聴衆は盛り上がってますけど。

 


■Illegal immigration

 不法入国

 

Our victory will be built upon big ideas, bold ambitions and daring dreams for America's future. We need daring dreams. It is not enough merely to complain or oppose. We don't want to be critics. We don't want to be complainers. I never wanted to be a critic. I never respected critics, they tell people what's wrong, but they can't do it themselves. We will win because we will fight with every measure of our strength. And with every ounce of our energy to lift up the working men and working women of America and to restore the fabric of this nation. The Radical Left Democrats have embraced an extreme ideology of government domination and control. Our approach is the opposite one based on freedom values, individual responsibility, and just plain common sense. It's common sense.

 

私たちの勝利は、大きなアイデア、大胆な野心、そしてアメリカの未来に対する大胆な夢によって築かれる。私たちは、大胆な夢を必要としている。単に文句を言ったり、反対したりするだけでは十分ではない。私たちは、評論家でありたいとは思いません。文句を言うだけの人間にはなりたくない。私は批評家になりたいと思ったことはありません。批評家を尊敬したことはありません。彼らは、何が間違っているかを人に言いますが、自分ではそれを実行することができません。私たちは勝つでしょう、なぜなら私たちは力の限り闘うからです。そして、アメリカの働く男性と働く女性を引き上げ、この国の構造を回復させるために、全精力を傾けて戦うのだ。急進左派の民主党は、政府の支配と統制という極端なイデオロギーを受け入れている。私たちのアプローチは、自由の価値観、個人の責任、そして単なる常識に基づいた正反対のものである。それは常識だ。

 

我が国においても、評論家・批評家もどきの議員さんが多いですから・・・

 

 

■Voting reform

 投票制度改革

 

They spend all of the money for machines and all of this stuff and they end up two weeks later, three weeks later, by that time, everyone forgot there was even an election. It's horrible. And this doesn't happen. I said it before it doesn't happen in third world countries they do better than we do. It's horrible what's happening with our election and election process.  

 

機械やその他もろもろにお金をかけて、2週間後、3週間後、その頃にはみんな選挙があったことさえ忘れているんです。ひどい話です。そして、こんなことはありえない。前にも言いましたが、第三世界諸国では起こりません。彼らは我々よりうまくやっています。選挙と選挙プロセスで起きていることは恐ろしいことです。

 

実際、今回も「言いがかり」では済まされない事象がチラホラあったようで。

 

それらが選挙結果を覆すほどのものなのかどうかは分かりませんが、毎度毎度不正が取り沙汰されるっていう米国選挙の投開票の仕組み、それ自体がね・・・

 

州によって違うのでしょうけど、まさしく、一体どこの「第三世界諸国」だよ、と言うしかありません。

 

余計なお世話ですが、いっそ、選挙監視団とかを受け入れたら? と思います。

 

 

で、結びです。

 

■Against the Establishment and the Media

 エスタブリッシュメントとメディアに対して

 

We will be resisted by the combined forces of the establishment, the media, the special interest, the globalist, the Marx's radicals, the woke corporations, the weaponized power of the federal government, the colossal political machines, the tidal wave of dark money and the most dangerous domestic censorship system ever created by me. And or women, the most dangerous system we've ever had, we will be attacked, we will be slandered. We will be persecuted just as I have been. I mean, I have been but many people in this room had been.

 

我々は、体制側、メディア、特別利益団体、グローバリスト、マルクスの急進派、目覚めた企業、武器化された連邦政府の権力、巨大な政治マシン、闇資金の高波、私が作った最も危険な国内検閲システムの総合力によって抵抗されるでしょう。そして、女性も、これまでで最も危険なシステムで、私たちは攻撃され、誹謗中傷されるでしょう。私がそうであったように、私たちも迫害されるでしょう。つまり、私もそうでしたが、この部屋にいる多くの人がそうだったのです。

 

But we will not be intimidated, we will persevere we will stand tall in the storm, we will march forward into the torrent. And we in the end will win our country will win we will win. My fellow Americans, we will join together and reverse this staggering American decline and it is staggering indeed. And we will again restore the spirit of our nation. And then we must build and raise up a legacy that will stand without equal in the entire history of the world.

 

しかし、我々は恐れることはない。我々は耐える。嵐の中で堂々と立ち、激流の中を前進する。そして、最後には我々が勝つのだ。我々の国が勝つのだ。私の仲間のアメリカ人たちよ、われわれは力を合わせて、この驚異的なアメリカの衰退を逆転させるだろう。そして、われわれは再び、わが国の精神を回復させる。そして、世界の全歴史の中で比類なき遺産を築き上げ、育て上げなければならないのです。

 

「あ〜、そうか〜、そうなんだよね〜」って感じです。

 

今日あるのは、保守 vs リベラルでなく、共和党 vs 民主党でもなく、ということ。

 

実際、共和党所属でありながら、選挙戦においてすら露骨に反トランプ行動(トランプ推薦候補の妨害、民主党候補の応援)に及んだ人もけっこういたようで。

 

ここら辺、我が国昭和時代の、いわゆる55年体制を思い起こしたり、起こさなかったり・・・

 

 

つまり、現状およびその延長としての未来を望んでいる――その結果、国が衰退したとしても、自分がラクをしトクをすればそれで良い――既得権益保持者と、当たり前の暮らしや当たり前の家族といった「国の精神を回復」させたい人々との闘いなのですね。

 

 

Because this is not just a campaign, this is a quest to save our country, talking about saving our country. Thank you. Thank you very much. Thank you very much.

 

なぜなら、これは単なるキャンペーンではなく、私たちの国を救うための探求であり、私たちの国を救うことについて話しているからです。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございました。

 

I am asking for your vote. I am asking for your support. And I am asking for your friendship and your prayers this very incredible but dangerous journey. If our movement remains united and confident that we will shatter the forces of tyranny and we will unleash the glories of liberty for ourselves and for our children, and for generations yet to come. America's Golden Age is just ahead. And together, we will make America powerful again. We will make America wealthy again. We will make America strong again. We will make America proud again. We will make America safe again. We will make America glorious again. And we will make America great again. Thank you very much. God bless you all. Thank you I can Show

 

私はあなたの投票をお願いしています。皆さんの支援をお願いしています。そして、この非常に信じがたい、しかし危険な旅路に、皆さんの友情と祈りをお願いしているのです。私たちの運動が団結し、専制政治の力を打ち砕くことができると確信すれば、私たち自身と子どもたち、そしてこれから来る世代のために、自由の栄光を解き放つことができるでしょう。アメリカの黄金時代はすぐそこに来ている。そして、ともに、われわれは米国を再び強力な国にする。われわれは、米国を再び裕福にする。われわれは、米国を再び強くする。われわれは、米国を再び誇りある国にする。われわれは、再びアメリカを安全にする。われわれは、米国を再び栄光ある国にする。そして、アメリカを再び偉大な国にするのです。ありがとうございました。皆さんに神の祝福がありますように。ありがとうございました。

 

“And we will make America great again.”

 

いわゆる“MAGA”ムーブメント。

 

 

これを「単純◯鹿」みたいに見なしてバ◯にする人もいますが、ワタクシ、個人的には、安倍さんが言っていた「日本を取り戻す」に通じるものがある、と思ってます。

 

そこに惹かれ集う人々は、「体制側、メディア、特別利益団体、グローバリスト、マルクスの急進派、目覚めた(意識高い系)企業」に属して(オイシイ思いをして)いる人々とは違う未来を望んでいるわけで。

 

 

市民ならぬ草の根。「草莽崛起」を想起したら、それは買いかぶり過ぎかな?

 

少なくとも、金銭的な利得利益を求めての政治運動ではないと思います。

 

 

なので、とりあえず、見守りたい。

 

いや、見習わなくちゃいけないのかも。

 

我が国においても、新興感染症とか地球温暖化とか、危機を演出しては支配体制を強化しようと目論む人達が存在するわけで。

 

というか、彼らは米国の、いや世界中の同志(?)と繋がってるフシが有るとか無いとかで。

 

 

トランプさんのスピーチは、他にも・・・

 

Joe Biden, corruption in Washington(ジョー・バイデン、ワシントンの汚職)

Illegal immigration(不法入国)  

Green New Deal(グリーンニューディール) 

Energy independence(エネルギー自給) 

Indoctrination in schools...(学校での教化…) 

FBI victim(FBIの被害者)

 

・・・といった興味深い話題が散りばめられていて、面白いです。

 

 

こちら、スピーチ全文(動画付き)。

      

 

 

訳文は、主に下によります。ワタクシ個人の語感にそって適宜表現を整えました。

 

 

 

 

というわけで、

 

⚫“ばっかり”に染まらず

 

メディアによる「ばっかり報道」に惑わされず、

 

客観的なようで主観的な「評論」「解説」等で分かったつもりにもならず、

 

可能な限り「原資料」「全体」に当たって、自分なりの人物像とか世界観を持たなきゃね、と考えております。

 

 

かぁー、エラソー。

 

 

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前回記事で、チラと触れたコチラの本。良かったです。

 

というか、小さな子供さんをお持ちの方々には是非、読んでもらいたいです。

 

 

 

〈第1章「毎日マスク」で子どもたちの発達が危ない〉中、〈「早く撮影が終わってほしい、マスクをしたい」〉からの引用です。

 

   ある中学3年生の生徒から聞いた話です。卒業アルバムをつくるために、ある日、マスクを外す機会がありました。その時、クラスメートのマスクのない顔を初めて見て、「こんな顔してたんだ」と、とても驚いたそうです。そして、彼女は「早く撮影が終わってほしい、マスクはしたい」と思ったそうです。自分もクラスメートから「あんな顔だったのか」と見られることが不安だったといいます。2年以上もマスクをする生活を続けてきた今、改めてマスクを外すことは、とくに対人関係に敏感となる思春期の子どもたちにとっては不安を高めることにもなりうるのです。

 もうひとつ、修学旅行についての話も印象に残っています。ある中学校では、コロナの感染拡大で二度延期になった挙句、最終的には全面中止になってしまいました。その決定を先生から受けたとき、その子は残念だとはまったく思わなかったそうです。「修学旅行に行ったって、みんなで黙ってバスに乗って、黙ってご飯食べるだけでしょ」といった気持ちが前提にあったと。友達と密な時間をもちたい、楽しみたいという期待すら抱けなくなっているのです。期待してもかなわないことがあまりにも長く続く日常の中で、子どもたちなりにストレスに順応してきた結果でしょう。(P.48~49)

 

 

多くの人が、心中「マスク外したい」「以前に戻りたい」と思っているうちは良いけれど、既にそうでなくなっている気配を感じないでもなく・・・

 

 

それもこれも「とにかく新型コロナ怖い」、しかし「マスクで感染予防できる」、という、異論を全く認めることなのない「ばっかり報道」が呼び起こした現実です。

 

政府・厚生労働省(それに文部科学省)も、何時まで経っても「新型コロナは、もうそれほど怖くない」あるいは「マスクで感染は防げない」ということを認めず、「こういう時は外して良い」みたいな言い方で批判を遣り過そうとしています。

 

 

けれども、

 

きっぱりと、いつでもどこでも(!)、マスク着脱は任意、原則自由、と明言しなきゃ、子供は外せません。

 

 

ワタクシ、大人がマスクをしていても「あー、好きなのね」くらいに突き放すだけなんですが、小・中学生がマスク顔で登下校しているのを見ると「いや、それはダメだよ」と強く思います。

 

 

「マスクを着ける→顔(の半分)が見えない」が普通で当たり前になる。

 

それは、半分、人でなくなるのと同じです。

 

 

大人がね、たとえ自分は苦にならない、あるいは、まあ我慢できるのだとしても、だからと言って他人に、ましてや子供に向かって、

 

「ルールだから」なんて無理強いしてたら、ホント、ダメだと思う。

 

 

ちなみにこれは、帯の裏表紙側です。

 

 

 

参考までに。

 

【目次】

 

まえがきにかえて 明和政子

 

第1章 「毎日マスク」で子どもたちの発達が危ない

「新しい生活様式」に潜む大きなリスク

1歳ぐらいでピークを迎える脳の「感受性期」

乳児は相手の口元に注目している

「サル真似」をするのはヒトだけである

「表情を読めない」子どもたち

英国では科学者の提言がリスペクトされている

子どもの発達には「密」が欠かせない

ドラえもんがのび太くんに寄り添い、共感する理由

乳幼児期の「心地よい感覚」が脳を育てる

おじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合い

「なんでもすぐ消毒」の弊害/急に「マスクを外そう」と言われても……

「早く撮影が終わってほしい、マスクをしたい」

学力さえ落ちていなければ問題ないのか

想像力をつかさどる前頭前野

成人しても脳は成熟しきっていない

ヒトがチャレンジできるのは思春期が長いから

「マスク世代」の子どもたちの脳はどうなる?

 

第2章 ポストコロナ時代を生きる子どもたちに何ができるか

マスクを外すこともひとつのハードル

自分の顔をさらけ出すことに対する不安

自己肯定感が低い日本の若者

中高生には「自ら考え、決断し、実行する機会」を与えるべき

不安を煽りがちな日本のメディア

横並びの感染対策はナンセンス

子どものメンタルケアにテクノロジーを導入する試み

個人のストレスには個別に対処することが大切

次世代に対する大人の責任

子どもの感性はどうなっていくのか

「みんなで育てる」ヒトの生存戦略

なぜ他人の子育てに関わるのか

子育てに向いているのは女性?

お父さんの「親性脳」はどうやって発達するのか

オキシトシンは女性特有のホルモンではない

身体で心をつなぐ

今こそ、大人の前頭前野を使おう

ポストコロナ時代を生きていくために

 

第3章 特別対談 明和政子×鳥集 徹

パンデミックで浮き彫りになった「子どもファースト」からかけ離れた日本の実態

マスクで感染が防げるのか

ほとんどの人がノーマスクだったカナダの街

「子どもファースト」からかけ離れた日本の教育現場

子育て経験に乏しい人たちが社会政策をつくっている

政府やマスコミが黙殺するワクチンの負の側面

データをオープンにすることが必要

子どもたちの描く絵から「鼻」が消えた

“絆”なしには生存できないヒト

環境がもたらす発達のリスク

日本人は集団に同調しやすい?

次世代を導く「師」が必要

「教育マシーン」では子どもの感性は育たない

クレーマーの言いなりにならないために必要となる知識

前頭前野の発達に関わる「身体体験」

「先生、先生」とくっついてくる大学の教え子たち

 

あとがきにかえて 鳥集 徹