「欧州情勢は複雑怪奇」につき、今、この瞬間はそれで良いかもだけど、・・・

 

 

⚫ 岸田さん、大丈夫?

 

唐突ながら・・・

 

以下、ここ1週間の産経新聞見出しです(ウチ:愛知県東部は大阪発行6版なので、基本的に1日遅れと考えてください)。

 

 

路上に遺体 散らばる地雷(5日3面)

 

キーウ近郊 民間人虐殺か 410遺体「戦争犯罪」欧米が非難

至る所に遺体 拷問の痕も(6日1面)

 

ゼレンスキー氏「最も恐ろしい戦争犯罪」

安保理演説 露の残虐行為非難(7日1面)

 

露、各地で戦争犯罪 国際人権団体が報告

市民虐殺・性的暴行 証言相次ぐ(8日3面)

 

ウクライナ G7、露の「大虐殺」非難

外相声明 戦争犯罪 責任追求(9日1面)

 

露軍、駅にミサイル

ドネツク州 数千人非難。50人死亡(10日1面)

 

 

うん、ロシア軍、極悪非道。

 

 

でも、何やら「戦時報道」の気配を感じますね。

 

いや、もちろん、実際「戦時」なんだから良いんですが。

 

 

そんな中、我が首相が記者会見。

 

 ロシアによる残虐で非人道的な行為がキーウ近郊のブチャのみならず、ウクライナ各地で次々と明らかになっています。ロシアは、これまでも民間人の殺害や原子力発電所に対する攻撃など、重大な国際人道法違反を繰り返してきました。断じて許されない戦争犯罪です。こうしたロシアによる非道な行為の責任を厳しく問うていかなければなりません。こうした観点から、我が国として国際刑事裁判所(ICC)による調査や国連による独立した調査を支持いたします。我が国のICCへの分担金の支払を前倒しして行うなど、ICC検察官による戦争犯罪の捜査を後押ししてまいります。
 

 昨晩、ロシア軍による残虐行為を最も強い言葉で非難し、ウクライナへの連帯を示すとともに、G7としての追加的な対露制裁措置を採ることを表明するG7首脳声明が発表されました。このG7首脳声明を踏まえ、我が国はロシアに対し、次の5つの柱から成る追加制裁を科し、ロシアに対する外交的、経済的圧力を強化いたします。
 

 これ以上のエスカレーションを止め、一刻も早い停戦を実現し、侵略をやめさせるため、国際社会と結束して強固な制裁を講じてまいります。

 

 

 

巷間、プーチン悪玉 vs ゼレンスキー善玉、という構図がはっきりとありまして。

 

「最初の一発」を撃った(撃たされた?)ロシアが非難されるのは当然のことで、それも、まあ良いんですが。

 

 

岸田さん、いわゆる世論をバックにまたもや「前のめり」ですね。

 

 

しかも、ここにきて(キーウ方面では)ロシア側の「敗色」濃厚?

 

この流れからすると、勝者の虚実織り交ぜたプロパガンダはそのまま確定となり、敗者の言い分は全てフェイク・デマ扱いにされるという、歴史上繰り返されてきた現象がまた起きるのかなと。

 

 

念のために言っておくと、ワタクシ、決してロシア側に立っているわけではありませんよ。

 

ただ(それが米国の現政権なのか、グローバリストとか国際金融資本とかによるものなのかどうかは置くとして)ここに至る「嵌められた」感に、ちょっとばかり同情しているだけです。

 

加えて、戦闘で負けると、時を置かずして(根拠の在る無しに係わらず)激烈な道徳的非難にも晒されちゃうんだなあと、そういう側面に色々と引っかかりを覚えところもあったりなかったり。

 

 

⚫ ゼレンスキーさん、大丈夫?

 

それにしても、ゼレンスキーさん、いささか言いたい放題が過ぎるんじゃないかと心配になってきました。

 

マスメディアというのは、持ち上げるだけ持ち上げておいて、ある日を境に、突然扱き下ろし始めたりしますからね。

 

 

ロシアと戦っている間は、侵略された側のウクライナ大統領に対して、そりゃ誰も何も言わないでしょう。

 

でも、戦闘停止・紛争終結となっても、そのまま「救国の英雄」でいられるかどうか・・・

 

 

先日、国連安保理でも「演説」したそうで。

 

 

【4月6日 AFP】(更新)ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は5日、米ニューヨークの国連(UN)本部で開かれた国連安全保障理事会(UN Security Council)会合でビデオ演説し、ロシアのウクライナ侵攻に対して「即座に行動」しないなら、国連は「解体」すべきだと訴えた。

 

 ゼレンスキー氏は、ロシアを安保理から排除し、同国が「自らの侵略や戦争に関する(安保理の)決定を阻止できないようにする」べきだと主張。それができないなら「次の選択肢は丸ごと解体することだ」と断じた。

 

 

 

言ってること自体は、大いに賛成です。

 

でもねえ・・・

 

 

【4月8日 AFP】(更新)国連総会(UN General Assembly)は7日、ウクライナに侵攻したロシアの国連人権理事会(UN Human Rights Council)での理事国資格を停止する決議案を採択した。

 

 国連に加盟する193か国のうち93か国が賛成したが、24か国が反対、58か国が棄権し、対ロシアでの国際社会の結束の弱まりが示された。

 

 

 

ロシア(と中国?)が舞台裏で圧力をかけたにしても、現実はこうなんですから。

 

 

調子にのって言い過ぎると、紛争後になって、色々と追求されたり詮索されたりするんじゃないかなあ。

 

 

⚫ 非常時に非人道的になるのは人の常

 

こちら、ちょっと前のものですが、記憶に残っていたので引っ張り出してきました。

 

 

 

特集:CIA流分析 プーチンの心理 2022年3月22日号(3/15発売)

Cover Story「正常な判断ができない」プーチンがウクライナ侵攻を決めた? 元CIA工作員が分析する、その知られざる心理と論理

ウクライナ侵攻 元CIAが分析するプーチンの心理と論理
語録 絶対権力者の本心を知る
経歴 終身大統領に向かう元スパイの履歴書
危機 世界を揺さぶるウクライナ400万難民
世論 プロパガンダ戦の意外な戦況
世界経済 デフォルト目前、こけるのはロシアだけか
終戦 この戦争を終わりにする方法

 

https://drl6uo2pre3aa.cloudfront.net/magazine/376674.php

 

 

という内容でした。

 

「あ〜」という記述があったのは、この中の「危機 世界を揺さぶるウクライナ400万難民」という記事です。

 

第二次大戦後で最大規模の難民がヨーロッパと世界へ向かう

困難への同情の一方で人種差別も

将来的な定着と共生に受け入れ国はどう対処する?

 

・・・というリードがついてました。

 

 

ニューズウィークも、基本的には反ロシア親ウクライナ路線です。

 

その中にあった話なので、余計に印象深かった(これについても、真偽の程は確かめようがないのですが)国境の様子です。

 

 

 アメリカ人でフリージャーナリストのマニー・マロッタは、現地の様子を取材するために2月半ばにウクライナ入りしたが、戦闘が始まったため、20時間以上も歩いてポーランドに逃げ戻った。

 

 彼によれば、国境地帯ではウクライナ軍の兵士たちが、若い男性が出国しないようチェックしている。家族から引き離し、家に戻って国を守るために戦ってくれと説得する。「子供たちが理由を理解できないまま、父親は家族から引き離されて連れていかれる」と彼は言う。

 

「ある男性が、妻と一緒にいたいと主張する場面に遭遇した。すると兵士は群衆のほうを向いて『この臆病者を見ろ。彼はウクライナのために戦おうとしていない』と叫んだ。群衆の間からは男性に対して非難のブーイングが起き、男性は結局、兵士についていった」

 

 

こんなことも書かれていました。

 

 

 今でさえ、ウクライナから逃げてきても温かく歓迎されるとは限らない立場の人がいる。ウクライナに居住、就労、留学していた市民権のない外国籍の人たちだ。

 

 〜〜〜

 

 ソーシャルメディアで拡散されている動画には、列車への乗車を拒まれているとみられる黒人の人々や、列車に乗ろうとしている黒人の少女をウクライナ兵が押しのけて白人の少女を乗せているとみられる様子、氷点下で赤ん坊にミルクを飲ませている黒人女性など、国境検問所での醜悪な場面が映っている。

 

 首都キエフの大学に通っていたナイジェリア人のアレクサンダー・ソムト・オラは、ポーランドに入国しようとした際にウクライナ当局者から受けた「差別」を明かした。メディカの検問所から30分の距離にバリケードが設置され、難民は肌の色で分けられていたという。「白人はこちら、非白人はあちらというふうに分けられ、白人は入国が認められたが、私たちは何日もそこで寝泊まりさせられた」とオラは本誌に語った。〜〜〜

 

 ウクライナとルーマニアの国境にたどり着いた医学生のコリーヌ・スカイは、「国境に到着して、(アフリカ系の)私たちが避難するなんてけしからんと考える一部のウクライナ人から暴力的な嫌がらせを受けた」とツイート。インスタグラムのライブ配信では「国境検問所にたどり着いた避難民からの差別もある。ウクライナ人は1番、インド人は2番、アフリカ人は最後というヒエラルキーがあるようだ」と話した。

 

 

⚫ 日本は大丈夫?

 

“We have no eternal allies, and we have no perpetual enemies.”

(我々には、永遠の友も永遠の敵もいない)
 
と、かつて英国宰相パーマストンが語ったとか。

 

 

世の善悪は不変にあらず、人の心は移ろいやすい。

 

程度の差はあっても、建前と本音を使い分けるのは諸外国も同じ。

 

 

個人として、人を信じて裏切られても、それはそれで納得しようもある。

 

けれど、国家としてソレをやられては「信じた私がバカでした」では済まないからね。

 

 

種々諸々、分かりやすい話にまとめるのが今日の流儀。

 

そして、そんな世論を宥めも透かしもせず、分かりやすい対応をしちゃうのが今日の政治。

 

ホント、大丈夫?

 

🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥 🍥🍥🍥

 

難民と言えば、こちら。2015年に書いたもの。

 

趣旨はともかく、事件として今は昔の感ありありです。

 

難民への支援や自国への受け入れは必要です。
けれど、いずれにせよ際限なく救えるわけじゃない。

あえて言えば、

一時の感情で、
他人の一生に責任を持てるかのような勘違いは、
やっぱり危険です。

 

 

 

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マスクもね、(見た目で)「分かりやすい」感染予防の典型なんだけれども・・・

 

じゃあ、実際の効果はどうなの、と問えば、ほぼ全員に近い人がマスクしてても「感染者」が増える時は増えるわけで。

 

加えて、先ごろ「修正」されたように、エアロゾル(不織布マスクでは透過を止められない)感染があるなら、いよいよもって、症状のある(咳・くしゃみ≒ウイルスを大量に含んだ飛沫を排出する)人以外、着けても着けなくても変わらないわけで。

 

つまり、経験的にも、科学的にも、ほぼ意味無し、のはずなんだけれども・・・

 

 

ようやく? ついに?

 

 

多摩市教育委員会、勇気出しました。

 

お役所的文書ではありますが、英断だと思います。

 

 報道等でもご案内のとおり、東京都内における新型コロナウイルスの感染者数は緩やかに減少してきているものの、新型コロナウイルスのオミクロン株の新しい系統であるBA.2への移行など、感染拡大も懸念されているところです。

 

 このような状況下ではありますが、多摩市教育委員会では児童・生徒の学びを止めないよう、教室換気の徹底や手洗いうがいの励行、児童・生徒の健康確認、マスクの着用など、学校での感染対策を行い安全な教育環境の確保と維持の取り組みを継続してまいります。また、児童・生徒には登下校時など身体的距離が十分確保できる場面など、密集しない場面や運動する際、また高温下などには、マスクを外すことができることも引き続き学校を通じて伝えてまいります。

 

 なお、学校生活の中でのマスク着用につきましては、さまざまな事情により、マスクをしない子、できない子がおりますこともご理解いただきたいと思います。

 

 多摩市立小中学校では、マスクをすること、しないことで、いじめや差別につながらないように注意指導してまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

 

 

 

 なお、学校生活の中でのマスク着用につきましては、さまざまな事情により、マスクをしない子、できない子がおりますこともご理解いただきたいと思います。

 

 多摩市立小中学校では、マスクをすること、しないことで、いじめや差別につながらないように注意指導してまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

 

 

子供に限りません。

 

文部科学省のみならず、厚生労働省、いえ、誰よりもまず、首相が、自らの言葉で、同様のアナウンスをしてもらいたいものです。